
「義庵」は、俳優の加藤義宗が主宰するプロデュースユニット。営利を目的とせず、優れた作品や、その時代に上演すべき作品と真摯に向き合い制作することを目的としている。 2020年の第一回公演では一人芝居『審判』に挑戦、以来、昨年のシェイクスピア作『リチャード三世』まで、名作戯曲を次々に上演してきた。
その最新作は、東野圭吾ガリレオシリーズ屈指の名作『容疑者Xの献身』の舞台化。脚本・演出に堤泰之を迎え、4月3日~12日に新宿シアタートップスにて上演する。
天才数学者・石神は、孤独な日々を送っていた。ある日、隣人・花岡靖子と娘が取り返しのつかない事件に巻き込まれる。石神は彼女たちを守るため、卓越した頭脳で“完璧な計算”を仕掛ける。一方、事件を追う物理学者・湯川は、友である石神の異様な執念に違和感を覚え、やがて驚愕の真実に迫っていく。すべては愛のために────。
時を経ても色褪せない名作を、加藤義宗をはじめ占部房子、曽世海司、犬飼淳治、岩崎正寛、本間剛、重田千穂子、岡本篤といった力ある俳優たちと、若手の夏目愛海、吉冨さくらという充実のキャストで立ち上げる。
加藤義宗からのメッセージ

義庵では4月3日より新宿シアタートップスにて東野圭吾さん原作『容疑者X の献身』を堤泰之さんの脚本・演出にて舞台化いたします。
この作品を初めて読んだ時の衝撃は今でも鮮明に覚えております。
トリックの巧妙さ、予想の出来ない展開への驚きはもちろんですがなによりも石神哲哉の愛の形にとても感動いたしました。
今回の舞台化では石神が犯した罪は決して許されるものではありませんが、彼の中にはいったい何があったのか。
石神が貫いた無償の愛の本質はなんだったのという彼の愛の形と、普段交流はなくても学問を通じてお互いに認め合う事が出来た唯一無二の戦友とも言うべき石神に疑念を抱く事になる湯川学の言葉では形容しがたい苦悩に焦点を当て舞台化したいと考えております。
個人的には、ガリレオシリーズの中でも特に忘れがたい一作です。
読み返すたびに印象が変わり、その都度、違う問いを突きつけられてきました。
この物語が、堤さんの脚本・演出によって、どのような視点で再構築されるのか。
僕自身とても楽しみにしております。
義庵はこれまで、もともと戯曲がある作品を上演して参りましたが、今回は原作小説をもとに、一から舞台化をするという新たな挑戦となります。
劇場にてお待ちしております。






