来年、2027年に創立90周年を控えた文学座が、秋元松代の代表作『かさぶた式部考』を、5月29日~6月6日に新宿 紀伊國屋ホールにて上演する。
本作は全国に伝わる「和泉式部伝説」に着想を得て描かれた現代劇。演出は、2022年に上演した『マニラ瑞穂記』に続いて、松本祐子がこの名作に挑む。出演は金沢映実、八十川真由野、石井麗子、名越志保、木津誠之、山森大輔、高柳絢子、越塚学ほか劇団の精鋭たちが顔を並べている。

九州のとある村。農家を営む大友家の長男・大友豊市は、働きに出ていた炭鉱の事故で正気を失い、母の伊佐と妻のてるえが面倒をみていた。
ある日、金剛遍照和泉教会の信者と出くわし、豊市は和泉式部の末裔を名乗る教祖・智修尼の美しさに夢中になる。巡礼団に加わることを決心した息子に、母・伊佐も同行するが────。
炭鉱事件の被害に遭ったことがきっかけで、幼児のようになってしまった男を中心に、その母、妻、そして宗教団体の教祖が、愛と欲望と怒りを抱えて物語を繰り広げる。
絶望から人々を救うのは、愛か、信仰か──。
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出演者・越塚 学からのメッセージ

『かさぶた式部考』では大友豊市という役を演じます。
豊市は炭鉱の事故でCO中毒となり、正気を失い、母の伊佐、妻のてるえに支えられながら生活しています。
ある日、彼は和泉式部の末裔を名乗る教祖・智修尼の美しさの虜になります。子どものように純粋になってしまった彼の見る世界を自分はどこまで共有できるのだろうかと日々考えています。
この作品では愛と信仰がひとつのテーマとなっています。
登場人物たちの様々な愛のかたちが絡み合い、和泉式部伝説から着想を得たこの物語は果たしてどこへ向かうのでしょうか。高度経済成長を背景に社会への怒りや人間の愚かさに多くの問いを投げかけます。
本当の愛とは、本当の美しさとは一体何なのか。
愛、嫉妬、奇跡、希望、失望、失意、救済、決意など多くの感情が混ざり合うこの作品は皆様にとっても共感できる部分がきっとあると思います。ぜひ劇場で体感していただきたいです。
すべてを投げ出し、愛と美しさを一心に信じ込む姿を全力で演じたいと思います。





