
観客が「よい子のみんな」に!? 体感型演出で一緒に盛り上がる
コミックス累計発行部数180万部(電子書籍含む)を突破した人気漫画を原作とした、体感型2.5次元舞台『うらみちお兄さん』〜集まれ!飛び出せ!よい子のみんなこんにちは!〜。教育番組「ママンとトゥギャザー」に出演するうらみちお兄さんこと表田裏道たちが、裏の顔を垣間見せながら、番組制作に奮闘する姿を描く。観客が劇中のスタジオ収録に参加しているかのような演出や、稽古場風景を間近で見学できる「SS席」など、体感しながら楽しめる仕掛けが楽しめる。そんな作品で表田裏道を演じる西海龍人と、蛇賀池照役の二階堂心に話を聞いた。
役との共通点が多い二人
──まず、今回の出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
西海 本当にうれしかったです。僕は、もともと原作が好きで、アニメもリアルタイムで観ていて、ダークなコメディで面白いなと思っていたんです。なので、いちファンとして、とてもありがたいお話だと思いました。
二階堂 僕はタイトルは知っていましたが、読んだことがなかったので、お話をいただいて原作を読んでみたら、「これは俺だ」と(笑)。犬が好きだったり、ミュージカルにも出演していることも含めて、共通点が多いんですよ。それから、下ネタ。すみません、僕、下ネタが好きなんです(笑)。なので、本当にこの作品が楽しみです。
――西海さんは、表田裏道と共通点は多いですか?
西海 出演が決まって、改めて読み返してみると、確かに共通点があるなと思うようになりました。仲が良い友達に「そのまんまだよね」と言われたんですよ。僕は普通に接しているつもりなのですが、関わりが深くなると「闇がある」と(笑)。
二階堂 人間味があっていいじゃないですか! 完璧すぎるよりいいですよ。
西海 そう言ってもらえるならよかった(笑)。アクロバットをやっていたり、体を鍛えるのが好きだったり、ほかにも共通点は多いです。それから、僕は飲み会が嫌いで、打ち上げは頑張って参加しますが、極力行きません! そこも共通点なので、先に伝えておかないと、と思いまして(笑)。
──二階堂さんも蛇賀池照と「似ている」と言われたりしますか?
二階堂 普段、作品が決まっても友人から連絡が来ることはほとんどないのですが、今回はたくさん連絡が来て、みんな「ぴったりすぎない?」って(笑)。おそらく、下ネタのことを言っているんだと思いますが、それくらい注目度の高い作品なんだと改めて感じました。
──出演が発表されたとき、二階堂さんは、子どもの頃に教育番組をよく見ていたというコメントも出していらっしゃいましたね。お二人は、「歌のお兄さん」らしさ、「体操のお兄さん」らしさをどのように考えていますか?
二階堂 常に笑顔であることが第一条件なのかなと思います。それから、動きはなるべく大きく、分かりやすく。そのためには、中途半端なことはしないように、大きく動こうと思っています。
西海 体操のお兄さんは、みんなキラキラしていますよね。だから、僕も邪気のない笑顔をしっかり見せていきたいです。
──本作は、「体感型舞台」ということも大きな特徴の一つです。どのような「体感」ができるのでしょうか?
二階堂 僕たちもまだ、詳しいことは分からないのですが、「稽古場見学会」が開催されると聞いています。なかなかない機会だと思うので、ぜひ参加していただけるとうれしいです。他にもたくさんの演出があると思いますが、僕は、教育番組が開催しているコンサートのようなイメージの公演になるのかなと考えています。みんなで踊ったり、歌ったり…。実際に、ステージの上で、「よい子のみんな」(観客)がぐるぐる回ってくれたら楽しいですけどね。
西海 確かに、それは面白い(笑)。まあ、ステージにみんなが上がるのは難しいと思いますが、みんなで踊ることはできるかもしれないですね。簡単な振りを覚えていただいて、それをみんなで踊るとか。きっとお客さまにも参加していただくと思うので、一緒に舞台を作るつもりで来ていただきたいですね。
二階堂 こちらも全力でやりますから、全力で乗ってほしいですね。
西海 恥ずかしがってはダメ。心から楽しんでもらわないと。
二階堂 「今日はどんな子どもで行こうかな」と、「よい子のみんな」も役作りをして来ていただけると、こちらもより気持ちが上がります(笑)。一緒に空間を作るというのはどの舞台も同じですが、この舞台はよりその要素が強いのかなと思います。
──2つの回替わり公演があるのもまた楽しみです。
西海 兎原くんと熊谷くんの過去編、それから池照の過去編があるのですが、僕は特に兎原くんが好きなので、彼の過去が描かれることも楽しみです。
二階堂 役者としては、台本が2つあるというのは大変ではありますが、どちらの物語もぜひ観に来ていただけたらうれしいです。
うらみちお兄さんの体作り
──お二人は今回、初共演と聞いていますが、すでに良い空気が出来上がっていますね。初対面のときの印象はいかがでしたか?
二階堂 ビジュアル撮影のときにご挨拶をさせていただいたのが初めてでした。
西海 (二階堂が)衣裳を着ていたこともあって、「いけてるお兄さんだ」って。とても似合っていると思いました。
二階堂 それはうれしい! 僕は、西海くんはきれいな体をしているなと。筋肉のつき方でどんなスポーツをしているのか分かるんですが、すごくバランスが良くて、体全体をしっかり使う人の筋肉だなと感心していました。体操をやっているバランスの良い体。プロすぎる! って。
西海 ありがたいです。
──体操のお兄さんらしさを意識して筋肉をつけているんですか?
西海 そうですね。長年アクロバットをしているので、元々、体操に必要な筋肉はついていたんですが、うらみちお兄さんを演じるために、減量をして、原作の絵を見て、どこに筋肉がついているのかを確認して、そこを重点的に鍛えて、体を寄せていく作業をやっていました。これが楽しいんですよ! 低脂質高タンパクのものを食べるようにすると、体の中の悪いものが抜けていく気がするんです。有酸素運動もしているので、体が疲れにくくなって、肌にも良い。こうした機会をいただけたことに感謝しています!
二階堂 僕は西海くんとは違って、まだ役作りについてあまり考えていないのですが、稽古が始まって、周りのキャストさんたちのバランスを見て作っていけたらと思っています。もちろん、原作があってこその舞台だと思うので、キャラクターは大事にしながらも、この台本上での自分の歯車としての役割はなんだろうと、確認しながら作っていきたいと考えています。
(このインタビューは雑誌「えんぶ」2026年6月号より転載)
インタビュー◇嶋田真己 撮影◇中田智章
プロフィール
にしうみりゅうと○埼玉県出身。ミュージカル『忍たま乱太郎』第11弾〜13弾で平滝夜叉丸役、饗宴『茜さすセカイでキミと詠う~縁~』ではヤチホコ役を演じ、特技のアクロバットを活かしたダイナミックな動きと、持ち前の演技力で注目を集めた。その他の出演舞台は、『ももがたり』、『草野球リバーサル 〜人生逆転草野球〜』、『探偵東堂解の事件録 -大正浪漫探偵譚-』、『TOU -REBUILD-』など。
にかいどうしん○千葉県出身。ミュージカル『テニスの王子様』木手永四郎役を始め、ジュエルステージ「オンエア!」、特殊ミステリー歌劇『心霊探偵八雲』、Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』、ミュージカル『フラガリアメモリーズ』、『忘却バッテリー』舞台「間違いから始まる正義」など。2025年7月「こんなもん愛でしょう」(TBS「よるのブランチ」2025年8月・9月 エンディングテーマ)でアーティストとしてもデビューした。
公演情報

体感型2.5次元舞台『うらみちお兄さん』~集まれ!飛び出せ!よい子のみんなこんにちは!~
原作◇久世岳(comic POOL/一迅社刊) 脚本◇Vivi 演出◇三貝豪(PLANET KIDS ENTERTAINMENT) 出演◇西海龍人 二階堂心 中田凌多 大海将一郎 澤田真里愛 田口巧輝 島田弘蓮 小椋涼介 中島礼貴 鷲尾修斗
7/8〜12◎シアターサンモール 〈問い合わせ〉サンライズプロモーション 0570-00-3337 (平日 12:00~15:00)





