向井理・勝村政信で『ウーマン・イン・ブラック』上演決定!
向井理と勝村政信が英国ホラー演劇の傑作、『ウーマン・イン・ブラック』に出演することが決まった。2024年6月にPARCO劇場にて9年ぶりに上演される。
たった二人の俳優で語る英国発ゴシック・ホラーの決定版、『ウーマン・イン・ブラック<黒い服の女>』』は、女流作家スーザン・ヒルの同名小説をもとに、スティーブン・マラトレットの脚色、ロビン・ハーフォードの演出で舞台化。1987年にスカボローのスティーブン・ジョセフ・シアターで幕を開け、ロンドン、ハマースミスのリリック・シアター、プレイハウス・シアターを経て、1989年6月にはウエストエンドのフォーチュン・シアターで上演を開始、瞬く間にロンドンっ子を恐怖で震え上がらせ、大評判となった。
以降、12の言語に翻訳、世界40余国で上演され、34年間続いたフォーチュン・シアターでの公演は、昨年2023年3月に惜しまれつつ閉幕したが、今もなお世界の各地で上演され続けている英国発の恐怖劇の傑作となっている。
PARCO劇場でも、繰り返し大切に上演を続けてきた『ウーマン・イン・ブラック<黒い服の女>』。今回はオリジナル演出家のもと、向井理&勝村政信の豪華初顔合せで、さらにクオリティを高め、2024年、8度目の上演を届ける。
『ウーマン・イン・ブラック』は、“恐怖”という感覚を見事にエンターテイメント化した作品。観客のいない劇場。本来なら何百という人の息が聞こえてきそうなその場所で、たった2人の男、中年の弁護士と若い俳優が、過去に体験した世にも恐ろしい出来事を、劇中劇の形を借りて再現していく。俳優は若き日のキップスを、弁護士は彼が出会った人々演じながら・・・。
物語が進むにつれ次第に観客は想像力を駆使せざるをえなくなり、同時に、ひたひたと迫ってくる恐怖の予感に出会う。各紙演劇批評の絶大な支持を得た音響効果がそこに追い討ちをかける。そして観客は、断崖から突き落とされた様な恐怖の感覚を体験する。
『ウーマン・イン・ブラック』は、俳優がその才能を大いに発揮できる脚本であり、さらに、照明、音響、舞台装置がシンプルゆえに非常に有効であるという、演劇ならではの普遍的な面白さがある。それが、国境を超え世界40ヵ国あまりで上演される所以となっている。
日本での上演は、1992年、93年(斎藤晴彦/萩原流行)、96年(斎藤晴彦/西島秀俊)、99年、2003年、2008年(斎藤晴彦/上川隆也)と回数を重ねてきた。2008年9月には、本場のロンドン、ウエストエンドのフォーチュン・シアターで「JAPANESE WEEK」と題し1週間限定で、斎藤晴彦・上川隆也の日本語での上演(英語字幕付)が行われた。日本人の俳優が、現在もロングラン公演中のイギリスの作品をイギリスの劇場でイギリス人の演出家のもとに上演するという『The Woman in Black-JAPANESE WEEK-』は画期的な試みとしてウエストエンドでも話題となった。
今回、日本での8度目の上演にあたり、萩原流行、西島秀俊、上川隆也、岡田将生と錚々たる俳優が演じてきたヤング・キップスに挑むのは向井理。舞台や映画、テレビドラマと活躍の場を広げ、最近ではドラマ『パリピ孔明』で諸葛孔明演じ、大きな話題となりました。凛とした正当派俳優である向井が、どんなヤング・キップスを演じるのか。そして、日本初演からオールド・キップスを演じ、ロンドンでの公演(2008年9月)でも絶賛された斎藤晴彦からのバトンを受け取ったのは、演技派、実力派俳優の勝村政信。舞台にしっかりと軸足を置きながら、映画やテレビドラマなどでも幅広く活躍。9年前とはまた違った円熟したオールド・キップスとなるだろう。
渋谷PARCOの建て替えにより新開場したPARCO劇場(2020年1月開場)での上演は今回が初めてで、新たな『ウーマン・イン・ブラック』の歴史を刻む。
【コメント】
向井理
2人芝居ということでプレッシャーを感じていますが、あまり意識しすぎず楽しんで演じたいと思っています。勝村さんとは共通の趣味もあり共演本数以上に仲良くさせていただいています。何でも相談でき、何でも受け止めてくださる方なので稽古も楽しく重ねていけると思います。文化を発信し続ける街、PARCO劇場で上演されることにも意義を感じています。劇中劇という形式なので、お客様は観客であり出演者でもあります。その境目を感じないような瞬間がたくさんありますので、是非一体感を楽しんでいただきたいです。劇場でお待ちしております。
勝村政信
演劇界の宝とも言える戯曲が再演されることになりました。日本でもたくさんの方が、この作品にかかわり、バトンをつないで来ました。幸運にもそのバトンを、今回向井理さんと僕が、受け継ぐことになりました。この芝居は世界一恐ろしい舞台でありながら、とても楽しい舞台です。世界でも類を見ない、ロングランを続けた作品です。演出のロビンさんの、大胆で緻密な魔法を、皆様、是非劇場に足を運んで、目撃してください。生涯忘れることができなくなるでしょう。
【公演情報】
PARCO PRODUCE
『ウーマン・イン・ブラック』
原作:スーザン・ヒル
脚色:スティーブン・マラトレット
翻訳:小田島恒志
演出:ロビン・ハーフォード/アントニー・イーデン
出演:向井理 勝村政信
●6/9〜30◎東京公演 PARCO 劇場
※大阪・北九州・愛知公演あり
〈チケット取扱〉※各プレイガイド( Web のみ)
〈チケットに関するお問合せ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)
〈公演に関するお問合せ〉パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中)
https://stage.parco.jp/
〈公式サイト〉https://stage.parco.jp/program/wib2024