EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo 開催・第一弾上映作品決定!
「東京芸術祭2023」において「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo~時を越える舞台映像の世界~」の開催が決定した。
2020年より舞台に関わる資料の収集・デジタルアーカイブ化やそれらの利活用のサポートを行なってきたEPAD。「上演された時間」を残していくために舞台作品の高画質&高音質収録や、各所に散らばっている舞台映像の収集、舞台映像の可能性を探る上映会の開催などを実施していく。この度開催する「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo」では第一弾として、バラエティ豊かな4作品が上映作品として決定した。
EPADでは、舞台美術の質感や劇場での生の空気感も含めて「100年後の未来に残せないか?」という思いから、超高精細8K映像での収録や立体音響での編集など、最新技術を使用しながら舞台映像を残してきた。今年度からはその映像を使用し、劇場での上映会に本格的に取り組んでいる。今年の7月には渋谷・PARCO劇場にて、三谷幸喜、いのうえひでのり、野田秀樹など超豪華演出家による過去作・最新作を大スクリーンで上映し、いずれのプログラムも好評を博した。
そしてこの度、9月1日より10月29日まで開催中の「東京芸術祭2023」内において、上映会「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo~時を越える舞台映像の世界~」を開催する。
上映作品に、た組『綿子はもつれる』、マームとジプシー『cocoon』、公益財団法人スターダンサーズ・バレエ団『くるみ割り人形』、維新派『トワイライト』と、舞台作品の見本市ともなる4作品が決定した。「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo~時を越える舞台映像の世界~」は、最新の技術を使用し、舞台映像で「劇場空間」を再現できるのか検証する。
た組『綿子はもつれる』
2023年上演
作・演出:加藤拓也
出演:安達祐実 平原テツ 鈴木勝大 田村健太郎 秋元龍太朗 天野はな 佐藤ケイ
あらすじ:綿子と悟の夫婦関係は破綻していたが、綿子と不倫相手のある出来事によって、夫婦は再構築を始める。
【PH CAP:撮影:岡本尚文】
マームとジプシー『cocoon』
2022年上演
原作:今日マチ子(「cocoon」秋田書店) 作・演出:藤田貴大
出演:青柳いづみ 菊池明明 石井亮介 内田健司 尾野島慎太朗 ほか
あらすじ:島の女子校に通い、賑やかな学校生活を送る主人公のサンと同級生の少女たち。戦況の悪化により、看護隊として軍事活動に協力することになり、日に日に死と隣り合わせの日々へと変化していく。
【PH CAP:撮影:岡本尚文】
公益財団法人スターダンサーズ・バレエ団『くるみ割り人形』
2022年上演
演出・振付 鈴木 稔
出演:スターダンサーズ・バレエ団/田中良和 テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ ゆりがおか児童合唱団
あらすじ:舞台はドイツのとある街。クリスマスを迎えてにぎわうクリスマスマーケットで、ごく普通の家で暮らす一人の少女クララに起こる不思議な物語。人形の世界に迷い込んでしまったクララが、家族の愛と温かさに気づき、大人への階段を一歩登る。
【PH CAP:撮影:HASEGAWA PHOTO Pro.】
維新派『トワイライト』
2015年上演
構成・演出:松本雄吉 音楽・演奏:内橋和久
出演:森正吏 金子仁司 井上和也 福田雄一 うっぽ 石本由美 ほか
あらすじ:伊勢をめざす旅に出た少年ワタル。奈良の山中で道に迷ったワタルは、不思議な生き物を見かける。導かれるままに辿りついた曽爾村で、ハルという腕白な子どもに出会う。2人は、村祭りで一緒に獅子舞を見たり、秘密の洞窟を探検したり、ワタルは迷子になっていたことも忘れ、ハルと村中を巡る。彼らを傍で静かに見つめているのは、成長して曽爾村を再び訪れたワタル。成長した彼もまた人生の岐路に立っていた。
《上映情報》
「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo~時を越える舞台映像の世界~」
2023年10月11日~10月22日◎東京芸術劇場 シアターウエスト
※追加上映作品・タイムテーブル・チケット料金・ユニバーサル上映会などの詳細は9月上旬に発表予定。