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情報☆キック
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初台アート・ロフト(Hatsudai Art Loft)『針と糸で繋ぐ未来への扉』展 開催中! 

新国立劇場では2024年4月より8月まで、オープンスペースにおいて初台アート・ロフト『針と糸で繋ぐ未来への扉』展を開催中だ。

時空を超えた人生の旅を構想する屋根裏部屋「初台アート・ロフト」。アート作品である舞台衣裳に光を当て、新たな物語を創造する。2019年にスタートした「初台アート・ロフト」は、「ファンタジー展」「パラード展」「生命の木展」「神話への旅展」「想像力と技-素材と型-展」「時空をこえて展」「奇想空間展」など様々な切り口から舞台衣裳の展示を実施してきた。今回は、『針と糸で繋ぐ未来への扉』と題し、舞台衣裳と空間デザインから広がる世界=宇宙の表現を試みている。

宇宙の「宇」は大地四方、空間の広がりを、「宙」は古往今来、時間の広がりを表す。舞台作品の魅力のひとつは、舞台と客席がそれぞれ自由に空間と時間の広がりを持てることであり、その中で衣裳は重要な役割を果たしている。今回の展示では、オペラ『ローエングリン』(1997年初演/2012年初演)、『魔笛』(1998年初演) 、『ナクソス島のアリアドネ』(2002年初演)、『ホフマン物語』(2003年初演)、『エレクトラ』(2004年初演)、『イドメネオ』(2006年初演)、こどものためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』(2004年初演)から、未来感のある、とりわけ人の手がかかった素材や細工技術に特徴がある衣裳の数々となっている。

今回の展示では、ストレッチ生地で縫製された花と蔦による装飾が各コーナーにエッジを効かせている。すべて手で制作された約2,000枚の花びらと約1,500枚の蔦の葉。それら装飾モチーフ、衣裳、小道具、植栽が有機的に融合調和し、一つの芸術的空間を創り出している。会場であるオープンスペースは自然光が差し込み、その時々に様々な表情が楽しめる建築空間。「初台アート・ロフト」展示の魅力は、この建築空間と展示作品が創り出す世界=宇宙と言える。また、実際の衣裳やオブジェと併せて、今回も約200枚以上の展示作品の写真をパネルにてご紹介する。カメラのフィルターを通して表現された世界も楽しめる。

■展示衣裳〈新国立劇場主催公演〉オペラ『ローエングリン』『魔笛』『ナクソス島のアリアドネ』『ホフマン物語』『エレクトラ』『イドメネオ』より

■展示衣裳〈こどものためのオペラ劇場〉『ジークフリートの冒険』より

【イベント情報】

『針と糸で繋ぐ未来への扉』展

開催日程:開催中~2024年8月下旬

開場時間:8:00~20:00

会場:新国立劇場1階~3階のオープンスペース

入場料:無料

 〈公式サイト〉https://www.nntt.jac.go.jp

【写真撮影:田中亜紀】

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