新国立劇場演劇研修所・新作朗読劇『風が吹くとき』上演決定!

宣伝美術:秋澤一彰

新国立劇場演劇研修所第18期生が、8月9日~ 12日に小劇場にて上演する新作朗読劇『風が吹くとき』の公演詳細が届いた。

新国立劇場演劇研修所では、毎年夏に、過去の歴史に向き合う2つの朗読劇、広島の原爆をテーマにした『少年口伝隊一九四五』と沖縄戦をテーマにした『ひめゆり』を繰り返し上演してきた。今回は世界に視野を広げ、 絵本「スノーマン」「さむがりやのサンタ」で有名なレイモンド・ブリッグズ作の絵本「風が吹くとき」を基に、新作朗読劇として上演する。

『風が吹くとき』は、 イギリスの片田舎でのどかに暮らす夫婦のもとに世界戦争勃発と核ミサイル飛来の報が届いてからの数日を描いた物語。夫婦は、新聞や政府発行のパンフレットに従って室内簡易シェルターと非常用備品を整える。しかし、核ミサイルによる見えない放射能は次第に彼らの身体を侵していく。戦争や核という強大な力が、小さくもかけがえのない日常を容赦なく奪っていく脅威を、静かに、そして深く語りかける。

演出は、細やかで丁寧な演出に定評のある演出家の田中麻衣子が担当。出演は、演劇研修所第18 期生10 名。第18 期生は2022 年4 月に入所し、プロの俳優に必要な基礎をしっかりと身につけ、第一線の演出家と様々な戯曲に取り組み、役作り、作品作りを徹底して学ぶ2 年間を送ってきた。10 名の俳優が演じる愛すべき老夫婦の切なく悲しい物語。奇しくも映画版「風が吹くとき」の上映とも重なり、緊張感が高まる世界情勢下の今だからこそ、必見の舞台だ。(映画版「風が吹くとき」の情報はChild Film の公式ウェブサイトにて)。

【ものがたり】

イギリスの片田舎で暮らすジムとヒルダの夫婦は、子どもも独立し、のどかに暮らしていた。しかし、世界情勢は日に日に悪化しており、ジムは戦争に備え政府発行のパンフレット通りに室内簡易シェルターと非常用備品を整える。そしてある日、世界戦争が勃発。ラジオ放送は3 分後に核ミサイルが飛来すると告げる。二人はシェルターに逃げ込み、爆発の被害からは逃れたが、見えない放射能が次第に彼らを侵食していく。

【公演情報】

新国立劇場演劇研修所第18 期生公演 朗読劇『風が吹くとき』

作 : レイモンド・ブリッグズ

翻 訳: さくまゆみこ

演 出: 田中麻衣子

美 術: 伊藤雅子

出 演: 新国立劇場演劇研修所 第18 期生/飯田梨夏子 石井瞭一 石川愛友 齋藤大雅 髙岡志帆 篁 勇哉 中村音心 山本毬愛 横田昂己 萬家江美

●8/9~12◎ 新国立劇場 小劇場

〈料金〉 A 席 2,750 円 B 席 2,200 円 U25 席 1,650 円 Z 席(当日券) 1,650 円(全席指定・税込)

*U25 席/観劇当日に25 歳以下の方が対象。Web ボックスオフィスのみの取り扱い。入場時、チケットと共にご年齢を確認できる証明書(コピー不可)を提示。電話予約不可。

〈チケットお問合せ〉 新国立劇場ボックスオフィス  03‐5352‐9999

Web ボックスオフィス https://nntt.pia.jp/

〈一般販売〉 一般発売日 2024 年7 月7 日(日)10:00 ~

〈公式サイト〉 https://www.nntt.jac.go.jp/play/windblows2024/

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