消え残る想いがつなぐ「芝居の月組」の伝統 宝塚月組公演『Eternal Voice 消え残る想い』『Grande TAKARAZUKA 110!』

宝塚歌劇月組を率いてきたトップコンビ月城かなとと海乃美月の卒業公演ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』(作・演出/正塚晴彦)と、レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』(作・演出/中村一徳)の二本立て公演が、東京宝塚劇場で上演中だ(7日まで)。

ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』は、作・演出正塚晴彦によるオリジナル作品。過去からの呼び声を聞き、未来を見通すことのできる男女が、メアリー・スチュアートの遺品とされる首飾りを介して運命的な出会いを果たし、自分たちがなぜそうした能力を持って生まれたのか?を探しながら、陰謀の渦中に巻き込まれていく様を描いた、これぞ「芝居の月組」の醍醐味を感じさせる作品になっている。

【STORY】

ヴィクトリア女王統治下のイギリス──。

考古学者のユリウス(月城かなと)は、古美術商を営む叔父ジェームズ(凛城きら)のもと、アンティークハンターとして各地を飛び回る生活を送っていた。ある日、エディンバラの鑑定即売会を訪れていたユリウスは、代々王室の侍従を務めていた家柄の者だというサミュエル(英かおと)から、スコットランド女王メアリー・スチュアートの遺品と称する首飾りを買って欲しいと持ちかけられる。なんの証明もない宝飾品など買い取れないとはじめは拒絶したユリウスだったが、幼い娘が病に侵され治療に金がいると訴えるサミュエルにほだされ、首飾りを手にした途端不思議な感覚に襲われる。これは本物だと確信したユリウスは、同行していたアンティークショップの店員カイ(礼華はる)の制止も聞かず、持ち金の全てをはたいて首飾りを買い取る。

ロンドンへ戻ったユリウスは自分の直観を信じ、首飾りの真贋を証明する手立てを求めて超常現象研究所を主宰する友人ヴィクター(鳳月杏)を訪ねるが、そこにはヴィクターの研究の被験者であるアデーラ(海乃美月)だけでなく、特定秘密局局員のダシエル(風間柚乃)とエイデン(天紫珠李)が居合わせていた。近頃議会で取りざたされている「王室不要論」の根拠として“降霊会”が盛んに利用されているという情報を得たダシエルらは、秘密局のプロファイラーも務めているヴィクターに協力を求めにきたのだ。

彼らがヴィクターとの約束を取り付けて去ると、ユリウスは早速首飾りを取り出す。するとアデーラはひと目で当然のように「メアリー・スチュアートの首飾り」と口にした。驚いたユリウスが「何故そう思うのか?」を問うと、アデーラは要領を得ないまま口ごもってしまう。幼い頃から物に宿る記憶を感じ取ったり、過去からの呼び声に眠りを妨げられるなど、独特の勘を持つばかりに周りから奇異の目で見られることも多かったユリウスは、アデーラも自分と同じ科学では説明できない力を持っていて、そのことに怯えていると瞬時に察する。はじめて心を解き放って向かい合える相手に巡り合った二人。だがその運命の出会いは、二人を大きな陰謀の渦中に巻き込んでいき……。

同時代を生きたイングランド女王エリザベス1世と、スコットランド女王メアリー・スチュアートの人生は、これまでにも多くの芸術作品の題材となってきた。今最も注目を集める演出家の一人、森新太郎が2020年に世田谷パブリックシアターで上演した、ドイツの詩人であり劇作家フリードリヒ・フォン・シラーの『メアリー・スチュアート』や、宝塚OGの大女優麻実れいと、やはり稀代の名優白石加代子での上演以来、再演を重ねているダーチャ・マライーニの『メアリー・ステュアート』などは特に有名だし、意外なところでは今年初ミュージカル化がなされたばかりの『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』のなかにも、メアリー処刑に至る重要なエピソードが登場している。だから歴史の授業だけでなく、エンターティメントとしてなんらかの形で見聞きしている人はかなり多いだろう。ただ一方で、二人の出自、また二人にまつわるキリスト教の宗派であるプロテスタントとカトリックの争いが、双方を信仰する諸外国も連なる権謀術数の大きな火種として、それぞれの行動や思惑に密接に絡み合っていて、どうしても複雑さが残る題材でもあると言える。

そんな「メアリー・スチュアートの遺品の首飾り」をめぐって転がっていくこの作品が、紆余曲折を経て帰結していくところに驚かずにはいられない。それは、過去を振り返らず、争わず、前を向いて生きていく。人のどんな命も大地の永遠の前には風に乗った歌声のようなものなのだから、というテーマだった。この題材から導き出されるものが、ここに至るとはとても想像できなかったし、だからこそ「あぁ、正塚晴彦だ」とつくづく感じさせられる作品となっていたのもまた事実だった。思えば既に40年以上、この人の紡ぐ作品の根底にあるものは常に、どんな状況にあっても生まれ出た奇跡を胸に、人は懸命に生きていくべきだ、という強い思いと願いだった。それがこうして東京宝塚劇場を彩る新作として、しかも「芝居の月組」の伝統を引き継ぎ、つないでいくことにとことんこだわり続けた月城かなとと、共に在った海乃美月のさよなら公演として、舞台に輝いていることに胸迫るものは多い。

実際、この作品の噛めば噛むほど味が出るストーリー運びと、一つひとつの台詞のやりとりがテンポよく、彩深い興趣に満ちているのは「芝居の月組」を形成する全員の実に細かい芝居心の結集があるからに他ならない。それは大きな役柄だけにとどまらず、特定秘密局の局員たちそれぞれの行動が性格をきっちりと表現している面白さ、呪術師マクシマスと霊媒師エゼキエルと共に踊るコロスの、平澤智の振付の滑稽味を大真面目に完璧に踊りこなす面々が生み出す可笑しみなど枚挙に暇がない。これほど組のカラーと長所がはっきりと出た舞台に、消え残る思いを残していく月城と海乃。次代のバトンを受ける鳳月杏と天紫珠李。そして風間柚乃と続いていく月組の面々による細かいやりとりを観て、聞いているだけでずっとワクワクしていられる。これが観劇の幸福でなくてなんだろうか。

そんな作品の主人公・ユリウスを演じる月城かなとの芝居力が、それこそ伸びやかな歌声のように舞台上を横溢している。本来美しさの定義は最終的には人それぞれの好みに帰結するものだが、それでもこの人を美しくないと思う人はいないのではないか、と思わせられるほど端正な美貌を持った月城かなとという男役が、大きな瞳に写る微細な感情変化と、語尾にまで気持ちが乗る台詞術をここまで巧みに操ってくれることにただ惚れ惚れする。特にこれも正塚作品らしさの真骨頂だが、作品のなかでユリウスは最後のナンバーの歌詞を除いて、台詞としては一度もアデーラに好きだとも、愛しているとも言っていない。それでも「穏やかで、美しくなった」「くると思った?」「いいね」「ああ、勿論」「俺がいるよ、ここにいる」等々の言葉で、二人が互いに誰にも代えがたい存在になっていることがちゃんと伝わってくる。ここまで作品と主演者の相性が良いと感じる公演もそう多くないし、月城が宝塚の男役として、更に月組のトップスターとして築いてきたものの全てがここに結集したとストレートに感じられる見事な集大成だった。ユリウス自身がこうした能力を持って生まれた意味がきっとこれからわかるという、まるで続編があるかのような結末も、月城が宝塚に、月組に記した消え残る想いを象徴して美しい。

ヒロイン・アデーラの海乃美月は、過去からの呼び声が聞こえ、未来を見通せるという自らの力に恐れを抱いている初登場シーンの硬質な佇まいから、同じ力をある意味でひとつ呑み込めているユリウスとの出会いによって、心の平安と解放を得て、まるで氷が解けていくように色づいていくアデーラの心象変化をやはり繊細に表現している。月城とのコンビネーションの良さは最早言うまでもないが、心が過去からの呼び声に引きずられていく混乱のなかでユリウスにすがる形のため息ものの美しさや、倒れる瞬間にスカートをさばいて花のように広げる宝塚の娘役としての技術の高さは他の追随を許さない。元々わかりやすく甘さにあふれたコンビ像ではなく、互いの芝居と呼吸の行間を読みあうような、極めて文学的な月城と海乃だけのコンビの形、信頼と絆の強さがそのまま反映されたアデーラだった。

超常現象研究所を主宰するヴィクターの鳳月杏は、メアリー・スチュアートの首飾りの謎が、国を揺るがす事態へと発展していく、ストーリー展開に欠かせない重要な役柄を、一見そうとは感じさせない力みのない芝居で見せてくれる。このある意味のラフさがあるからこそ、時にクスッと笑わせるかと思うと、一気に緊張感が走る場面、場面に強いアクセントがついていて、バランス感覚が絶妙。ユリウスとどんな経緯で友人になったのかが全く描かれていないなかで、ちゃんと気さくな間柄に見せるのが月城と重ねてきた時間を感じさせるし、次期トップコンビとして相手役になるエイデンの天紫珠李との関わりも、決して特別に濃くはないが、さらっと能力を認める様を目に残すやはり深い芝居力が光った。

特定秘密局局員ダシエルの風間柚乃は、月城トップ時代の大劇場公演のなかで、ラストにして最も書き込まれていない役柄に当たっているが、それがかえって芝居の神様に愛されていると思えるこの人の地力を感じさせて惹きつける。超常現象について懐疑的で、ついうっかりヴィクターにもらしてしまったひと言が、かなり後になってリターンされるが、それをきちんと面白く聞かせるのは、鳳月との芝居のキャッチボールが完璧にできているがこそ。何より本人がグループ芝居の醍醐味を楽しんでいる様が伝わってくるのが、高い好感度につながっていた。流れでこのまま特定秘密局のメンバーに触れると、やはり次期トップ娘役に決定している天紫珠李の、職務に忠実で、強い精神力を持つ女性の造形が際立っていて、ダシエルとの台詞がないところでのやりとりも面白い。局長ザンダーの夢奈瑠音の、エリートコースまっしぐらで若くしてこの地位に就いていると思わせる造形のなかでも、何もかも大事にせず穏便に済ませたいそれこそエリート気質が、ある瞬間に開き直るポイントが効いていて、作品のなかで最も成長したのはザンダーかもしれないと思わせたのはたいしたもの。半人前扱いに耐えられないエレノアの背伸びしつつの一生懸命さを出した花妃舞音、グループ芝居のなかで個性を発揮するシエナの菜々野あり、ヘクターの柊木絢斗、これからという時の退団が惜しまれるヘンリーの一星慧と、それぞれが粒立って見えるのも月組ならではだ。

ユリウスの近しい人たちでは、カイの礼華はるは所謂美味しい役どころを、ユリウスとの心やすい関係性がありつつ、どこかでは客観視もしている塩梅が東京に来て格段に良くなった。期待の人材が期待通りに伸びていることが嬉しい。また、両親からもどうやら扱い難く思われていたユリウスを引き取った叔父ジェームズの凛城きらが、あくまで飄々とした可笑しみを湛えつつほのかに色っぽい表現で魅了する。大劇場公演のほとんどで代役を務めた佳城葵の軽やかさもとても良かったが、役柄がそもそも凛城に当てて書かれていることもあって、東京で最後のピースがハマった印象があり、恋人以上夫婦未満のアンティークショップの店長アマラの羽音みかの、大人っぽさと可愛さの共存との掛け合いもいい。佳城も本役のバチカンの工作員セバスチャンを冷徹に演じて芝居巧者ぶりを発揮しているし、やはりバチカンからの使者ハリエットのきよら羽龍は「ううん」「へえぇ」という正塚芝居らしさの詰まった台詞が抜群に上手く、男装と言える衣装も非常によく似合っていて新たな魅力を観た思いがした。

ユリウスたちに立ちはだかることになる霊媒師エゼキエルの彩みちるは、登場時点からラストまでMAXのテンションを保って禍々しさを惜しみなく発揮し役者魂を見せつけた。癖があればあるほど良いという役柄だが、エゼキエル自身のなかでは感情に振幅があるので、若干エネルギーを落としてもいいか?という局面もあるものの、振り切った演技はまさに天晴れ。そこからすると冷静な呪術師マクシマスの彩海せらは、常に苛立っている姉にどこか呆れつつも恐ろしく肝が座っている弟をひたひたと演じて、可愛い少年役がピッタリだった個性からの脱皮を強く感じさせた。彼らと結託しているカトリック教会主教・キーランの春海ゆうが、一見穏やかな笑顔のなかから腹黒さを噴出させていてうっとりするほど。そこからすると、全ての黒幕のようでいて、実は全く腰が定まっていないカトリック系議員の急先鋒ゼインの高翔みず希が、春海、彩、彩海、さらに夢奈にも押しまくられている様を違和感なく見せるのがこれぞベテランの業。ベテランと言えばヴィクトリア女王の組長・梨花ますみの一場面で放つ存在感はやはり得難く、あらゆる意味で貴重な存在だと感じさせた

また、ユリウスにメアリー・スチュアートの首飾りを持ち込む、ドラマの発端を作るサミュエルの英かおとの懸命に装った平常心と、内にある必死さの吐露がユリウスを動かす自然な力になっているし、その妻オーロラの白雪さち花は、副組長就任以来演技の強さが抜け、魅力を増しているのに感心する。非常に重要な役どころのメアリー・スチュアートの白河りりと、その侍女アンナ・クリフトンの麗泉里は、それぞれ持ち前の歌唱力の高さを駆使して作品のテーマを双肩に担い、見事に客席に伝えた姿に拍手を贈りたい。

全体にはじめて映像を用いるなど、正塚作品の新しい表現方法も見えるなかで、自分の役割りを見つめ、ありのままの自分で共に生きて行こうと歩みはじめるユリウスとアデーラが、トップコンビとしての集大成と新たな明日に向かって歩みを進める月城と海乃に重なる、滋味深い芝居だった。

そんな作品のあとに宝塚歌劇が110年に亘り培ってきた歴史と伝統を受け継いで、新しい時代、新たな歴史への始まりを祝うレビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』が続く舞台がなんとも贅沢。月組カラーの黄色に、如何にも現代を感じさせるくすみカラーを加えた加藤真美の衣装が舞台を染めるオープニングから、宝塚110周年の祝賀、月城&海乃をはじめ退団者たち、麗、空城ゆう、彩音星凪、一星、まのあ澪への餞、大劇場では第110期生の初舞台と、あらゆる要素を詰め込んでなお、宝塚レビューの王道を貫いた作・演出の中村一徳の心配りが隅々にまで感じられる。

月城と海乃が仮面越しに出会うマスカレード、鳳月と天紫コンビを鮮やかに見せるアヴァンギャルド、深紅のスパニッシュ、東京公演に参加している110期生と100期生の風間が交流して歴史をつなぐロケット、大階段の黒燕尾とないものはない、というほどの充実ぶり。

なかでも歩んできた雪の路を思い起こしながら歌う雪月の男に扮した、白銀の世界での月城のこのレビューのなかに違和感なく登場させた日本物の装束が、美しいあまりに涙が出るという希少な経験をさせてくれる。名だたるクラシック歌手が歌っている「荒城の月」を堂々と歌いきった麗の歌唱力も見事だし、そこから海乃が残り、生まれ変わってもまた巡り合えるからいまは少しだけさようなら、と歌うに至っては涙腺も決壊するというもの。黒燕尾で奏でられる「宝塚我が心の故郷」。月組全員で月城と海乃と退団者たちを包み込み仲間の尊さを歌い上げる「My Best Friend」。そして、トップコンビの軌跡を入れ込んだ百花沙里の振付が秀逸なデュエットダンス「愛の喜び」は、月城と海乃が築いてきた信頼感と絆が劇場中にあふれだすようで、ただただ愛にあふれる光景が広がっていく。

さしも退団公演とは言えここまでとは、と驚くほどのチケット難も無理からぬと思える、まさに胸がいっぱいになる素晴らしいレビューだった。おそらく受け取り方に人の数だけ違いはあれ、この日々に心を痛めなかった宝塚ファンは一人もいないと思う。全ては道半ばだが、それでもそんなそれぞれの痛みが少しずつ浄化されていくような、宝塚かくあるべしと思えるレビューを月城と海乃率いる月組が観せてくれたことに感謝したい。

だから「さよならの代わりにありがとう」そう言いたいのはこちらの方だ。美しい、心洗われる舞台をありがとう。この月光の輝きを決して忘れない。

【公演情報】

宝塚歌劇月組公演

ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』

作・演出:正塚晴彦

レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』

作・演出:中村一徳

出演:月城かなと、海乃美月 ほか月組

●6/1~7/7◎東京宝塚劇場

〈お問い合わせ〉宝塚歌劇インフォメーションセンター[東京宝塚劇場]0570-00-5100

〈公式サイト〉https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2024/eternalvoice/index.html

【ライブ中継・ライブ配信情報】

★全国映画館でのライブ中継

【東京宝塚劇場公演】

■日時:7月6日(土)15:30公演[サヨナラショーあり]

■料金:4,700円(税込/全席指定)

■会場:全国各地の映画館

■配給:ライブ・ビューイング・ジャパン

【東京宝塚劇場公演 千秋楽】

■日時:7月7日(日)13:30公演 千秋楽[サヨナラショーあり]

■料金:5,200円(税込/全席指定)※来場者特典「メモリアルチケット」付き

■会場:全国各地、台湾・香港の映画館

■配給:ライブ・ビューイング・ジャパン

★ライブ配信

【東京宝塚劇場公演】

■日時:7月6日(土)15:30公演[サヨナラショーあり]

■販売期間:6月29日(土)10:00~7月6日(土)16:00

■視聴方法:「Rakuten TV」「U-NEXT」「Lemino」にて配信

■視聴料:3,500円(税込)

【東京宝塚劇場公演 千秋楽】

■日時:7月7日(日)13:30公演 千秋楽[サヨナラショーあり]

■販売期間:6月30日(日)10:00~7月7日(日)14:00

■視聴方法:「Rakuten TV」「U-NEXT」「Lemino」にて配信

■視聴料:4,000円(税込)

詳細 https://www.tca-pictures.net/haishin/live/#eternalvoice-tokyo

【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!