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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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若手注目劇団「猿博打」初の下北沢ワンマンライブ『右往左往』は、3/20(祝)OFF•OFFシアターにて開幕!

2019年に河村凌、板場充樹、村上弦の3人で結成。メンバー3人全員が看板役者として精力的に活動。近年、人気上昇中の猿博打! 編集部が収集した演劇界アトランダム情報によると、猿博打は「まぶしい」「お芝居が良い」「声がでかい」「なんかすごい」。今回は池内風(かわいいコンビニ店員飯田さん)が書き下ろすワンシチュエーション会話劇で、「言葉の届け方を知りたい学生社会運動のメンバーと言葉の届け方を知らない演劇部員が、会話のメカニズムについて熱い討論を繰り広げる。そして……」。この内容を3人で!? 全員が看板役者として精力的に活動しているからこそ成り立つ、期待の下北沢ワンマンライブ! 演出を手がける村上弦(猿博打)からメッセージが届いた。

猿博打特別公演もついに第5弾!
外部脚本家をお招きし、猿博打3人芝居のために書き下ろしていただくこの企画。
今回、物語を支えてくださるのは、「かわいいコンビニ店員飯田さん」 の池内風さんです。

演劇と社会、そして生きることの論争が交わされる、大学の演劇部で繰り広げられるワンシチュエーション舞台。
池内さんだからこそ描ける、演劇における「言葉の伝え方」 を、私たちも稽古を通して学びながら実感しています。
「なるほど!」と思う瞬間がたくさん詰まった作品になりました。

そして本作では、右寄り・左寄り・そのどちらでもない、三者三様の思想が対話を繰り広げます。
馬鹿馬鹿しくも、深く考えさせられる。演劇と社会、人間について思わず語りたくなる作品です。ぜひたくさん笑って、たくさん悩んでいただけたらなと思います。

【あらすじ】

届かない、届かない、私の言葉が届かない。
生活のこと、社会のこと、世界のこと。
この世の異変に目を向けて、私は必死に声を上げる。
しかし届かない。彼らに全く届かない。

目の前には手を繋いで微笑み合うカップル。
フットサルサークルの浮かれた男女。
同じ社会学部の学部生はスマホゲームをしながら通り過ぎる。
誰も私の話を聞いていない。

「私の言葉は人の心に届かないのか?」
そう思った瞬間、目の前には賑やかに騒いでいる一団が通る。
他の学生からもまるで変人を見るかのような目線を浴びている。
演劇部だ。我が大学の異端児集団。演劇部。
彼らの声は不思議とよく通る。耳に入ってくる。そして心に届く。

私は、走った。演劇部のあるアトリエに。学内の端の端にポツンと立っているプレハブ小屋のようなアトリエに。
「すみません!どうしたら人が振り向く、そして人の心を動かす伝え方が出来ますか?」
ポツンと立っている一人の男にそう聞くと、こう返ってきた。
「えっ、なんですか?もう一回言ってください。」
やっぱり私の声は届かない。ここでもやっぱり届かない。

言葉の届け方を知りたい学生社会運動のメンバーと言葉の届け方を知らない演劇部員が会話のメカニズムについて熱い討論を繰り広げる。

そしてそこにOBのあの男がやってきて……
「火力発電?温室効果ガスはいいんですか?」
「ソーラーパネル?寿命が来た際の廃棄問題は?日本の古き良き自然の外観は?守らなくていいんですか?」
「ん?ん?いいんですか?そういうのはいんですか??」

【公演情報】

猿博打
『右往左往』
作◇池内風(かわいいコンビニ店員飯田さん)
演出◇村上弦
出演◇村上弦 河村凌 板場充樹
劇中曲『右往左往』/作詞•作曲:AnmituTea Records
3/20〜23◎OFF•OFFシアター
〈お問い合わせ〉
sarubakuchi@gmail.com

〈公式サイト〉
https://sarubakuchi.jimdofree.com/next/

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