ミュージカル『アニー』が開幕!

国民的ミュージカル『アニー』が、4月19日に新国立劇場 中劇場にて開幕した。(5月7日まで。8月に上田、大阪、名古屋公演あり)
本作は、1977年にブロードウェイのアルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で誕生したミュージカル。以来世界各地で上演され、現在は米国各都市でのツアー公演が行われている。日本公演は1986年、日本テレビが主催で上演をスタートして以来、約196万人もの人たちに心温まる深い感動を与え続けている国民的ミュージカルとなっている。


演出は、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』『ヘアスプレー』などで活躍する演出家・山田和也が今年も演出を担当。
主役のアニー役 は2名の合格枠を目指し、歌、ダンス、演技など厳しい審査を勝ち進み抜擢された丸山果里菜(まるやまかりな)、小野希子(おのきこ)。
新生アニーの2人と元気いっぱいな子供たちを支える豪華大人キャストは、藤本隆宏がウォーバックス役を続投。また須藤理彩が、昨年に引き続きハニガン役を務めるなど、頼もしいメンバーが再集結した。
そして、初出演となるキャストには、グレース役を、宝塚で雪組トップ娘役を務めた愛原実花。ルースター役はジャンルを問わず多彩な役柄に挑戦し続けている赤名竜乃介。リリー役には幅広く活動している浜崎香帆が演じる。
また今年はミュージカル「アニー」として初めて舞台手話付き公演を2公演実施する予定。マスコミ公開のゲネプロでは舞台手話通訳を担当する田中結夏(となりのきのこ)が出演した。

《ストーリー》
舞台は1933 年、世界大恐慌直後の真冬のNY。街は仕事も住む場所もない人であふれ、誰もが希望を失っていました。そんな中、どんな時も夢と希望を忘れないひとりの少女がいました。11 歳の赤毛の女の子、アニーです。11 年前に孤児院の前に捨てられていたアニーは、いつか本当の両親が迎えに来ると信じて暮らしています。
ある日、なかなか迎えに来ない両親を自分から探しに行こうと、院長のミス・ハニガンに見つからないよう、こっそり孤児院を脱け出しますが、すぐに警官に捕まって連れ戻されてしまいます。ふとしたきっかけで、大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースと出会ったアニーは、ウォーバックスの自宅で休暇を過ごすことになります。
前向きなアニーに魅かれたウォーバックスは、養女にしたいと考えますが、彼女は本当の両親のことが忘れられません。けなげなアニーの気持ちに心打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけてアニーの両親を探そうとするのですが、お金を目当てに大勢の人々が自分こそアニーの親だと名乗りをあげ、なかにはルースターとリリーという悪巧みをしている人物もいて・・・。
はたして、アニーは本当の両親を探し出すことができるのでしょうか?

【コメント】
アニー役(チームバケツ):丸山果里菜
オーディションで選ばれた時は、「本当にアニーなの⁉」と夢の中にいるようで嬉しかったです。衣裳を着たことでより実感して感激しています。
舞台上では特に、アニーの気持ちの変化に注目してほしいです。
大阪公演のお昼ご飯がキャラ弁と聞いて、それを食べるのがとても楽しみです。 明日から初日ということで、千秋楽まで舞台を成功させたいです。
とにかく元気で明るさ100パーセントのアニーを演じていきたいです。
アニー役(チームモップ):小野希子
明日が初日ということで、とても緊張していますが楽しみな気持ちです。
果里菜ちゃんと、舞台上の動きやアニーがどんな気持ちなのかなど、たくさん話し合いました。アニーが持つ前向きさ、明るさ、そして面白さといった魅力が、40年という長い間愛され続けている理由だと思います。
地方公演で楽しみなことは、みんなで新幹線に乗ってホテルに泊まることです。 アニーの前向きな気持ちを、観客の皆さんにぜひ見てほしいと思っています。初日から千秋楽まで頑張ります。

ウォーバックス役・藤本隆宏
アニーが日本で上演されて今年で40年目になります。40年続くことはすごいことですが、そんな記念すべき公演に出演させていただけること、そしてこの作品がいかに素晴らしく、愛されているかということを感じながら精一杯演じていきたいです。今回8回目の出演となりますが、とにかく稽古場がいい雰囲気なので素晴らしい作品をお届けできると思います。
アニーを演じる2人がとても純粋で、自分の思いを自分の言葉で伝えてくれるので、そのピュアさが素晴らしいと思います。この作品は幅広い年代にお楽しみいただいていて、役者を目指す子どもたちにも夢を与えられる作品でもあるので、長く愛されるのだと思います。
ハニガン役・須藤理彩
笑いの絶えない充実した稽古であっという間の期間でした。
同じ作品でキャストの異なる再演は初めてで、「同じ作品でもキャストが変わるだけでこうも変わるなんて!」と作品の深みと魅力を改めて実感しています。
愛してやまないことは「睡眠」です。寝るのが好きで娘よりも多く寝てしまいます。この公演も体力を使うので、睡眠を大切にしています。

グレース役・愛原実花
稽古期間中が本当に楽しかったので、初日を迎えることが楽しみです。
カンパニーで過ごす稽古期間が幸せな日々で、その雰囲気が客席の皆さんにも伝わるんじゃないかと思っています。楽しんでいただけるように頑張ります。
カンパニーのみんなに対しては家族みたいな愛を感じていて、作品の中でも家族のあり方についてのメッセージが含まれています。いろんな形の家族愛を「アニー」の舞台上からお届けしたいです。
ルースター役・赤名竜乃介
長く愛されている作品に出演することができて本当に光栄に思います。
ひとつのピースとして素敵な作品を最大限届けられるように明日から千秋楽まで丁寧に演じていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
稽古場最終日に「♪イージーストリート」の振付が少し変わったんです。最後の最後まで作品が良くなるようキャスト・スタッフ全員で高みを目指している姿に、「これがエンターテイメントだ!」と思って感動しました。早く初日の幕が上がってほしいですし、全員無事に走り切りたいという気持ちでいっぱいです。
リリー役・浜崎香帆
稽古期間はあっという間に過ぎましたが、劇場入りをしてからウィッグを付けて、衣装を着る事で自分が役に入りきったなと思います。
公演は夏まで続くので、体調を万全に整えて全員で走りきりたいです。私もリリーとして舞台上で暴れ回りたいです(笑)
稽古中は3人のシーンが多かったのですが、初めての通しで「♪イージーストリート」をキャストの前で演じた時にすごく反応がよくて、とても嬉しかったです。その時の嬉しい気持ちを糧に頑張っていきたいです。

【公演情報】
丸美屋食品ミュージカル『アニー』
演出:山田和也
出演:丸山果里菜、小野希子、藤本隆宏、須藤理彩、愛原実花、赤名竜乃介、浜崎香帆 他
●4/19〜5/7◎新国立劇場 中劇場
※東京公演の他、上田、大阪、名古屋公演あり
〈公式サイト〉https://www.ntv.co.jp/annie/