
小泉今日子さんが9歳しか歳が離れていないことを知って愕然とした最近であります。だからなんだということでもないのだけど、小さい時から見てたからもっと随分と上の感覚があったけど九つしか違わないのかと驚いたという話です。
そんなささやかな驚きにまつわる話で、今日は、よく見るおじさんが双子だったというお話です。
もうオチは出てしまっているので期待ゼロで読み進めてもらえたらと思いますが、
近所にセメントの工場があって、トラックの出入りが多いので、工場の出入り口でいつも交通誘導をしているおじさんがいたんですね。警備員さんではなくて、工場の作業着を着た方が、入れ替わり立ち替わり交通誘導をするわけです。歩道と車道と信号などと、全てを見極めて安全に誘導するのはなかなか難易度が高いと思うのだけど、そのおじさんは信頼できるお顔感(社長さんかな?と思うほどの)の上に、冷静にさばいてくれるので「とても安心なおじさん」という感じだったんですね。
しかし、それにしてもおじさんによく遭遇するなとは思っていて。
そう、先にも触れたように、色んな方が担当していて、その一人がそのおじさんという感じなんですが、私が通るタイミングがたまたまそのおじさんの時が多いのかな?いや、おじさんがやっぱり抜群に上手だから、おじさんが担当する機会が多くなってしまうのかな、なんて思っていたんです。
するとある日、おじさんを通りすぎた後に、もう一人同じおじさんがいたんです。誘導しているおじさんを通りすぎたら、買い物袋を手にした同じおじさんが。
あ、と思って。双子さんか、と。双子さんだと。
よくみかけると思っていたのは、単純に確率が倍だったのですね。
その後、お二人同時で誘導しているのに出会えた時は、ラッキーを引き当てた気持ちになったもので。
おじさんズ、いつもありがとう。
今年もありがとうございました。
来年はきっと色々と脚本や演出したりすると思いますのでよろしくお願いいたします。
よいお年を!
著者プロフィール

ノゾエ征爾
のぞえせいじ○1975年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の1999年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。2011年の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。
今後の活動
・舞台出演
「シッダールタ」
HP:https://setagaya-pt.jp/stage/25224/
原作:ヘルマン・ヘッセ 「シッダールタ」「デーミアン」(光文社 酒寄進一訳)
作:長田育恵
演出:白井晃
<東京公演>
公演日程:11月15日(土)〜12月27日(土)
会場:世田谷パブリックシアター
<兵庫公演>
公演日程:2026年1月10日(土)〜18日(日)予定
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
・演出
COCOON PRODUCTION 2026
Bunkamuraオフィシャルサプライヤースペシャル
『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』
作・音楽:松尾スズキ
演出:ノゾエ征爾
@Bunkamuraシアターコクーン
2026/3/19(木)~3/22(日) 全6公演
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/26_ensembledays.html
▼▼前回の連載はこちら▼▼
https://enbutown.com/joho/2025/11/19/nozoe-152/





