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株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
公演情報、宝塚レビュー、人気作優のコラム・エッセイ、インタビューなど、楽しくコアな情報記事が満載!
ミュージカルなどの大きな公演から小劇場の旬の公演までジャンルにとらわれない内容で、随時更新中です。

(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
公演チケットで広告掲載

池谷のぶえの「ぶっく TO THE FUTURE」vol.4

3月いっぱいは、なーんにもしないぞ!と決めこんでみたものの、私には趣味も娯楽もないもので、結局日がな一日ダラダラしては何かをつまむ…という人間の末期のような生活になってしまう日々。


3月末で2025年度も終わるわけですし、2025年度を華麗にリセットして2026年度へと旅立とう! ということで、いまとある高原にある断食道場でこのコラムをしたためております。


緑の芽吹くこの季節。朝は高原を散策し、昼はウォーキングがてら離れた温泉へ、夜は満天の星空なぞをみて、リフレッシュしながらの3泊4日。


と思っていたら、まずは電車が1時間くらい遅延し、夜空を眺めるも雲に隠れて星は見えず。
今朝は朝から豪雨で、一日中雨の予報。
明日も昼から雨の予報で、星空を見られる確率はほぼなくなり、やっと晴れるのがチェックアウト日ですが、気温が10度くらい下がる予報…予報め!予報め!予報め!

2025年度、あんなに頑張ったじゃないか!

なんだい、この仕打ちは!

おもえば12年ほど前、やはりリセットを兼ねてとある高原に1泊したのですが、その時も滝のような豪雨。星なんか1つも見られないまま、チェックアウト時にくれたうまい棒が気圧でパンパンに膨れる中、帰りの送迎にも置いていかれ、「ハッ!」と気づいた宿の方の、「まさか、これから送迎ですよ」的な演技に寄り添わねばならなかった道中…なんなの、私と高原は、こんなにも合わないの⁈


嫌いなら嫌いって、はっきり言ってくれたらいいのに…。言ってくれないから、また高原に来ちゃったじゃない…。


そんな、空腹と絶望的な雨音の中、したためさせていただきます。

さてこのコラムは、演劇界のいまを伝え続ける雑誌「えんぶ」を、1986年4月創刊の「演劇ぶっく」時代から遡り、毎月1号ずつ感想を綴るコラムです。

「演劇ぶっく」と「えんぶ」はなんと、創刊号から最新版まで、下記URLにて無料でダウンロードし閲覧できるのです。
https://enbutown.com/museum/free-gallery/

では今回は、「演劇ぶっく」1986年11月発行の第4号へ、ぶっく TO THE FUTURE!
https://enbutown.com/museum/2026/01/30/engekibook004/

*****

→表紙

祝祭感!

後にこの表紙の感慨深さがわかりました。

→目次

目次に注目するのもなんですが、沢田研二さんの写真があるだけで、演劇ぶっくらしからぬ風が吹きますね。
「演劇ぶっくを何だと思ってんだ!」と叱られそうですが、演劇ぶっくの理念は、巻末の「from READERS」に詰まっていると思います。

→沢田研二インタビュー「自然体でいこうよ!」

目次の話をしているうちに、沢田研二さん巻頭インタビュー。さらに薫風なお写真です。
蜷川幸雄さんとの作劇について。「でも、実際には、それほど整理整頓出来る程さ、人間っていうのは、そんなに型にはまってないものでしょう。(中略)だから型にはまらない対し方を、誰にでもしてほしいなと僕はいつも思うのね(後略)」のあたりなど、沢田さんの繊細さとダイナミックさが伝わってきて素敵。

→蜷川幸雄インタビュー4

麗しき「アメージング・グレイス」の旅と「クレージー・ホットドッグ」

沢田研二さんインタビューのお隣は、恒例の蜷川幸雄さんインタビュー。

あいも変わらず、荒ぶっております。いま私がいる高原のごとく。

→今注目の⁈ Pic Up5

「東京グランギニョル」飴屋法水
カッコいい舞台写真だ。
見てみたかったな。

→今注目の⁈ Pic Up5

「自転車キンクリート」鈴木裕美+飯島早苗
「私達のお芝居もお客さんに気持ちの中で普段使って無い部分を使わせたいんです」。
役や作品をつくっている時でも、普段使ってない部分を出動させると、それはそれは疲労するけど、とても心地がよいのですよね。

→今注目の⁈ Pic Up5

「ザ・クインテッド」

劇団メンバーに犬を入れようとしたが、他の役者の芝居がすべてくわれてしまうのでやめた、など、ナンセンス劇団シンパシー…。

→特集 流山児★事務所’86スペシャル「LAST ASIA」(脚本:川村毅/演出:佐藤信) 

臨場感あふれる稽古場インタビュー。
個性豊かな大先輩たちが、これでもかというくらい出演している。
いろんな出自から集まった公演なので、それぞれの作品への向き合い方をリスペクトしながらも、調整することへの挑戦も。すごいエネルギーだったのでしょうね。打ち上げが尊くも、怖い。笑

→朝倉摂「Visual Performance4」

私の好物、朝倉摂さんのコラムであります。
今回は照明について。面白い。
以前、照明家の小川幾雄さんがお亡くなりになった時、小川さんが携わった舞台の写真展が開催されたことがあるのですが、こんなにも美しく彩ってくださっていたのだなぁ…と改めて感じたことがあります。
わりと舞台やってるつもりでも、まだまだ知らないことだらけ。

→劇団夢の遊眠社公演「小指の思い出」(作・演出:野田秀樹)

野田さん、お元気そうで何よりです。

→土井美和子「TALKING WONDERLAND」

たっぷりなインタビューコーナー第一回は、第三舞台の小須田康人さん。
これからどんな方々が登場するのでしょう。

→ブリキの自発団

片桐はいりさんの文章は魅力的だなぁ。エッセイを読みたくなる。
若き日の、銀粉蝶さん、原金太郎さんも見つけました。

→市川猿之助インタビュー「時代の風と斬り結ぶ」

「演劇ぶっく」生みの親・坂口真人氏によるインタビュー。
因襲についても触れており、門閥外から抜きん出てゆくには何が必要か?という問いに、「ふだんの考え方、人生に対する姿勢」と答えていて、歌舞伎に限らず、あらためて「ふだん」だよな…と思わされる。
映画「国宝」のご感想を聞いてみたかったなぁ、と思ったり。

→病身踊りは恨に遊戯ぶ

先ほどの「ふだん」を、余すことなく放出するとこうなるのかもしれない。見てみたいなぁ。

→小劇場演劇の軌跡④「騒乱の季節」扇田昭彦

ここから、「ラスト・アジア」につながるのか!
と、唸らされる展開です。

→from READERS

は、相変わらず喧嘩腰で面白いです。

さあ、途中数時間昼寝しながら夕方になり、やっと書き終えました。
外はまだ、雨が爆裂に降っております。
明日の夜の回復食くらいしか楽しみがない、2026年度の幕開けです。

PROFILE

池谷のぶえ
いけたにのぶえ│94年より04年の解散まで劇団「猫ニャー」(後の「演劇弁当猫ニャー」)の劇団員として活動。解散後は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品、NODA・MAP、蜷川幸雄演出作品など数多くの舞台に出演。

出演情報

【舞台】
イキウメ Re:Creationリーディング「太陽」
作・演出:前川知大
2026年5月15日(金)〜16日(土) OAGホール
※ 池谷のぶえは16日(土)のみ出演
https://ikiumerecreation.wixsite.com/thesun

【舞台】
Bunkamura Production 2026 DISCOVER WORLD THEATRE vol.16
「ウェンディ&ピーターパン」
作:エラ・ヒクソン〈J.M.バリー原作より翻案〉
翻訳:目黒条 髙田曜子
潤色:山本卓卓
演出:ジョナサン・マンビィ
美術・衣裳 :コリン・リッチモンド
東京:2026年6月12日(金)~7月5日(日) THEATER MILANO-Za
大阪:2026年7月13日(月)~20日(月・祝) フェニーチェ堺 大ホール
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/26_wpp.html

【映画】
「Piccola felicità(ピッコラ・フェリチタ)〜小さな幸せ〜」
企画・監督・脚本・プロデュース・主演:水谷豊
2026年4月24日(金)より順次、全国拡大ロードショー
https://piccolafelicita.jp/

【テレビ】
Eテレ
アニメ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 毎週金曜 18:40~ / 毎週土曜 17:45~
声:銭天堂の店主・紅子役
https://www.toei-anim.co.jp/tv/zenitendo/

【テレビ】
WOWOWライブ
シス・カンパニー公演「桜の園」再放送
2026年5月13日(金) 19:00〜22:00
放送・オンデマンド同時配信あり
(2024年12月 世田谷パブリックシアターにて上演の舞台公演)
https://www.wowow.co.jp/detail/203838/001/01

▼えんぶ創刊40周年記念「忘れられない一作!」に池谷のぶえさんもご登場いただいています▼