2026年、あけましておめでとうございます。
今回より、新しいコラムが始まります。
その名も、「ぶっく TO THE FUTURE」。
演劇界のいまを伝え続けてきた雑誌「演劇ぶっく」は1986年4月に創刊され、2016年9月号からは雑誌「えんぶ」として、刊行中です。
その「演劇ぶっく」と「えんぶ」が、創刊号から最新版まで、下記URLにて無料でダウンロードし閲覧できることをご存知でしょうか?

私が劇団活動をはじめた20代の頃、「演劇ぶっく」といえば、その時代にパワーのあったお芝居や俳優さんのことはもちろん、演劇界の片隅で小さく光る団体や俳優さんなどにもスポットライトを当ててくれる、とってもワクワクする雑誌でした。
ちょっとでも劇団や名前が掲載されたりすると、とっても嬉しくて、何度もページを開いたものです。
そんな素晴らしき日本の演劇財産が全て無料で閲覧できるなんて、すごいことです。
そんな偉業が、まだまだ周知されていないのではないか? と、いてもたってもいられなかった次第です。
ということでこのコラムでは、「演劇ぶっく(現・えんぶ)」を創刊号から1号ずつ私が閲覧し、その感想を書き綴るコラムとなります。
ぜひみなさんも、ご一緒に閲覧してみてください。
では早速、「演劇ぶっく」創刊号の1986年4月へ、ぶっく TO THE FUTURE!
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→まずは表紙。

キャッチにもある、
「蜷川幸雄への暴走インタビュー 痛恨のハンバーガー‼︎」です。
これ‼︎ これだけはなんとしても読んでいただきたい。
すごいインタビュー記事です…これが巻頭記事だなんて、ワクワクどころの騒ぎじゃないです。
意味もなくスッキリします。
演劇界に言いたいこと全部言ってもらえたような。
有名なハンバーガー投げについても、詳細に記載されています。

→「三」が流行ってたのかしら?
劇団第三舞台+紀伊國屋書店提携公演「デジャ・ヴュ」(作・演出:鴻上尚史)
第三エロチカ公演「ニッポン・ウォーズ」(作・演出:川村毅)
上記2つの公演は、大学時代のサークルの部室に、歴代の先輩方が上演したのであろうチラシが貼ってあって、ああ本家はこんな感じだったのかぁ…と、今更ながら知れて感慨深いです。
→朝倉摂さんのインタビュー「ビニールの海 まがいものの美学」
当時の舞台美術なども、改めて参考になるものもありそうだな…と感じます。
→劇団青い鳥「クラウド9 -銀色の雲の上で-」(原作:キャリル・チャーチル/演出:木野花)

きゃあ! 若い頃の木野花さん!
そろそろ木野さんの演出、また受けたいなぁ。
→「夢の遊眠社」という名のイベントムーブメントが始まる

三部作連続上演の中に、「彗星の使者(ジークフリート)」も入っている。
私が、高校1年生の時に演劇部で上演した作品。
夢の遊眠社が大好きだった先輩の独断によって上演することになったが、その頃の私には何もわからなかった。
いや、いまだって大してわからないはずなのだが。
でも、ビデオで少しだけ見せてもらった映像からは「なんだ!? これは!?」という衝撃はあった。
演劇って、衝撃、大事ですよね。
→扇田昭彦さんの連載コラム

サルトルから、ベケット「ゴドー待ちながら」へ、そして新劇が主流の時代から小劇場の誕生という流れをとってもしなやかに書いてくださっていて、扇田さんの言葉の運び方の素敵さに改めて「ほぅ」と思ってしまいました。
続きが読みたい!
そして、演劇がまだまだ国の動向や、政治に対しての反骨を担っていたのだなぁ…と感じたことに対しての、現実的な演劇の状態を、これまたしなやかに書かれていて、なんというか、いまだって演劇はいろんなことに勝てない弱さがどこかにあるなぁ…と感じたことを、扇田さんが書いてくださったらいいのに…と夢想しました。
→創刊号全体を通して、シアタートップス、下北沢ザ・スズナリ、紀伊國屋ホールの劇場名がたくさん出てきて、改めてたくさんのお芝居の汗と涙と笑いと苦しみと喜びと衝動とパワーと、そんなものが染み込んだ場所なんだなぁ…と思ったり。
ちょっと待って…1冊読んだだけなのに、こんなにも演劇についていろいろ考えちゃうじゃないのよ。
ちょっと待って…私、そんなに演劇好きじゃないって言ってるんですよ、そもそも。
この先、「演劇大好きっ!!」とか言いはじめたら、どうしてくれるんですか。
絶対言わないぞ。
そのための修行だと思って、来月もぶっくをフューチャーいたします。

池谷のぶえ
いけたにのぶえ│94年より04年の解散まで劇団「猫ニャー」(後の「演劇弁当猫ニャー」)の劇団員として活動。解散後は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品、NODA・MAP、蜷川幸雄演出作品など数多くの舞台に出演。
- 出演情報
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【テレビ】
テレビ朝日系
木曜ドラマ「アナログナース 〜デジタルってなんなんだよ!?〜」
2026年10月22日(木)スタート 毎週木曜 21:00〜
第1話<初回拡大スペシャル>
シアリア寮 寮母・土井たま子役
https://www.tv-asahi.co.jp/analog-nurse/【舞台】
「新作」(タイトル未定)
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
2027年1月12日(火)~2月14日(日) シアタークリエ
ほか、大阪・福岡・上田公演あり
https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/kera2027
https://www.tohostage.com/kera/【映画】
「Piccola felicità(ピッコラ・フェリチタ)〜小さな幸せ〜」
企画・監督・脚本・プロデュース・主演:水谷豊
順次、全国拡大公開中
https://piccolafelicita.jp/
▼えんぶ創刊40周年記念「忘れられない一作!」に池谷のぶえさんもご登場いただいています▼





