才谷梅太郎、知る人ぞ知る幕末の英雄の偽名である。この才谷と路上で落語を打つ辻講釈師・凡暗亭無名の出会いを中心に、幕末という時代を描く新作舞台『落ちて語り手』が、6月10日〜14日に渋谷のCBGKシブゲキ!!にて上演される。
脚本は劇団Bobjack Theaterの看板俳優として活躍する丸山正吾が書き下ろし、同じくBobjack Theaterの演出家で多くの商業舞台も手がける扇田賢が演出を担当する。出演は凡暗亭無名役の馬場良馬、才谷梅太郎役の林光哲をはじめ、日向野祥、天野旭陽、二宮礼夢、大迫一平と充実の俳優陣が揃った。

1866年、江戸幕府崩壊の直前。薩摩藩と長州藩は、激しく憎み合っていた。薩摩は長州を「朝敵」として京から追放し、長州はその屈辱を忘れず「薩摩に会ったら即斬れ」と藩中に命じる。
そんな中、両藩を仲裁し、同盟を成立させようと画策する者が現れた。土佐藩脱藩浪士、才谷梅太郎(偽名)。
その天性の愛嬌と、枠に囚われない発想、思想には多くの人が集まり、商いの才も持ち合わせている。だが彼には致命的な欠点があった。他人の気持ちが、全く理解できないのだ。
そんな己を知ってか知らずか、梅太郎はある男に弟子入りを志願する。路上で落語を打つ辻講釈師・凡暗亭無名である。
それは梅太郎の秘策であるのだが────。
三井越後屋の密偵・三ノ井菊之助、“鬼の眼”と恐れられる新撰組・斎藤一、英雄の右腕・陸奥陽之助、江戸一番の噺家・三陽亭炎昇…時代の表と裏の人間たちを巻き込み、梅太郎は不可能な同盟へ挑む。
これは、血ではなく"言葉"で時代を動かそうとした者たちの、笑えない笑い話である。
馬場良馬(凡暗亭無名役)からのメッセージ

舞台『落ちて語り手』は、
幕末の動乱の中、対立している薩摩藩と長州藩の人間を「落語」を使って仲直りさせようと奮闘する、
「薩長同盟」という歴史的出来事の(if)を描いた作品です。登場人物も、江戸の落語家は勿論、才谷梅太郎や陸奥陽之助、新撰組の斉藤一まで巻き込んで「落語」で世の中を本気で変えようと思っている男達の、
情けなくも熱い熱い生き様に台本を読んでいて胸が熱くなりました。今回、江戸っ子特有の言い回しや「落語」を披露するという事もあり、
普段の稽古以上に気を使わなきゃいけない事も多いのですが、
この作品の登場人物同様に、
必死にこの作品に立ち向かっている役者が物語にしっかりと投影出来たら正解だと信じて日々お稽古しておりますので、
是非劇場で見守っていただければ嬉しい限りです。
林光哲(才谷梅太郎役)からのメッセージ

台本を初めて読んだ時は、率直におもしれーって唸りました。
めちゃくちゃワクワクした。
ただ、それと同時にめちゃくちゃ責任重大だなと。
特に今回の役は、天性の人たらし。
それを体現することへのプレッシャーはあります。
不安も大きいけど、演出の扇田さんからのディレクションや、他の役とお芝居する中で、どんどん才谷梅太郎という役が広がっていくのを日々感じるし、それが楽しい!
梅太郎のありえない行動力と凄まじいポジティブさが、観る人に力を与えれるよう、全力をつくします!




