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株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
公演情報、宝塚レビュー、人気作優のコラム・エッセイ、インタビューなど、楽しくコアな情報記事が満載!
ミュージカルなどの大きな公演から小劇場の旬の公演までジャンルにとらわれない内容で、随時更新中です。

(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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寺山修司作!異色の音楽劇!! 演劇実験室◎万有引力『阿呆船』

演劇実験室◎万有引力が、寺山修司生誕90年記念事業として、第80回本公演幻想謝肉祭劇『阿呆船』を、6月19日〜28日、座・高円寺1にて上演する。
演劇実験室◎万有引力は、1983年、寺山修司の死後、天井桟敷の音楽・共同演出を担当していたJ・A・シーザーと天井棧敷の劇団員31名とで結成され、『シナの皇帝』で旗揚げ。『奴婢訓』海外公演など実質的に天井桟敷の後継として活動している。

本作『阿呆船』は、1976年、イランのペルセポリス芸術祭で上演された天井桟敷の”伝説の音楽劇”。当時も音楽を担当していたJ.A.シーザーが演出・音楽・美術を担当。構成・共同演出を手がける髙田恵篤をはじめ、伊野尾理枝、小林桂太、木下瑞穂、飛永聖ほか総勢30名の出演者でこの傑作を甦らせる。

中世末期のヨーロッパから、現代へと通じる暗闇を一目散!
理性という名の死の国をめぐる阿呆のオルフェの愚行譚!
阿呆空間では一切が可能だ!阿呆の種子をまけ!
たとえ明日、世界が滅ぶとしても! 
SNSの普及により、多様な価値観が見られるようになった一方で、分断や同調圧力が強くなり、異なる意見や逸脱した存在が社会から排除されやすい環境が生じている。
​社会からの「逸脱者=阿呆」の視点から、社会が誰かを異常として排除する構造を演劇的に可視化する試みである。
——理性の荒野に阿呆の帰還!クオ・ヴァディス・ドミネ!——

J・A・シーザー(演出・音楽・美術)からのメッセージ

この作品は、『盲人書簡』、『疫病流行記』との三部作であり、日常の異化を試みてきた天井棧敷の集大成的作品といえる。
『盲人書簡』は見えない演劇(劇、あるいは劇場にとって闇とは何か?)、『疫病流行記』は半可視の演劇(劇は政治を通さぬ革命であり、他人にとりつき、腐蝕し、あるいは増殖し、変容に持ち込み、限りなく感染伝染してゆくもの)として上演され、『阿呆船』では、観客の想像力を刺激し、相互創造してゆくための実験的な試みが行われた。
常に全体演劇として、言語と肉体、可視と不可視、やさしさと残酷、詩とエロチシズムにあふれた舞台を創出してきた天井棧敷!新たな『阿呆船』に独自の表現で挑む演劇実験室◎万有引力の想像的劇空間に乞うご期待!

公演情報

演劇実験室◎万有引力『阿呆船』

演出・音楽・美術◇J.A.シーザー
構成・共同演出・出演◇高田恵篤
出演◇伊野尾理枝 小林桂太 木下瑞穂 飛永聖 森ようこ 今村博 山田桜子 小林香々 海人 他

6/19~28◎座・高円寺1