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シネマ歌舞伎『らくだ』トーク付上映 レポート到着!

今年8月の歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」にて、四世片岡亀蔵を偲んで『らくだ』が上演される。その特別企画としてゲストに片岡市蔵、笹野高史を迎えたシネマ歌舞伎『らくだ』トーク付上映が、7月19日に東劇にて開催された。

【『らくだ』トーク付上映レポート】
登壇者:片岡市蔵、笹野高史 
司会:吉崎典子 

8月の歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」にて、四世片岡亀蔵を偲んで『らくだ』が上演されるにあたり、特別企画としてゲストに片岡市蔵、笹野高史を迎えたトークショーとシネマ歌舞伎『らくだ』をご覧いただくイベントが実現。
上映されたシネマ歌舞伎『らくだ』は平成20年8月の「八月納涼歌舞伎」公演にて、十八世中村勘三郎の久六と十世坂東三津五郎の半次、そして昨年11月に逝去した四世片岡亀蔵の馬太郎で上演されたもの。今年の「八月納涼歌舞伎」第二部で上演の『らくだ』では、四世亀蔵が当り役とした馬太郎を亀蔵の兄・市蔵が、そして家主女房おいくを笹野高史が勤めます。

吉崎典子 笹野高史 片岡市蔵

亀蔵がどんな存在だったかと問われると、市蔵は、「最近は弟と同じ公演に出演するのは一年に一度ほど。別の劇場に出演していることが多かったので、今でも、彼はどこか別の劇場で出演しているような、そんな不思議な感覚が拭えません。ただひたすらなんでいないのかな、とキョトンとした感覚があります」と語ります。

笹野は、「最初にコクーン歌舞伎で顔を合わせた際は、何やら無口で気難しそうな男だなという印象でした。ところがいざ始まってみると、これ以上なく愉快で、本当に心根の優しい人物。海外公演でもよく食事を共にしました。大人になってからも、これほど心の通い合う友人ができるものなのだなと。」と懐かしみ、今回の公演では亀蔵が使用していた鏡台を使用することも明かしました。

市蔵は馬太郎を勤めることが決まった後様々な人から「あの黄色(馬太郎の肌の色)はどうするんだ」と聞かれたそう。メイク道具は、実は笹野からの贈り物だったといいます。今ではもう廃盤になってしまっているため市蔵は「どうしようか考えています。今年の黄色がどんなふうになるか、そこもみどころです」と話し、笹野と二人で笑います。


シネマ歌舞伎『らくだ』(左より、十八世中村勘三郎、十世坂東三津五郎、四世片岡亀蔵)(C)松竹

シネマ歌舞伎『らくだ』(左より、片岡市蔵、坂東彌十郎、四世片岡亀蔵、十世坂東三津五郎)©松

歌舞伎座の「八月納涼歌舞伎」について、市蔵は「ぜひ皆さまお誘いあわせの上いらしてください。」と呼びかけます。今回が歌舞伎座初出演となる笹野は「とにかくプレッシャーに押しつぶされそうです。お手柔らかに。」と緊張を見せつつも「大向うで『淡路屋』と聞こえたら涙がでてしまうかも」と想いを語りました。

あたたかい拍手に包まれ、トークショーが終了し、シネマ歌舞伎『らくだ』の上映へ。『らくだ』上映後は四世亀蔵を偲び、泣き笑いの客席から万雷の拍手が送られました。

終演後にはロビーに飾られた『らくだ』の舞台写真パネルを懐かしそうに写真におさめる観客の姿も。8月2日(日)に初日を迎える「八月納涼歌舞伎」は26日(水)の千穐楽まで、歌舞伎座にて上演いたします。『らくだ』の上演は第二部にて、午後3時10分より開演。

 
【公演情報】
令和8年8月歌舞伎座 「八月納涼歌舞伎」
日程:令和8(2026)年8月2日(日)〜26日(水)
[休演]10日(月)、18日(火) 貸切:21日(金)第一部 ※幕見は営業
会場:歌舞伎座
演目:
第一部(午前11時開演) 通し狂言『怪談 牡丹燈籠』
第二部(午後3時10分開演) 『眠駱駝物語 らくだ』『百千鳥沖津白浪 鬼神のお松』
第三部(午後7時開演) 『舞鶴雪月花』『雪』『残月』
チケットホン松竹 0570-000-489(午前10時〜午後5時)/チケットWeb松竹(24時間受付)
〈歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」サイト〉 https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/977
  

【トークショー撮影:田口真佐美】