『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』バズ・ラーマン×松任谷由実 対談が実現!
/
『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』が6月24日に帝劇で開幕し、多くの観客を沸かせている。世界七都市で開催されてきた本作の日本版での大きな魅力の一つが、松任谷由実ら、ミュージックシーンで活躍するアーティスト達による、日本語の訳詞提供。
松任谷由実を筆頭に、いしわたり淳治、UA、岡嶋かな多、オカモトショウ(OKAMOTO‘S)、栗原暁(Jazzin’park) 、KREVA、サーヤ(ラランド)、ジェーン・スー、Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)、Daoko、TAX(MONKEY MAJIK)、浪岡真太郎(Penthouse)、ヒャダイン、松尾潔、宮本亞門、Mayu Wakisaka といった、計17名の錚々たる顔ぶれが揃い、マッシュ・アップ・ミュージカルらしく、様々な個性や才能を集結させ、この夏一番のスペクタクルとなっている。
原作映画『ムーラン・ルージュ』生みの親で、日本プロダクション版ミュージカルの開幕を見届けるために来日した、映画監督バズ・ラーマンが、松任谷由実の対談が実現した。
日本のミュージックシーンのアイコンであり、50周年を越える音楽活動で、あらゆる世代の心に刻まれる珠玉のポップソングを生み出してきたユーミンとの対面は、ラーマン監督も今回の来日において大変楽しみにしていたハイライトだった。
ラーマン監督による、華やかさと切なさが同居する映画と、ユーミンの楽曲は、世界観に重なる部分があり、ユーミンも対談後に、二人の描く世界の共通点を「うたかたの泡」と表現。ラーマン監督とユーミンは、共にハワイアンなテイストの装いで初対面を果たした。
また、ラーマン監督は、ユーミンのエンタテイメント・ショーを事前に映像でチェックしながら「AMAZING!」と連発し、ショーの秘密についてもユーミンへの質問を用意していた。2人は2時間の対談で、たちまちに意気投合した。
また、本日、7月12日(水)18:30から放送のフジテレビ「FNS歌謡祭 夏」に、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』キャストの平原綾香と井上芳雄が、帝国劇場から松任谷由実さんの日本語訳詞による「YOUR SONG」をテレビ初披露する。
《バズ・ラーマン×松任谷由実 対談》 一部紹介
松任谷 日本の『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』をご覧になって、いかがでしたか。
バズ 観客の皆さんが興奮して、どの曲でも手拍子をしてくれるのに驚きました。まるでユーミンのライブのような盛り上がり方! (ユーミンの)ライブ映像を拝見したら、盛り上がり方が同じで、観客が参加している。(日本プロダクションの『ムーラン・ルージュ!』の盛り上がりは)演劇というより、ユーミンのライブに近いかな。とてもエモーショナルなパフォーマンスをお届けできたと思います。またラストで描かれる悲劇の愛(「Your Song」のリプライズが奏でられる)が、日本プロダクションでは、悲劇が、とりわけドラマチックで感動しました。世界各地でこの舞台を観てきて、カラフルで華やか、派手で喜劇的という印象でしたが、日本プロダクションでは切なさや哀しみが深く感じられました。
(中略)
松任谷 「Your Song」を訳詞することになって、私、燃えたんです。14、5歳の頃に衝撃を受けた歌だったので。実際に訳してみると、ものすごく繊細な歌詞なんですね。意訳しか出来ないけれどその心情を日本語にしたいと強く思いました。70年代のシンガーソングライターにありがちな字余りの曲で、日本語に置き換えるのは難しかった。英語は1音節に1ワードだけど、日本語は1音節にカナ1文字しか乗せられない。けれど、受けとり手は、一つの言葉ですごく沢山の情報を得る感性を持っているので伝わると思いました。
バズ 興味深いですね。どうするのかと案じていたけど、歌詞がメロディーに綺麗に乗っていて感動しました。映画で「Your Song」を選ぶにあたっては、ものすごく考えたんです。クリスチャンの才能が込められた曲で、サティーンとクリスチャンはこの一曲で恋に落ちなければいけない。シンプルで、オペラのように壮大に終わる曲が理想でした。もう一つ、映画を作った21年前は権利の問題からポップミュージックをミュージカルに使うなんてありえなかったんです。そこで僕は知り合いではないのにエルトン・ジョンに電話して、会いに行きました。映画に使いたいと話したところ、彼は直感で承諾してくれた。その上、他のアーティストに電話して説得までしてくれて。人気のポップミュージックをたくさん使えたのは、エルトンのおかげなんですよ。
【公演情報】
『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』
<ORIGINAL CREATIVE TEAM>
BOOK:John Logan
DIRECTOR:Alex Timbers
CHOREOGRAPHER:Sonya Tayeh
MUSIC SUPERVISOR, ORCHESTRATOR, ARRANGEMENTS & ADDITIONAL LYRICS:Justin Levine
SCENIC DESIGNER:Derek McLane
COSTUME DESIGNER:Catherine Zuber
LIGHTING DESIGNER:Justin Townsend
SOUND DESIGNER:Peter Hylenski
HAIR DESIGNER:David Brian Brown
MAKEUP DESIGNER:Sarah Cimino
MUSIC PRODUCER:Matt Stine
CO-ORCHESTRATORS:Katie Kresek, Charlie Rosen, Matt Stine
DANCE ARRANGEMENTS:Justin Levine, Matt Stine
PRODUCER:Carmen Pavlovic, Gerry Ryan
PRODUCER:Bill Damaschke
<JAPAN PRODUCTION TEAM>
演出補:ジャシンタ・ジョン
振付補:ダニエル・ビリオス
稽古場振付:トラビス・カーン
音楽監督補:スティーヴン・エイモス
装置デザイン補:イザベル・ハドソン
衣裳デザイナー補:ジャネット・ハイン
照明デザイナー補:クリス・ハースト
音響デザイナー補:デヴィット・グリズリー
ウィッグ・ヘアメイクデザイナー補:カイリー・クラーク
テクニカルスーパーバイザー:リチャード・マーティン
プロダクション・ステージマネージャー:マディソン・バーケット
日本語版台本:瀬戸山美咲
演出スーパーバイザー:上田一豪
音楽スーパーバイザー:前嶋康明
照明スーパーバイザー:高見和義
音響スーパーバイザー:山本浩一
ウィッグ・ヘアメイクスーパーバイザー:馮 啓孝
テクニカルディレクター:田中孝昭
ステージマネージャー:徳永泰子
テクニカルマネージャー:寺﨑秀臣
<キャスト>(各役五十音順表記)
【サティーン】望海風斗 平原綾香
【クリスチャン】井上芳雄 甲斐翔真
【ハロルド・ジドラー】橋本さとし 松村雄基
【トゥールーズ=ロートレック】上野哲也 上川一哉
【デューク(モンロス公爵)】伊礼彼方 K
【サンティアゴ】中井智彦 中河内雅貴
【ニニ】加賀 楓 藤森蓮華
【ラ・ショコラ】菅谷真理恵/鈴木瑛美子
【アラビア】磯部杏莉/MARIA-E
【ベイビードール】大音智海/シュート・チェン
<アンサンブル(E) /スウィング(S) >(五十音順表記)
ICHI(E)/乾直樹(E)/加島 茜(E)/加藤さや香(E)/加藤翔多郎(E)/酒井 航(E)/篠本りの(S)/杉原由梨乃(E)/仙名立宗(E)
高橋伊久磨(E)/田川景一(E)/田口恵那(E)/茶谷健太(S)/富田亜希(E)/平井琴望(E)/堀田健斗(S)/三岳慎之助(E)
宮河愛一郎(ダンスキャプテン E)/米島史子(S)/ロビンソン春輝(S)/和田真依(S)
<訳詞提供アーティスト(50音順)>
いしわたり淳治、UA、岡嶋かな多、オカモトショウ(OKAMOTO‘S)、栗原暁(Jazzin’park) 、KREVA、サーヤ(ラランド)、ジェーン・スー、Jean-Ken Johnny (MAN WITH A MISSION)、Daoko、TAX(MONKEY MAJIK)、浪岡真太郎(Penthouse)、ヒャダイン、松尾潔、松任谷由実、宮本亞門、Mayu Wakisaka
●6/24~28◎プレビュー公演 帝国劇場
●6/29~8/31◎帝国劇場
〈料金〉
平日(プレビュー含む)S席17.000円 A席1.4500円 B席9.500円(全席指定・税込)
土日・祝日・千穐楽(8/31)S席17.500円 A席15.000円 B席10.000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777
〈公式サイト〉https://www.tohostage.com/moulinmusical_japan/
〈公式Twitter〉https://twitter.com/MoulinMusicalJP
〈公式Instagram〉https://www.instagram.com/moulinmusicaljp/
【写真提供/東宝演劇部】