人魚の王子の果てしなき冒険と奇跡の物語『プリンス・オブ・マーメイド ~海と人がともに生きる~』市村優汰・石原颯也・天翔天音インタビュー

市村優汰 天翔天音 石原颯也

海の音楽劇 『プリンス・オブ・マーメイド ~海と人がともに生きる~』が、8月8日より有楽町よみうりホールで上演される。(12日まで)

本作は人魚の王子タリクと伝説の国の王女サラの愛と冒険の物語を通して「海と人との共生」を描いた作品。

キャストには、初主演で王子タリク役をWキャストで演じる市村優汰と石原颯也、本作が初舞台となる王女サラ役の天翔天音という若手3人に、彩乃かなみ、駒⽥一、⼩堺⼀機というベテランたち、そして女性アクロバットダンスカンパニーG-Rocketsが出演する。

本作の出演者で次世代を担う期待の3人、市村優汰、石原颯也、天翔天音に話を聞いた「えんぶ8月号」のインタビューをご紹介する。

先輩たちに追いつけるよう精一杯頑張りたい

──市村さんは今回が舞台初主演ですが、今どのようなお気持ちですか。

市村 こんなに早く初主演をやらせていただけるなんて思っていなかったので、とてもびっくりしています。今回の出演にあたりオーディションを受けたのですが、絶対落ちるだろうなと思っていたんですよ。受かったと聞いたときは、夢かと思うくらいめっちゃ嬉しかったです。

──石原さんは今回が念願の初舞台となります。

石原 もともと自分の大きな目標が「主演すること」と「舞台に立つこと」だったので、こんなにも早く目標が2つとも叶ってしまって、なんだか気持ちが追いついていないです。でもすごく嬉しくて、緊張もするんですけど頑張りたいです。

──そして天翔さんも初舞台です。舞台に挑む思いを教えてください。

天翔 まさか初舞台でヒロインの役をいただけると思っていなくて、本当にびっくりしました。私はプリンセスが大好きなので、どのように王女サラ役を演じていけるのか、これからすごく楽しみです。

──共演者の方たちが本当に強力なメンバーです。頼もしい先輩たちとご一緒する中で、教わる部分も多いのではないかと思います。

市村 僕の大好きなミュージカル『ミス・サイゴン』で、駒田さんは僕の父(市村正親)と同じエンジニア役をされていて、そんな駒田さんと共演するのが僕でいいのかな、という思いもありますが、でも皆さんに追いつけるように精一杯頑張りたいなと思っています。

──先輩方にはどんなことを聞いてみたいですか。

市村 結構緊張しやすいタイプなので、どうやったら緊張をほぐせるかとか、どうやったらセリフを早く覚えられるかとかを聞きたいなと思っています。

──石原さんは、先輩方との共演についてはどのように思っていますか。また、聞いてみたいことは?

石原 先輩方とご一緒に稽古できるのは、すっごく楽しみです。今まで映像しかやってこなかったので、舞台の面白さだったり、難しさだったりを見て聞いて、頑張って学びたいです。聞きたいことは、映像とはきっと声の出し方が違うと思うので、舞台の発声法ですね。他にもいっぱい聞いてみたいことはあるんですけど、あまりあれこれ聞くのはどうなのかなと思うので、なるべく限定してたくさん聞かないようにします(笑)。

──天翔さんはいかがでしょうか。

天翔 私も今回初舞台で、本当にまだ右も左もわからず未熟な部分がたくさんあるので、これから一緒に作り上げていく中で、素晴らしいキャストの皆さんからいっぱい吸収できたらいいなと思っています。聞いてみたいことは、やはり映像と舞台は表現の仕方や見せ方などが全然違うと思うので、舞台での細かい部分をいろいろ教えていただきたいです。

この作品が環境問題を考えるきっかけになれば

──本作は市村さんと石原さんのダブル主演ですが、それについてはどう思っていますか。

市村 2人の違った王子を見られるんじゃないかな、と僕自身楽しみにしています。

石原 優汰くんと僕は結構真逆というか……

市村 違うよね(笑)。

石原 違うよね! その2人の違いとか面白さを皆さんにお届けできたら、と思っています。

──お互いどのような印象を抱いているのでしょうか。

市村 オーディションとか事務所のワークショップで何度か顔を合わせていて、颯也くんは明るくて爽やかという印象です。見た目から美男、みたいな。めちゃめちゃ理想の人だなと思います。しかも、僕はバスケができないんですけど、めちゃバスケうまいですし、かっこいいなと思います。

石原 優汰くんはクールなタイプだと思いますが、優しくて、すごく気さくで、しかもかっこいいです。ラクロスをやっているのもかっこいいなと思ったし、ダンスもうまくてうらやましいです。

──本作は海と人との共生を描く作品です。SDGsへの関心が世界的にも高まっている今、こうした作品に参加する意識をどのように持っていますか。

市村 どんどん環境汚染されてしまっている世の中なので、この舞台を見て、海のプラスチック問題とか海洋汚染の問題に関心を持ってもらえたらいいなと思っています。そのために、まずは皆さんに見てもらえる作品になるように頑張ります。

石原 日々ニュースなどで環境問題がよく取り上げられていますが、例えば海にプラスチックごみを捨ててしまうと、海に生きている生き物も、海と共に生きている人間たちも、みんなに害が及んでしまうので、これまでSDGsを気にかけてきた方も、そうではなかったという方も、この作品がより環境問題に意識が傾くきっかけになればいいなと思っています。

天翔 SDGsに関しては、私も中学生のときに学校で学ぶ機会があり、実際に海に行ってゴミを拾うイベントにも参加したことがありました。海はいろんな人の心を癒してくれる場所なので、大切に守っていかなければならないと思います。今回の舞台を見てくださった方々にちょっとでも海の環境課題に関心を持っていただき、海の大切さや素晴らしさを伝えられる舞台を作れたらいいなと思います。

──本作を楽しみにしている皆様へのメッセージをお願いします。

市村 アクロバットや空中を舞うシーンや殺陣もあって、僕はそれらを全然やったことがないので、死ぬ気で精一杯頑張りたいと思っています。ぜひ観に来ていただけたら嬉しいです。

石原 幅広い層の方たちに楽しんでいただけるような仕掛けがたくさんある舞台です。足を運んでくださった皆様に、「観に来てすごく良かった」と言ってもらえるようにたくさん努力するので、ぜひこの夏、劇場に会いに来てください。

天翔 海の世界を舞台で表現するということで、そこで生きている生き物だったり、海の中の神秘的な美しさだったり、様々なパフォーマンスをお見せする舞台ならではの魅力の詰まった作品になると思います。私もサラ役を精一杯演じ切ろうと思いますので、初日の幕が上がるのを楽しみにしていただけたらと思います。

【プロフィール】

いちむらゆうた○2008年生まれ、東京都出身、俳優。21年にミュージカル『オリバー!』で本格デビュー。出演作は、ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』(24年、テレビ東京系)。

いしはらそうや○2009年生まれ、埼玉県出身、俳優。22年「ホリプロ☆ネクストProduced by美男子図鑑」グランプリ受賞。出演作は、金曜ナイトドラマ『NICE FLIGHT!』(22年、テレビ朝日)、土ドラ『テイオーの長い休日』(23年、東海テレビ・フジテレビ)。 

てんしょうあまね○2005年生まれ、東京都出身、俳優・アーティスト。出演作は、バラエティ『I LOVE みんなのどうぶつ園』(20年、日本テレビ)、大河ドラマ『どうする家康』(23年、NHK)でドラマデビュー。

【公演情報】

海のSDGsプロジェクト・ファミリーフェスティバル 

海の音楽劇『プリンス・オブ・マーメイド~海と人がともに生きる~』

企画・原作・プロデュース・総合演出:多田誠

原作・脚本・ビジュアルディレクター:AWAJI 

作曲・音楽監督:長谷川雅大

出演:市村優汰・石原颯也(Wキャスト) 天翔天音 

彩乃かなみ  駒⽥一 ⼩堺⼀機 G-Rockets

●8/8~12◎東京公演  有楽町よみうりホール 

〈チケット予約・問い合わせ〉チケットスペース 03-3234-9999(10:00~15:00※休業日除く)

〈公式サイト〉https://uminosdgs.com/stage/pom2024/

【インタビュー◇久田絢子 撮影◇中田智章】

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