歌舞伎座「四月大歌舞伎」新作歌舞伎『木挽町のあだ討ち』ビジュアル&コメント到着!
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歌舞伎座4月公演、松竹創業百三十周年「四月大歌舞伎」の昼の部で、市川染五郎が主演する新作歌舞伎『木挽町のあだ討ち』の撮り下ろしスチール写真&ティザー映像が公開された。
ティザー映像 https://x.gd/CaGBj
本作『木挽町のあだ討ち』は直木賞&山本周五郎賞W受賞作。主人公・伊納菊之助は、父の仇を追い、江戸・木挽町の芝居小屋にやって来る。仇を探し求めたある日、白い雪景色の中を赤い振袖を被き、傘を差した美しき若衆・菊之助が現れ…。
市川染五郎のスチール撮影は、2月某日、博多座。公演中だった歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』終演後に行われた。激しい舞台を終えたばかりの染五郎は、仇討ちに臨む白装束を纏い、スチール撮影現場に颯爽と現れると、傍らに用意されていた赤い振袖を手にし、撮影に向かう――。
白い雪、そして仇討ちに臨む美しき若衆・菊之助の純真無垢な思いを表すような純白のバック紙。撮影はBOØWYや布袋寅泰の撮影・アートワークをはじめ、数多くのアーティストのクリエイションを手がける永石勝。17歳の染五郎が初めて歌舞伎座で主演した『信康』や『新・陰陽師』『裏表太閤記』などの撮影も担当している。現場には、東京から駆け付けた脚本・演出の齋藤雅文、『朧の森に棲む鬼』公演を終えた父・幸四郎も撮影に立ち合った。
カメラマン永石勝から言葉が投げ掛けられ、それに応える染五郎。緊張感がありながらも、撮影した写真が映し出されるモニターを見たスタッフからは歓声が上がる。新作歌舞伎の第一歩ともいえるスチール撮影で、染五郎扮する美しき若衆・菊之助の姿が浮かび上がった。
【コメント】
市川染五郎
お客様がイメージする菊之助に限りなく近い像になるよう化粧や衣裳、かつらや小道具など工夫をして臨みました。カメラマンの永石さんが菊之助の若さ、鋭さを存分に引き出してくださり、このスチール写真を軸に、菊之助という役、また作品全体を膨らませていきたいと思っています。
《新作歌舞伎『木挽町のあだ討ち』》
『木挽町のあだ討ち』の原作は、江戸・木挽町の芝居小屋を舞台に、美しい若衆が成し遂げた仇討の真相に迫る永井紗耶子の人気時代小説で、読者を魅了する人間味溢れる登場人物と、それぞれの生き生きとした語り口、謎を秘めた展開、そして歌舞伎に精通した作者の見事な筆致により、栄誉ある直木賞と山本周五郎賞の、史上三人目となるW受賞を果たした。
「忠臣蔵」や「曽我兄弟の仇討」など歌舞伎でも人気の仇討の物語。永井紗耶子が生み出した心揺さぶる物語を、令和7(2025)年に創業百三十周年を迎え、記念公演が続く松竹が歌舞伎の殿堂・歌舞伎座で新作歌舞伎として上演。主演に市川染五郎、そして松本幸四郎も物語の鍵を握る重要な役で出演、高麗屋親子の競演で歌舞伎座の歴史に新たな一ページが刻まれる。
脚本・演出には、歌舞伎やミュージカル、大劇場のストレートプレイなど所属する新派以外の舞台でも八面六臂の働きをみせる齋藤雅文。観客を魅了するそのドラマティックな構成力と、細部に亘る繊細で丁寧な描写には定評があり、染五郎の祖父・松本白鸚、父・松本幸四郎の舞台も数多く手掛けている。令和4(2022)年6月に染五郎が17歳のときに初めて歌舞伎座で主演した『信康』では、若き命を燃やす主人公・信康を演じた染五郎の新たな魅力を開花させ、胸に迫る舞台を創出したのも記憶に新しいところ。この度の新作歌舞伎『木挽町あだ討ち』では、歌舞伎座での舞台化に即したダイナミックな構成、仇討ちに懸ける美しき若衆・菊之助の葛藤を繊細に描きだす。
江戸・木挽町の芝居小屋を舞台に繰り広げられる緊迫した物語が、物語の舞台の“木挽町”に聳え立つ歌舞伎座で、新作歌舞伎となってお目見得する。
【公演情報】
令和7年4月歌舞伎座松竹創業百三十周年「四月大歌舞伎」
令和7(2025)年4月3日(木)~25日(金)[休演]10日(木)、18日(金)
会場:歌舞伎座
昼の部 午前11時~
『木挽町のあだ討ち』
原作:永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮社刊)
脚本・演出:齋藤雅文
主な出演:市川染五郎、松本幸四郎
〈一般発売日〉3月14日(金)午前10時より電話予約・WEB受付開始
〈チケット取扱〉チケットホン松竹 0570-000-489(午前10時~午後5時)/チケットWeb松竹(24時間受付)
〈公演サイト〉https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/930