林翔太・寺西拓人主演、ブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース/ハート』開幕!

林翔太・寺西拓人のW主演で送るブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース/ハート』が、9月30日に東京・有楽町よみうりホールにて開幕した。(10月18日まで。そののち金沢、大阪の2都市にて上演) 

本作は、作詞家オスカー・ハマースタインと組み、『王様と私』や『サウンド・オブ・ミュージック』などの名作を手掛けた作曲家リチャード・ロジャースと、かつてロジャースがコンビを組んでいた作詞家ロレンツ・ハートとの物語。

1920~40年代にかけて数々のスタンダード・ナンバーを世に送り出し、ブロードウェイを制覇したロジャース&ハート。彼らの半生を描き、97年にマイアミの劇場で初演され、ロジャース&ハートを愛するオールド・ファンのみならず洒落た旋律と歌詞が若い観客の心をも捉え、以来現在までアメリカ各地で上演されている。

2018年、そんな名作を日本で上演するにあたり、上演台本・訳詞・演出・振付を手掛けさらには出演までこなしたのが、オリジナルミュージカルの作・演出・振付を多く手掛け、俳優としても評価が高く、日本を代表するタップダンサーでもある玉野和紀。

オリジナルは55曲のナンバー、3時間越えのボリュームだった本作を32曲のナンバーに凝縮し、タップはもちろん、様々なジャンルのダンスを盛り込み、新たなブロードウェイ・ミュージカル『Rodgers/Hart(ロジャース/ハート)』を創り上げた。再演となる今回も、もちろん上演台本・訳詞・演出・振付・出演の5役を務め、日本上演のために玉野版として誕生した今作にさらに磨きがかかっての上演となる。

初演ではロジャース役で初主演を務め、その後数々のミュージカルや舞台で俳優としての実力を発揮し続けている林翔太が、自由奔放で天才的な作詞家ロレンツ・ハート役を務める。
さらに、初演時は人気歌手のエディー・フォンティーン他4役で出演した寺西拓人が、20世紀のアメリカの作曲家の中でも有名な1人に数えられる生真面目な作曲家リチャード・ロジャース役を務めている。22年上演の『ダブル・トラブル』でも息の合った芝居を魅せた二人がロジャース&ハートという偉大な作曲家・作詞家コンビの歴史を真摯に表現する。

共演には華やかな顔ぶれが揃っている。
元宝塚宙組トップスターで退団後は舞台のみならず映画・ドラマと活躍の場を広げている凰稀かなめ。グランドミュージカルに数多く出演しアーティスト活動も精力的に行う藤岡正明。様々な舞台に出演し圧倒的な存在感を放つ中河内雅貴。さらに、元宝塚雪組トップスターで退団後は様々なジャンルの舞台に挑戦する一方で、ライブ活動も積極的に行う壮一帆。
加えて、音波みのり、音くり寿、吉田莉々加らが脇をかため、上演台本・訳詞・演出・振付を手掛ける玉野和紀と共に、総勢12名で作品を創り上げる。

ロジャース&ハートが手掛け、シュディ・ガーランドやダイアナ・ロスなど数々のスターたちが歌ってきたスタンダードジャズの名曲とともに届ける、歌あり、ダンスあり、タップありのゴージャスなひと時となっている。

《あらすじ》
1918年、二人の素晴らしい才能を秘めた若者が出会う。リチャード・ロジャース、16歳。ロレンツ・ハート、23歳。 生真面目なロジャースと、奔放なハート。 傍目には一見、不似合いそうな二人だったが、お互いの才能を欲するように意気投合する。 作曲家&作詞家コンビとして、後に待っている輝かしいキャリアに向けての第一歩を踏み出した。 ブロードウェイやラジオの世界で、人気を博していくロジャース&ハート。そしてあのハリウッドからも声がかかり、 二人はさらなるステップを駆け上がろうとする。気の合う仕事仲間、それぞれに想いを寄せた女性をブロードウェイに残して……。 リチャード・ロジャースとロレンツ・ハート。偉大な作詞・作曲家コンビ。 二人がどんなふうに出会い、どんなふうに活躍をし、そして―― 風のように駆け抜けたその歴史を、二人の手がけた40曲近くのナンバーとともに、まるで手書きのスケッチのようにつづっていく。

【開幕コメント】
林翔太
初演のときも「いつか再演できたら…」と思っていて、5年たった今、ようやくこの日を迎えることができました。キャストの人数が倍になり、曲も増え、パワーアップしているので、もうすぐお客様にお届けできると思うとワクワクします。
初演ではロジャースを演じ、今回はハートを演じています。前回とは別の視点でこの物語をみることができて、再演ではありますが新鮮な気持ちで演じられました。
ロジャースとハート、2人のコンビ感やチームワークが大切になってくると思うんですけど、寺西とは今までたくさん作品を一緒にやっているので、素の僕らのやり取りでも問題ないかなと。楽しんでいるところを感じてください(笑)。
いい曲がたくさんあって、物語も素敵で、セット・衣装・照明と素晴らしいものがたくさん揃った舞台に、さらにミュージカルモンスターがたくさん集まっています!皆さんの歌声を浴びに、ぜひ劇場へお越しください!

寺西拓人
再演ではありますが、初めて観に来てくださる方もいっぱいいらっしゃるかなと、楽しみにしています。
曲がとても多い中でストーリーを展開していくのは、もちろん創るのも大変だったと思いますし、演じている側もすごく難しいなと感じています。
ただ、バリエーション豊富な素敵な楽曲ばかりなので魅力だと思いますし、古き良き、おしゃれなナンバーを楽しんでいただきたいです。
幅広い世代の方に楽しんでいただける作品になっています。玉野さんのスーパータップも見られると思うので、ぜひご注目ください!

凰稀かなめ
久しぶりのミュージカルなので、すごくワクワク、ドキドキ、ハラハラしながらみなさんと一か月半お稽古してきました。
宝塚を退団して9年目ですが、ダンスもあまり踊る機会がなかったので久しぶりに女子として踊って必死にやってまいりましたが、生き生きと踊っているシーンばかりなので注目していただきたいです。
この作品はみなさんといろんな想いを込めて、本当に楽しくパワフルに創り上げた作品なので沢山の方に観ていただきたけたら嬉しいです。ぜひ楽しんでください。

壮一帆
宝塚を退団してもうすぐ10 年になるのですが、デュエットからつまずいてリードされるとはこういうことかと思っておりましたが、ラッキーなことに宝塚OG で娘役だった方も出演されているので学年を超えて毎日質問して色々なことを教えてもらい、本当にありがたかったです。
素晴らしいナンバーの数々なのですが、残念なのがハートの原語の歌詞が残っていないということ。玉野さんが訳詞された歌詞を通してハートが伝えたかった事が皆様に伝わるよう歌詞もしっかり歌いこんでいきたいと思います。
この時代の服装、ビジュアルもすごく好きなのでそのあたりも楽しんでいただきたいです。この機会をいただけたことに感謝しながら千穐楽まで努めていきたいと思います。

玉野和紀
初演は6人で32 曲だったのが今回は12 人で39 曲とパワーアップしたんですが、ようやくここで作り手としての仕事が終わったので、今日からは出演者として皆に頼って頑張ります(笑)。
ロジャースとハートが1918年に出会って、そんな時代にこんな曲を作ったのかと感心するばかりです。本当にミュージカルのパイオニアだと思っています。
特に若い人たちにこのスタンダードなジャズを楽しんでいただきたいです。原作はレビューショーのような感じで台詞がほぼ無いので僕が加えたんですが、あまり説明していないところが逆に見どころかなと思います。
なにしろ楽曲が良いのでぜひ音楽と、そしてたくさんのジャンルのダンスにご注目いただきたいです。劇場でお待ちしております!

【公演情報】
ブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース/ハート』
上演台本・訳詞・演出・振付:玉野和紀
音楽監督:宮﨑誠
出演:林翔太 寺西拓人
凰稀かなめ 藤岡正明 中河内雅貴 音波みのり 音くり寿 吉田莉々加
壮一帆
玉野和紀 ほか
●9/30~10/18◎東京公演 有楽町よみうりホール
●10/24・25◎金沢公演 北國新聞 赤羽ホール
●10/28◎大阪公演 松下IMPホール
〈公式サイト〉https://rodgershart.jp/
〈公式Twitter〉@rodgershart.jP

【撮影:岡千里】

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