ひとつの舞台を終え、しばしの休息の日々です。
昨年は、自分の歴史の中でも働きまくった1年でした。
いや正確には、30代の午前から演劇学校で事務、昼からお稽古、また午前から事務、お稽古…という日々が、一番働きまくっていたとは思うのですが、なんてったってもう50代半ばです。倍近く月日がたったのです。
30代の日々ほどではなくとも、「まくった」を使ってもいいくらいは、働いた1年間だったと思います。
ふあーっ!何もしねーぞー!
と、日がな一日、スマホでゲームをしてみたり、TikTokを眺めてみたりしてみたところ、ん? こういうこと、昨年もわりとやってたな…と、気づくわけです。
ふあーっ!大して働いてねーぞー!
と、びっくりしてしまうわけです。
さてこのコラムは、演劇界のいまを伝え続ける雑誌「えんぶ」を、1986年4月創刊の「演劇ぶっく」時代から遡り、毎月1号ずつ感想を綴るコラムです。
「演劇ぶっく」と「えんぶ」はなんと、創刊号から最新版まで、下記URLにて無料でダウンロードし閲覧できるのです。
https://enbutown.com/museum/free-gallery/
では今回は、「演劇ぶっく」1986年9月発行の第3号へ、ぶっく TO THE FUTURE!
https://enbutown.com/museum/2026/01/30/engekibook003/
*****
→表紙

最後に、この表紙について触れられておりますので、じっくり見ておいてください。
→「利賀フェスティバル′86リポート」

どの写真も、「古い」という感覚を全く感じないことが衝撃だ。もしかしたら、いまの方が「古い」芝居がたくさんあるのではないか?と、思ってしまうくらい。
客席の盛況ぶりもすごい。熱量が伝わってくる。
大学卒業後、初めて勤めた都市計画の会社では、私が入社する前に、利賀村のフェスティバルをお手伝いしていたと聞いたことがある。その頃の不勉強な私は、「そんな演劇祭があるのか」くらいにしか思っていなかったが、いま思えばいろいろお話を聞いておくんだった。
この記事を見ていて、いつか、空の下でお芝居してみたいなぁ…と思ったり。高校の時に1度だけはあるのですけど。
→劇団夢の遊眠社公演「走れメルス 少女の唇からはダイナマイト」(作・演出:野田秀樹)

本多劇場で「走れメルス」、日生劇場で「十二夜」同時に上演されていたが、「走れメルス」で降板があったため急遽野田さんが代役に。そんな野田さん宛に、「十二夜」チームから応援電報が届くというエピソードも。電報‼︎ そんな時代もありましたね!
インタビュアーさん「野田さん自身は、30歳になって、体力の衰えとか感じます?」
野田さん「時々、そういう恐怖はありますよ」
大丈夫です、野田さん。
約40年後も、ピョンピョン飛び回ってます。
→いま注目の!? Picups
遊◉機械/全自動シアター
「僕の時間の深呼吸 -ぼくは夜中に台所でこっそり懐中時計を呑みこんだ-」

白井晃さん登場! 白井さんのざっくりとした演劇史から、なんだか勇気をもらえる。結局、ご縁と衝動なのだな。
劇団ショーマ
「ボクサァ」(作・演出:高橋いさを)
この作品のチラシも、大学のサークル部室に貼ってあって、どんな作品なんだろう…と気になってました。
→′86大阪国際演劇祭参加 劇団日本維新派 障子の野外劇場「路地坂の祭り」(作・亀山孝治/演出:松本雄吉)

出ました。維新派。
松本雄吉さんは、私がENBUゼミナールという演劇学校で事務をしていた頃の講師で、とってもお優しいのにもかかわらず、なんだか私なんぞが言葉を交わしてもよいはずがない…という畏怖を抱いておりました。私なんぞには思いも及ばない何かを見ている気がして。
このインタビューの中にある言葉たちも、「やはり」と思わされるものを感じます。
→朝倉摂「Visual Performance3」

楽しみになってまいりました、美術家・朝倉摂さんの連載。
「劇場っていうのは、私にとっては生きているのよ。だから、劇場の形相が悪いと、機嫌の悪いセットになるの」なるほど。
パルコ劇場の舞台の高さに関するお話も、なるほど。
→韓国演劇事情ひとかじり

この時代に、韓国演劇を取り上げているのもパワフルだなぁ。
現代では簡単に調べられることもできなかった時代、外国の演劇情報も幅広く扱っているのが素晴らしい。
→「吹けよ東風‼︎ 俺はアジアの自閉症‼︎」 その2
蜷川幸雄の世界戦略

とんがったタイトルですが、虫が苦手とか、川なんか入れないとか、蜷川さんの弱点が満載です。
珍しいバイク姿も。
→Main Dish
山崎哲さんのコラム。
私は最近、生きていることも、死んでいることも、もしかしたら同じ場所にあるものなのではないか? と、朝起きた時に感じてしまい、それからというもの、私にとって眩しすぎた「生きる」というものが、ちょっと明度が下がって暮らしやすくなったりしているのですが、全く何言ってるのやらですよね?
でも、そんな最近の気持ちが、なんとなくリンクしたコラムでした。不思議。
→大阪国際演劇祭「ギリヤーク尼ヶ崎 舞踏公演」

まだ一度も拝見できていないのだ。見なければ。
→小劇場演劇の軌跡③
扇田昭彦さんの連載コラム。
毎回、グイグイと読ませる力強さが素晴らしい。
なんと、劇団の方たちと寝袋で寝泊まりし、トラックに同乗し、旅公演を追いかけたりもされていたらしい。その力強さが筆に乗るのだな。
劇団ごとによる、朝食の違いにも触れている。素晴らしき体験に基づくコラム
→from READERS

アンケートハガキをつけたおかげで、お便りが増えたらしい。
「表紙を何とかしてほしい。特にタイトルの演の字が気味悪くて夜、表紙を見れない」
とか、みなさん心のままにおハガキを寄せていて気持ちいい。載せる方も載せる方。笑
その表紙のタイトル文字が、こちら。 かっけーじゃないっすか!


池谷のぶえ
いけたにのぶえ│94年より04年の解散まで劇団「猫ニャー」(後の「演劇弁当猫ニャー」)の劇団員として活動。解散後は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品、NODA・MAP、蜷川幸雄演出作品など数多くの舞台に出演。
- 出演情報
-
【舞台】
Bunkamura Production 2026 DISCOVER WORLD THEATRE vol.16
「ウェンディ&ピーターパン」
作:エラ・ヒクソン〈J.M.バリー原作より翻案〉
翻訳:目黒条 髙田曜子
潤色:山本卓卓
演出:ジョナサン・マンビィ
美術・衣裳 :コリン・リッチモンド
東京:2026年6月12日(金)~7月5日(日) THEATER MILANO-Za
大阪:2026年7月13日(月)~20日(月・祝) フェニーチェ堺 大ホール
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/26_wpp.html【テレビ】
NHK総合「LIFE!春」
2026年3月17日(火)22:00〜23:00
NHK ONEにて見逃し配信中!
https://www.web.nhk/tv/an/life【テレビ】
NHK総合「ばけばけPR」スペシャルトーク
2026年3月20日(金・祝) 18:05~18:34(全国)
※NHK ONEで同時・見逃し配信あり
2026年3月21日(土) 午前8:15~9:00(関西地域・中国地域向け)
※45分の拡大版・NHK ONEで見逃し配信あり
https://www.nhk.jp/g/ts/662ZX5J3WG/blog/bl/p7xRqmNdbW/bp/pXvbN26A3X/【テレビ】
NHK総合「ばけばけ」スピンオフドラマ『オウメサン、オカミ、シマス。』
前編…2026年4月1日(水) 23:00〜23:15
後編…2026年4月2日(木) 23:00〜23:15
https://www.nhk.jp/g/ts/662ZX5J3WG/blog/bl/p7xRqmNdbW/bp/pkODjaZZ3w/【テレビ】
Eテレ
アニメ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 毎週金曜 18:40~ / 毎週土曜 17:45~
声:銭天堂の店主・紅子役
https://www.toei-anim.co.jp/tv/zenitendo/【映画】
「Piccola felicità(ピッコラ・フェリチタ)〜小さな幸せ〜」
企画・監督・脚本・プロデュース・主演:水谷豊
2026年4月24日(金)より順次、全国拡大ロードショー
https://piccolafelicita.jp/
▼えんぶ創刊40周年記念「忘れられない一作!」に池谷のぶえさんもご登場いただいています▼





