劇団フルタ丸新作公演・フルタ丸講談『八百長入門』上演決定!
劇団フルタ丸が、新作公演としてフルタ丸講談vol.2『八百長入門』を、2023年11月29日~12月2日までシアター711 にて上演することが決まった。
劇団フルタ丸は、ひとりぼっちの夜を救う演劇を創作する劇団として、孤独を感じる人物に寄り添いながら、その先の未来を明るく照らそうとするヒューマンコメディを作ってきた。2022年に二十周年記念公演『すべてセリフのはずだった』(駅前劇場)の上演を果たし、劇団21年目となる2023年、新企画「フルタ丸講談」シリーズを始動した。
「フルタ丸講談」とは、代表のフルタジュンが講談師・神田京子とのオリジナル講談の創作を通じて、改めて感じた講談という演芸の魅力・可能性を、演劇のフォーマットで表現したいと考えて発案した新シリーズ。修羅場読み(ひらばよみ)と言われる講談独特の滔々と流れるような読み方や張扇等の講談独特の所作・様式美等を採り入れ、これまで劇団で培ってきた現代劇とミックスさせたカタチの演劇作品となっている。
その第1弾『枡目街交差点』を2023年7月に劇団員のみで上演し、スピーディーなロマンチック講談演劇として大変好評を博した。
《フルタ丸講談vol.1『枡目街交差点』劇評/劇評家 藤原央登》
「劇的な心情を抱えた登場人物たちが、風景と共に観客の脳内に想起させられる。優れた俳優の語りに触れた時、つかこうへいの作品は講談だと感じたことがある。小説の執筆に難航している女性作家が、タイプが異なる書きかけの2つの小説を掛け合わせる。小説の執筆=語りによって出会った2人の主人公を含め、3人の人物がそれぞれの問題に向かってゆく。フルタ丸講談 『枡目街交差点』もまた、演劇と講談の取り合わが良いことを示した。つか劇とはまた違う、講談としての演劇の魅力を今後も探ってほしい。」
第2弾となる本作『八百長入門』は、劇団員の真帆・篠原友紀に加えて、大勝かおり・仁山貴恵・日下麻彩・上田のりこ・寺田晴名という多彩な客演陣を招き、オール女性キャストでプロ野球選手の妻たちの世界をサスペンスフルコメディーとして描き出す。
《STORY》
プロ野球選手の妻に選ばれし者たち。
彼女たちは集い苦労を分かち合いながらも、自らの境遇に酔っていた。
しかし、週刊誌がすっぱ抜いた八百長疑惑報道を発端に崩壊が始まる。
疑心暗鬼に陥る妻たちは互いを疑い始め、敵の敵は味方のはずが、
どこまでも敵だったりしてもう誰も何も信じられなくなっていく。
そして、彼女たちは八百長の門をくぐる。
【コメント】
作・演出:フルタジュン
今年の夏に初めてフルタ丸講談『枡目街交差点』を上演しました。実験的な部分と面白いものができるかもしれないという予感のもと、結果として良い方向に転がりました。フルタ丸講談には世界を自由自在に広げたり畳んだりできるようなシームレスな魅力があると感じ、そういった演劇の作り方をずっと望んでいた自分としては千載一遇の出会いを得たような気持ちでいます。「講談+現代劇による演劇」をフルタ丸講談と呼んでいるわけですが、歴史ある伝統芸能に襟を正しつつも、やりたい放題の精神で臨みたいと思います。
【公演情報】
作・演出:フルタジュン
出演:真帆・篠原友紀・大勝かおり・仁山貴恵・日下麻彩(吉祥寺GORILLA)・上田のりこ・寺田晴名
●11/29〜12/2◎シアター711(〒155-0031東京都世田谷区北沢1-45-15)
〈料金〉一般4,000円 学割3,000円 [要証明](全席自由・整理番号付き・前売当日共通・税込)
〈チケット取扱〉カンフェティ http://confetti-web.com/furutamarukoudan_2
〈一般発売日〉10月14日(土)10:00〜
〈公演について問い合わせ〉info@furutamaru.com 080-4898-2003
〈劇団公式サイト〉https://furutamaru.com/