江戸糸あやつり人形結城座 旗揚げ390周年記念公演第一弾『奢りの都市』(佐藤信 脚本・演出)は6/11開幕!

江戸時代初期(1635年)に旗揚げされ、平賀源内も新作を度々書き下ろすなど、歴史ある江戸糸あやつり人形結城座。旗揚げ390周年記念公演の第一弾は、50年前に唐十郎の『少女仮面』で初めてタッグを組み、人形劇の可能性を広げた佐藤信を脚本・演出・舞台装置・人形美術に迎えた新作公演。
嵯峨天皇の十二皇子で、「源氏物語」のモデルになったとも言われる源融を主人公にした世阿弥の名作『融』を下敷きに、都市に生きる人々の栄枯盛衰を描くという。能役者・清水寛二をゲストに迎え、2つの異なる古典芸能の新しい融合表現を試みる。日本の諸芸能の起源とされる散楽(奈良時代に大陸から伝わった娯楽芸能)にまで想いを馳せ、未来を舞台にしながら、現代の私たちの時代を映し出す!
2004年の共同制作『夢の浮橋』依頼、佐藤氏との作品創作の機会を狙っていた、両川船遊からのメッセージが届いた。

何と二十年、待ち続けてやっと佐藤信さんとの舞台が幕を開けます。
20 代の頃、確か 1973 年草月会館でやった斎藤憐 作・演出「傀儡戯戀江戸染 八百町お七」で、レンさんが「マコトが来てるぞ!」と楽屋で叫んでいたのを強烈に思い出します。
当時の信さんは、新進気鋭の若手演出家で、巷を沸かせていました。
そんな信さんと結城座の処女作は、1975 年の唐十郎 作「少女仮面」です。会場は、当時吉祥寺にあった結城座の稽古場を芝居小屋に仕立て、連日大盛況の中、名作舞台の一つとして、結城座の長い歴史に名を刻みました。
それから 30 年にわたり、“信さん×結城座”は新作から古典まで拡がり、14 本もの作品を創りあげました。そして 2004 年以来、20 年待って待って…、ついに「奢りの都市」のお披露目となります。「昔は信さんとのタッグはよく観たわ」と仰る方も、また初めての皆様も、どうぞ賑々しい御来場を心よりお待ち申し上げます。乞うご期待を!
両川船遊


【公演情報】
江戸糸あやつり人形結城座
旗揚げ390周年記念公演第一弾
『奢りの都市』
原作◇世阿弥『融』による
脚本・演出・舞台装置・人形美術◇佐藤信
出演◇三代目両川船遊 十三代目結城孫三郎 結城育子 清水寛二 他
6/11~15◎ザ・ポケット
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