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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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仏教哲学者の鈴木大拙とその息子を描く事実に基づいたフィクションの傑作! 名取事務所『東京ブギウギと鈴木大拙』

終戦直後の1947年に発表され、笠置シヅ子の歌唱により大ヒット、復興に向かう日本を象徴する流行歌として知られる「東京ブギウギ」。その作詞者・鈴木勝(アラン)と、彼の養父で仏教哲学者の鈴木大拙の対立を題材にした物語『東京ブギウギと鈴木大拙』が、名取事務所公演として、8月26日〜30日、東京・本多劇場で上演される。

本作は、2021年3月に名取事務所の25周年記念公演として初演され、今回はその再演となる。
親子はなぜすれ違ってしまったのか……。知の巨人・大拙の息子にして「東京ブギウギ」の作詞者、鈴木アラン勝。その知られざる波瀾の人生を丹念に取材し、父としての大拙を初めて描き出す傑作ノンフィクション。
作は堤春恵、演出は扇田拓也、出演は鷲巣照織、西山聖了、新井純、森尾舞、吉野悠我という充実の顔ぶれで、この物語を立ち上げる。

森尾舞(名取事務所所属)からのメッセージ

5年ぶりの再演です。

改めて台本を読み返し、初演の映像を観るなかで、なぜか感動している自分がいました。
あの頃はまだ響かなかった言葉が、5年という歳月を経てようやく自分に返ってきたのか。それとも、言葉のほうが私を待っていてくれたのか。そんなことを思いました。
大拙とアラン、そして二人とゆかりの深い人々。実在した人たちの歩みと、作家・堤春恵さんが紡ぐ言葉が、時代を超えて今を生きる私たちにリアリティをもって迫ります。
出演者も演出家も5年という時間を重ね、初演とはまた違う発見と深みのある作品になるはずです。
小劇場で生まれたこの作品が、本多劇場という新たな空間で再び息づきます。
偉大な宗教家・哲学者として知られる鈴木大拙。その一方で、一人の人間として悩み、揺れ、生きた姿にも触れていただける作品です。

ぜひ劇場で、この5年を経た『今』だからこそ生まれる時間をご一緒できたら嬉しいです。

《あらすじ》

昭和13年(1938年)、京都・大拙邸の居間。

第二次世界大戦前夜、二・二六事件、盧溝橋事件が勃発する中で、ロンドン世界信仰会議に参加し、平和を説く父と、早稲田大学、スタンフォード大学で開かれた日米学生会議に参加し、禅と日本文化について語る息子・アラン。

学生会議で出会った女子学生とアランの結婚に大拙は反対し、二人は大拙の著書「禅と日本文化への影響」との類似点と相違点を巡って対立する。

第二次世界大戦も終わり、昭和23年(1948年)、鎌倉・円覚寺。
アランと人気歌手・池真理子の結婚式の日。

大拙とアランはアランが作詞したヒット曲「東京ブギウギ」の歌詞を巡って対立する。

「ブギを踊れば世界は一つ」と呼びかけるアランを完膚なきまでに批判した大拙は、再び渡米し、アメリカ人に直接禅を説く決意をする。

公演情報

名取事務所『東京ブギウギと鈴木大拙』

作◇堤春恵
演出◇扇田拓也
出演◇鷲巣照織 西山聖了 新井純 森尾舞 吉野悠我
8/26〜30◎本多劇場
https://www.nato.jp/