
野田秀樹の脚本・演出によるNODA・MAP番外公演『THE BEE』(原作 筒井康隆「毟りあい」)が、11月2日〜12月6日に下北沢・本多劇場で上演される。
ロンドン、NY、香港、エルサレム、パリなど10カ国14都市で上演され、ゆく先々で万雷の拍手を浴び、称賛され続けてきた『THE BEE』。
今回、高橋一生、二階堂ふみ、河内大和、川平慈英という新たな4人の豪華キャストによって待望の上演が決まった。2026年3月末で東京芸術劇場の芸術監督を退任した野田秀樹。このタイミングに、かつて野田が率いた「劇団 夢の遊眠社」の公演拠点だった本多劇場に、実に40年ぶりに帰還する。
【STORY】
家路を急ぐ平凡なサラリーマン[井戸]が我が家の前で遭遇したのは警察とマスコミの喧騒だった。
脱獄犯[小古呂]が井戸の妻子を人質にとり、[井戸]宅に立てこもっていたのだ。
[井戸]は妻子を救出しようと、どこか頼りない警察と共に行動を起こすが、事態は思わぬ展開へ……。
狂気に駆られていく平凡なサラリーマン[井戸]を演じるのは、高橋一生。
これまで、キャサリン・ハンター、野田秀樹、阿部サダヲらが演じてきた物語の中心的存在とも言える[井戸]を、今回、野田は高橋に託した。2021年の『フェイクスピア』(第29回読売演劇大賞最優秀男優賞受賞)におけるmono役、2023年の『兎、波を走る』における脱兎役と、近年のNODA・MAP作品において重要なキャラクターを演じ、圧倒的な存在感で観客を魅了してきた高橋が見せる2026年・最新バージョンの[井戸]の姿とは!?
[リポーター]とストリップダンサー[小古呂(おごろ)の妻]を演じるのは、二階堂ふみ。
2024年の『SHOGUN 将軍』で初のハリウッド作品参加を果たした二階堂が、満を持してNODA・MAP作品に初参加。実は二階堂は、本作とは全く関連のない時期に実施された野田のワークショップに単身応募し、参加。その熱意と才気が今回の出演につながった。高橋演じる[井戸]と対峙する“脱獄囚の妻”であり、“脱獄囚の息子の母親”でもある[小古呂の妻]の妖艶な変容を二階堂はどう演じるのか!?
[リポーター]、[シェフ]、そして横柄な権力を振りかざす[百百山(どどやま)警部]を演じるのは、河内大和。
その抜群の身体能力でかねてより野田作品をはじめさまざまな舞台で活躍してきた河内は、前回(’21年)の『THE BEE』で同役に大抜擢。この際の演技が業界関係者の目に止まり、のちにドラマ『VIVANT』や映画『8番出口』(’26年日本アカデミー賞新人俳優賞受賞)への出演に繋がった。ある意味、“出世作”とも言える『THE BEE』へ堂々凱旋。異例の連続登板となる無二の怪演に期待が高まる。
下卑た警官[安直(あんちょく)]、脱獄犯[小古呂]、6歳児[小古呂の息子]、[リポーター]を演じるのは、川平慈英。2021年、高橋一生と同じくNODA・MAP 初参加となった『フェイクスピア』で鮮烈にしてポジティブな存在感を見せつけ、前回(’21年)の『THE BEE』でも同役を担った川平が、河内大和共々、連続登板を果たす。野田が全幅の信頼を寄せる、その溢れる強靭なパッションと強力な声と表情から成る確かな演技力によって目まぐるしく演じられる4役は、前作以上に“注目必至”と言えるだろう。
1980年代の東京における小劇場演劇ブームの歴史において、野田秀樹が主宰した「劇団 夢の遊眠社」(’76年〜’92年)と1982年開館の本多劇場は密接な関係にあった。同劇団は成長期にあたる1983年の『大脱走〜太田幸司さん、いかがおすごしですか』を皮切りに、『小指の思い出』(’83年)、『野獣降臨(のけものきたりて)』、『回転人魚〜あなたのお名前なんてーの?』(’84年)、『宇宙蒸発(ワルハラじょうはつ)』(’85年)、『走れメルス〜少女の唇からはダイナマイト!』、『半神』(’86年)まで、実に7本の作品を本多劇場で上演していた。もはや伝説となっていた野田作品と本多劇場の濃密な空間体験と熱狂が、40年の時を経て再び巻き起こるのだ。
【公演情報】
NODA・MAP番外公演『THE BEE』
原作:筒井康隆「毟りあい」
日本語脚本:野田秀樹
英語脚本:野田秀樹&コリン・ティーバン
演出:野田秀樹
出演:高橋一生、二階堂ふみ、河内大和、川平慈英
●11/2〜12/6◎本多劇場
〈公式サイト〉https://www.nodamap.com/site/news/529



