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株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
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ミュージカルなどの大きな公演から小劇場の旬の公演までジャンルにとらわれない内容で、随時更新中です。

(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.151「小指の曲がりでお化けにあう」

大阪関西万博も終わりを迎えて、終盤の大賑わいを見ては、我々が行ったのはまさにその賑わいが始まる頃だったのだなあと、行けてよかったね、大屋根リングなくなるの勿体無いねえと息子と話しながら、左足の小指を何気なく、眺めていた。
小指を激しくぶつけて、絶対に折れていると確信してお医者さんに診てもらったら折れていなかった、というのを前々回に書きましたが、
今こうして眺めていると、うん、どう見ても歪んでいるのだ。
完全に変形している。
折れていなかったとは言え、なかなか痛みも腫れも引かないので、レントゲンの見間違えではないか?とずっと疑っていたのだが、こうして歪んだ小指を目の前にすると、時すでに遅しと受け入れるしかない現実がある。
あとは、何がどのようになって歪んでいるのか、もう一度レントゲンで見てみたい気もするが、引っ張れば治りますとか言われても痛そうで怖いので、このままにしておこうと思う。
そんな小指で、稽古に励む毎日。
白井晃さんの体力・集中力に驚愕するばかり。連日7時間、白井さんは終始脳がバッキバキである。これはもはや体力ありすぎハラスメントなんじゃないかと思うほどに、時折ついていくのが精一杯にもなる。
と言いつつ、それも含めて、とても楽しい。
春には串田和美さんの舞台にも出演させていただいたが、串田さんも白井さんも創作方法は、本当にまるで違う。真逆と言ってもいいかもしれない。ただ二人とも本当に、体力おばけ。
負けてらんない。どこに闘志を燃やしてんだって話だが、筋トレの期間なのかもしれないな。

著者プロフィール

ノゾエ征爾
のぞえせいじ○1975年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の1999年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。2011年の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。

今後の活動
・舞台出演
「シッダールタ」
HP:https://setagaya-pt.jp/stage/25224/
 
原作:ヘルマン・ヘッセ 「シッダールタ」「デーミアン」(光文社 酒寄進一訳)
作:長田育恵
演出:白井晃
 
<東京公演>
公演日程:11月15日(土)〜12月27日(土)
会場:世田谷パブリックシアター
 
<兵庫公演>
公演日程:2026年1月上旬予定
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

・演出
COCOON PRODUCTION 2026
Bunkamuraオフィシャルサプライヤースペシャル
『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』
作・音楽:松尾スズキ
演出:ノゾエ征爾
@Bunkamuraシアターコクーン
2026/3/19(木)~3/22(日) 全6公演
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/26_ensembledays.html

▼▼前回の連載はこちら▼▼
https://enbutown.com/joho/2025/08/20/nozoe-149/

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