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宝塚歌劇星組公演 暁千星、詩ちづる 囲み取材レポート

ビート・シアター『恋する天動説』-The Wand’rin’ Stars-は、大野拓史作・演出のオリジナル作品。1960年代、イングランド南東部の海浜リゾート地ブライトンを舞台に、労働者階級の若者と、資本家階級の令嬢が、とある勘違いから出会い、様々な誤解や葛藤、障害を乗り越えて互いに心を寄せ合い、関係を築いていくまでを、トップコンビのお披露目公演に相応しく、カーレースを媒介にスピーディに描いていくロマンチック・コメディ。

また、ギャラクシーレヴュー『DYNAMIC NOVA』は作・演出の稲葉太地は、星組の新しいトップスター暁千星をタイトルの「NOVA=新しい星」になぞらえて、数多の星々を巡ってる、ダイナミックなレヴュー作品となっている。

そんなお披露目作品の初日を明日に控えた2月27日、通し舞台稽古に続いて囲み取材が行われ、新トップコンビ暁千星と詩ちづるが、公演への抱負を語った。

囲み取材

──トップコンビとしてのお披露目公演になりますが、お芝居、ショー共に星組のパワーを感じる場面を教えてください。

暁 やはりショーのプロローグは、すごく星組らしいパワーあふれる振り付けと歌になっておりますので、そこを見ていただけたらうれしいなと思います。またお芝居の最後、(客席に自分のことが好きかと呼びかけて)「大好き」(とかえってくる)のところは、なかなか珍しいタイプで(笑)。振りを(お客様が)一緒にしてくださることはあっても、声を出してくださることはないので、こんなにもたくさんの方々から「大好き」と毎日言っていただけるのは、すごく幸せなことです。私もそれ(その気持ち)を毎日、返していけたらいいなと思って公演しています。

詩 私は、お芝居のプロローグには出ていないのですが、(劇中で対抗しているグループの)ロッカーズとモッズの皆さんが、パワフルに踊っていらっしゃる場面が、お稽古場から大好きで、個性あふれる星組の皆さんの魅力が詰まっているなと思っております。

──大劇場のお披露目公演で、はじめて大羽根を背負った時のお気持ちは?

暁 宝塚大劇場のときは、あまり実感が湧かなかったのですが、お客さまから温かい拍手をいただいたときに、すごく幸せな気持ちになりました。銀橋に行ったときに、ファンの方々のお顔を見ると、いままで頑張ってきてよかったな、という気持ちになりました。

詩 関西での初日付近は本当に無我夢中で、背負っている実感がなかったのですが、だんだんと「あ、背負っているんだな」と感じるようになりました。

──どんなトップコンビになっていきたいですか?

暁 お互いを信頼し合って、コミュニケーションを取りながら、二人にしか出せない作品を作っていけたらいいなと思っております。

詩 暁さんからいつも「お互いをしっかり持って、尊重し合える関係でいよう」とおっしゃっていただくので、本当にありがたいなと日々思います。そこに甘えず、しっかり自分自身で発信できる娘役として日々、頑張れたらいいなと思います。

──東京の観客の皆様に、改めて芝居とショーの見どころを

暁 お芝居は(作・演出の)大野先生がいろいろな登場人物を描いてくださいました。宝塚で公演をしたからこそ、どんどん深みが出て、星組の個性あふれる作品になっていると思うので、星組生の色々な顔を見ていただけたらうれしいです。ショーは、星を巡るショーで、どこも星組らしい場面になっていますが、場面によって全然違う曲調だったり、ダンスを踊っているので、そこを見ていただきたいなと思います。

詩 お芝居は、関西のお客さまと東京ではちょっと空気が変わるのかなと思いますので、明日の初日、どんな反応なのかを楽しみに公演させていただきます。お客さまの反応に合わせて、日々進化できたらいいなと思います。ショーは暁さんもおっしゃった通り、どの場面もさまざまなカラーがあって、パワフルな華々しいショーだなと思います。それを東京の皆さんにも楽しんでいただけたらいいなと思っております。

──大羽根は全国ツアーでも背負われたと思いますが、大劇場での大羽根とはまた違いましたか?

暁 全国ツアーのホールと、大劇場では空間の広さが全然違います。やはり自分が今まで立ってきたこの舞台にすごく思い入れがあるので、そこでこの羽根を背負うことに、不思議というか、夢というか、憧れていたトップさんたちの姿に、自分がなっていることが信じられない気持ちがあります。

詩 私もやはり大劇場の大階段で羽根を背負わせていただくことに、最初はドキドキしながらだったんですが、信じられない気持ちと、本当にありがたいなという気持ちでいっぱいです。

会見場に暁と詩が登場した瞬間から、パーッとあたりが明るくなったと感じられたほど、晴れやかさが目にもまぶしい二人だったが、話し始めた途端これぞ新トップコンビの初々しさにあふれ、ひとつひとつ丁寧に言葉を紡ぐ様が印象的。近年のトップコンビのなかでは二人に身長差があることもあって、各社のカメラに目線を送ってのフォトセッションの寄り添い方が絶妙に絵になり、会見場は祝福ムード一色に包まれた。更に、東京宝塚劇場の囲み取材は、動線と立ち位置の関係で、終了して戻る際に娘役の方が引っ込みに近くなるのだが、会見に慣れたコンビは自然に男役トップスターが先に退場するのだが、これが東京初囲み会見の二人は、互いに先を譲り合い、じゃあ行くね!という声が聞こえるかのような雰囲気で先に歩き始めた暁のあとに続いた詩が、かすかに小走りについていく形になったのがなんとも微笑ましく、ここから二人が暁の言葉通り、信頼し、コミュニケーションを重ねて、どんな二人にしか出せない作品を紡いでいってくれるのかに期待が高まる時間だった。

公演データ

宝塚歌劇雪組公演
ビート・シアター『恋する天動説』-The Wand’rin’ Stars-
作・演出◇大野拓史

ギャラクシーレヴュー『DYNAMIC NOVA』
作・演出◇稲葉太地
出演◇暁千星、詩ちづる ほか星組

2/28~4/12◎東京宝塚劇場

〈公式サイト〉
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2026/koisurutendosetsu/index.html

【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳】