オペラシアターこんにゃく座が、坂手洋二の『神々の国の首都』を初オペラ化

オペラシアターこんにゃく座は、1971年の創立以来、言葉がよく聞き取れる日本語オペラ作品を数多く創作。日本各地のみならず、フランス、タイ、インド、韓国など10カ国以上でも上演し、高い評価を得ている。
創立54年目となる今年最初の作品は、作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を描いた新作オペラ!
1850年、ギリシャで生まれたラフカディオ・ハーンは、激動の19世紀後半をアイルランド、イギリス、アメリカなど、様々な文化圏で過ごし1890年に来日。443日間を過ごした松江を「神々の国の首都」と呼んだ。
物事に偏見を持たずに多様性を尊重する人だったと言われている彼が過ごした松江での日々を、幻想的に描いた坂手洋二の『神々の国の首都』は、1993年、燐光群にて創立10周年記念公演として初演、その後、海外公演も含め足かけ6年に渡り上演された。ハーン没後120年の今、20人の歌役者とフルート、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのアンサンブルで初めてオペラに!

この作品にて、マティー(影の女)役を演じる鈴木あかねより、メッセージが届いた。

こんにちは!マティー(影の女)役の鈴木あかねです。みなさんは、“小泉八雲”を知っていますか?私は実はあまりよく知りませんでした。今回まずこの作品に取り組むにあたって驚いたのは、「雪女」や「耳なし芳一」などの子供の頃からよく知っている“怪談”の人だと知ったことです。ギリシャの生まれで日本に何のルーツもない八雲が、どうしてこんなにも日本にハマって日本に帰化し、様々な角度から日本を世界へ発表するまでに至ったのか、そのことを掘り下げるだけでも私の知らなかった日本の魅力を知ることができて新鮮な感動でした。日本を愛した八雲の松江での生活を切り取ったオペラ『神々の国の首都』ですが、八雲の生き様や八雲を取り巻くさまざまな人たちの登場で、繊細でありながら俗人でもあった八雲の生き方を垣間見ることができ、八雲を知らなかった人も、よく知っている人も満足してもらえる作品になると確信しています。八雲の愛した山陰の風景やうつろいを彷彿とさせる美しい作品になること間違いなし!ぜひ観に来てください。吉祥寺シアターでお待ちしています。

【公演情報】

オペラシアターこんにゃく座
オペラ『神々の国の首都』
台本・演出◇坂手洋二
作曲◇萩京子
2024/3/8~17◎吉祥寺シアター

劇団公式サイト
https://www.konnyakuza.com/

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