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情報☆キック
株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
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イキウメ『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』上演決定! 

  

イキウメは本年夏、『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』を劇団でリメイク上演する。 

『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』は、小泉八雲の原作、前川知大の脚本・演出で、2009年に初演された作品で、小泉八雲『怪談』から、常識 / 破られた約束 / 茶碗の中 / お貞の話 / 宿世の恋 などのオムニバスとなっている。

作・演出の前川知大は、昨年の『人魂を届けに』『無駄な抵抗』で、救いのない時代の暗部を描いた一方で、怪談について、異界の存在にどこかで安心感を覚える、と語る。

古びた旅館を舞台に、ある事件を追ってきた男たちと、そこで出会った人々によってかわるがわる語られていく奇怪な物語。

《「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」》

前川知大

 怪談が私たちを惹きつけるのは、何故だろう。

怪談は不思議なことが起こるものだ。

私たちの日常では起こり得ないできごと。日常という枠組みを超えるできごと。

私たちはこの枠組みを少し、窮屈に感じている。

それを壊してくれるのが楽しいのだろう。

現実をぶち壊せ、見えるものがすべてじゃない。怪談はアナーキーだ。

そして私たちは心のどこかで、本当に日常の枠組みを超えた何かが存在することを信じている。

怪談はその真実にも触れてくれる。

ここではないどこかや、なにか大きな存在を感じさせる。

怪談は怖いだけでなく、畏怖を呼び起こす。そしてその畏怖は、どこか安心をもたらす。

ここではないどこかがある、そう信じることができる。日常を、苦しみの中にいる人にとっては避難所となるのだ。怪談は優しい。

日常が揺らぎ、傾いている今、八雲の怪談は私たちに何を語りかけるだろう。

 

【公演情報】

イキウメ『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』

原作:小泉八雲

脚本・演出:前川知大

出演:浜田信也 安井順平 盛 隆二  森下 創  大窪人衛 /

松岡依都美  生越千晴 平井珠生

●8/9~9/1◎東京芸術劇場シアターイースト

●9/5~8◎大阪公演 ABCホール

〈料金〉7,000円(全席指定・税込) 

〈一般販売〉6月30日(日)~

〈チケット取り扱い〉チケットぴあ、イープラス、東京芸術劇場ボックスオフィス、

ローソンチケット、カンフェティ

〈公式サイト〉https://www.ikiume.jp

 

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