この夏、KAATとSPACがキッズ向けの新作2作品を神奈川と静岡で相互上演!

KAAT神奈川芸術劇場では本年7月にKAATキッズ・プログラム2025を上演する。
公共劇場同士が連携し、クリエイティビティの高い舞台芸術作品の流通構造の構築を目指す第一歩として、KAATとSPAC両館がそれぞれキッズ作品を創作し、7月に神奈川で、8月に静岡で上演する。
KAAT神奈川芸術劇場では、2011年の開館以来、現代の舞台芸術シーンを先導するアーティストとの新作創作や、良質な海外作品の招聘など、こどももおとなも楽しめるキッズ・プログラムを上演してきた。今年度のキッズ・プログラムはSPAC-静岡県舞台芸術センターと協働して企画する新たな試みとなる。KAATのシーズンタイトルである「虹」のように、舞台作品の創造・発信の架け橋となるべく、公共劇場同士が連携し、クリエイティビティの高い舞台芸術作品の流通構造の構築を目指す第一歩として、両館がそれぞれキッズ作品を創作し、それぞれの会場で同日上演する。

【KAAT『わたしたちをつなぐたび』】
Kate Greenaway Medal 2021 ロングリストに選出された、イリーナ・ブリヌル作の絵本『わたしたちをつなぐたび』の舞台化。第43回(2024年度)向田邦子賞にも選出された、うさぎストライプ主宰の劇作家・演出家、大池容子が上演台本と演出を担当し、小林顕作の音楽とともに、ファンタジックで優しい原作の世界観の中に垣間見える、社会への問いかけと、深い人とのつながりを、表情豊かに描き出す。
《あらすじ》
森でお母さんとしあわせな毎日をすごしていた女の子は、あるとき、自分にはなぜお父さんがいないのか、自分はいったいどこからきたのか知りたくなり、お母さんにたずねます。お母さんのこたえに納得がいかない女の子は、自分がどこからきたのか知るために、動物たちの助けをかりながら自分自身の物語を辿りはじめますが…

【SPAC『鏡のなかの鏡-迷宮-』】
SPACが挑むのは、ミヒャエル・エンデの『鏡のなかの鏡-迷宮-』。SPACの俳優として数々の舞台に立ち、演出家としても活躍する寺内亜矢子が、世界の大舞台を経験した俳優たちとともに、しなやかな身体と音楽性豊かなセリフ術を活かし、現実と幻想のはざまを旅するような演劇体験を届ける。
《あらすじ》
迷宮に取り残された少年や、言葉を探す旅人たち、お芝居がはじまるのをずっと待っている役者たち… へんてこな人たちのへんてこなお話。ひとつひとつのお話はちがうようで、どこかつながっていて、はじまりやおわりがはっきりしません。まるであわせ鏡のように、ふしぎで、ちょっぴりこわくて、とびっきり美しい──物語の迷宮へ──
【公演情報】
KAAT『わたしたちをつなぐたび』 ★主な対象年齢:小学校低学年〜
原作:イリーナ・ブリヌル
訳:三辺律子(株式会社WAVE出版 2023年6月刊行)
上演台本・演出:大池容子
音楽:小林顕作
出演:藤戸野絵、少路勇介、下司尚実、山田茉琳、岩永丞威
●7/21〜27◎KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>
SPAC『鏡の中の鏡』 ★主な対象年齢:4歳〜
原作:ミヒャエル・エンデ 『鏡のなかの鏡-迷宮-』
訳:田村都志夫(岩波書店 2019年10月刊行)
構成・演出:寺内亜矢子
出演:大高浩一、舘野百代、榊原有美、杉山賢
音楽:森山冬子 美術:深沢襟 照明:木藤歩 音響:和田匡史 衣裳:清千草 舞台監督:小川哲郎
●7/26・27◎KAAT 神奈川芸術劇場<大スタジオ>
〈チケット取扱・お問い合わせ〉チケットかながわ 045-015-415(10:00〜18:00)https://www.kaat.jp
〈公式サイト〉https://www.kaat.jp/news_detail/2782
https://www.kaat.jp/d/watashitachi (『わたしたちをつなぐたび』)
https://www.kaat.jp/d/kagami(『鏡の中の鏡』)
【静岡公演情報】
グランシップ世界のこども劇場2025連携事業
日程:2025年8月2日(土)・3日(日)
会場:グランシップホール中ホール・大地
主催:SPAC-静岡県舞台芸術センター