国際アンデルセン賞受賞作の舞台化『ヘヴンアイズ』全キャスト決定!

石田亜佑美、渡辺碧斗、湯川ひな
野口詩央、里内伽奈、大谷亮介

国際アンデルセン賞を受賞した小説『ヘヴンアイズ』(金原瑞人訳、河出書房新社刊)が原作の舞台『ヘヴンアイズ』が9月にすみだパークスタジオ倉で上演される。その全キャストが決定した。

作者は英国の小説家、デイヴィッド・アーモンド。彼の『肩胛骨は翼のなごり』は発表されるやいなや、優れた児童文学に贈られるカーネギー賞とウィットブレッド賞を受賞。同年に刊行された『ハリー・ポッター』の第一作を抑えての受賞となった。『スケリグ』のタイトルで、日本でも演劇が上演されたことが記憶に新しい。
 
作者自ら戯曲化した本作を、数々の翻訳劇を手がける荒井遼の演出で日本初演。翻訳は『NOT TALKING』(マイク・バートレット作/ゴーチ・ブラザーズ)で荒井とタッグを組んだ髙田曜子。
 
主人公の少女エリンを演じるのは、モーニング娘。を卒業し、先日までReading Musical『FELICIDAD 幸せ』に出演するなど、女優として活躍する石田亜佑美。グループ卒業後の舞台初主演をつとめる。
活発な少年ジャニュアリーには、『王様戦隊キングオージャー』で注目され、ドラマ『PJ ~航空救難団~』に出演、ミュージカル『燃ゆる暗闇にて』で主演を務めた渡辺碧斗。
謎の少女ヘヴンアイズ役は、現在『先生の背中』(PARCO)に出演中で、11月には『勝手に唾が出てくる甘さ』(KAATÅ~城山羊の会)に出演予定の湯川ひなが挑む。
物語のキーとなる少年マウスには、ドラマ『なんで私が神説教』に出演、劇団かもめんたるの劇団員としても活躍し『でっかい部屋』にも出演予定の野口詩央。
孤児院の管理人のモーリーンには、映画『こんな事があった』『クレマチスの窓辺』などの話題作に立て続けに出演し、日本テレビ『ZIP!』にレポーターとしても活躍する里内伽奈。
ヘヴンアイズと暮らしている謎の老人グランパには、数々の舞台で印象を残し、現在は『消えていくなら朝』(新国立劇場)に出演中の大谷亮介。

冷たく暗く怖い闇の中に秘密と優しさが潜んでいる。
夢と現実が交差する世界の中で、子どもたちが人生の切なさ、美しさを知っていく。

魅力的な出演者たちが“元倉庫”のすみだパークシアター倉で、この空間ならではの『ヘヴンアイズ』を届ける。

《あらすじ》
自由を求めて、孤児院を抜け出し筏に乗り込んだ3人の子どもたちは漂流し、たどり着いたのは真っ黒な泥が広がるブラック・ミドゥンだった。
そこにはヘヴンアイズと呼ばれる、手足に水かきのある不思議な少女と、奇妙な管理人の老人が二人きりで暮らしていた……。
「月の明るい晩にヘヴンアイズと出会った。どんな悲しみ苦しみのなかにも天国をみいだす目を持っている少女。」
ブラック・ミドゥンの泥には、たくさんの秘密と悲しみ、そして希望が埋まっている……。

【コメント】
石田亜佑美
自由を求めて冒険に出る!というと、なんとなく王道でイメージされる形があると思います。ですがここは、もっと深く、微温く、暗い、グレーがかったような、そんな不思議な心地がする世界に感じています。そういった深さをどう表現するかは難しそう、ですが、演じてみたら世界が色濃く見えるかもしれない……!という楽しみもあります。ぜひ劇場で、一緒に冒険しましょう。

渡辺碧斗
『ヘヴンアイズ』読んだ後にとてもあたたかい気持ちになりました。
全編を通して描かれる不思議で幻想的な世界観の中で、誰しもが一度は感じたことがあるであろう寂しさを持った、それでも前を向こうとし続ける登場人物たちの勇気と優しさに背中を押してもらえる物語だと思います。
この物語の世界に飛び込めることが今からとても楽しみです。
劇場でお待ちしております。

川ひな
まず「ヘヴンアイズ=天国を見いだす目」、なんて素敵な名前なの!と心を掴まれました。
荒井さんとは、舞台『BLINK』で挑戦しきれなかった数々の思いがあり、もう一度ご一緒したいと願っていました。また、幼い子供や神秘的な存在の役というのもずっとやってみたかったので、今回、私の色んな願いが一気に叶います!共演者の皆様とたくさん試行錯誤して、目に見えるものだけではない『ヘヴンアイズ』の世界を思いっきり楽しみたいです。

野口詩央
初めての翻訳劇、初めて出会う物語、初めての方々と創るお芝居。ワクワクとドキドキでいっぱいです。この作品も、天国を見いだす目や子どもたちの冒険譚と、ワクワクとドキドキでいっぱい。いっぱいに溢れてます!童心に帰って、幼少期の五感を全て掘り起こして、皆さまとかけがえのない空間を共にしていけたらなと思います。淡い夢幻のような世界で巻き起こる奇跡を、ぜひ劇場でご体感ください!

里内伽奈
戯曲を読んで、なんて儚くも美しい世界なんだろうと思いました。戯曲だけでは想像つかない『ヘヴンアイズ』の世界が舞台上でどのように広がっていくのか楽しみでもあり、ドキドキもしております。6年前、荒井遼さんとご一緒した舞台では高校生役。今回は子供たちを見守る立場として参加します。魅力的な共演者の皆様と一緒に作り上げられる事、とても楽しみにしております。

大谷亮介
荒井遼さんから、不思議な戯曲が送られて来ました。
原作の小説を読んだ時は、何がなんやら全く分からなかったのに、戯曲を読んで、ああ、これは夢想の世界なのだ、ワクワクするお芝居になるぞ、楽しんで頑張ろうと思いました!お楽しみに……。

演出:荒井遼
デイヴィッド・アーモンドさんの禍々しくも美しい世界を演劇で表現してみたい。すみだパークシアター倉の客席は、元々ベニサン・ピットにあったもので、どことなくベニサンの気配があるこの劇場は元倉庫。時間が止まったまま息をしている。ここでこの世とあの世の波打ち際のような芝居をやれるのが密かに嬉しいです。ぜひ劇場に足をお運びください。

公演情報】
『ヘヴンアイズ』 HEAVEN EYES by David Almond
作:デイヴィッド・アーモンド
翻訳:髙田曜子
演出:荒井遼
出演:石田亜佑美、渡辺碧斗、湯川ひな、野口詩央、里内伽奈、大谷亮介
●9/12〜17◎すみだパークシアター倉
〈公式サイト〉https://theatertheater.wixsite.com/heaven2025

 

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