
作曲家のショパンとガーシュインの人生を、音楽と言葉で綴った音楽朗読劇2作品、『ジョルジュ&ミッシェル ショパンを創った、ふたり』 『アメリカン・ラプソディ ガーシュイン・オン・ガーシュイン』が、2027年7月8日~11日に東京・日本橋の三越劇場にて上演される。この公演は、2027年に100周年を迎える三越劇場と河合楽器の二つの「100周年」を記念する企画で、KASSAYの主催で、公演は2作品の交互上演となる。
『アメリカン・ラプソディ ガーシュイン・オン・ガーシュイン』は、アメリカを代表する作曲家、ジョージ・ガーシュインの生涯を、音楽と言葉で華やかに綴る音楽朗読劇。ジャズとクラシックを融合させた作曲家の情熱と才能を、公私のパートナーであったケイ・スウィフト、ヴァイオリニストのヤッシャ・ハイフェッツとの往復書簡を通して描き出す。『ジョルジュ』とともに、斎藤憐作、佐藤信の演出、佐藤允彦の音楽監修によって、座・高円寺のレパートリー作品として大切に上演されてきた名作。今回はその歴史を受け継ぎながら、壷阪健登を中心に楽曲を再構成し、五戸真理枝の新たな演出によって2027年版として立ち上げる。
出演は、ケイ・スウィフト役に島田歌穂、ヤッシャ・ハイフェッツ役に鈴木壮麻、ピアニストとジョージ・ガーシュインを壷阪健登が演じる。この注目の舞台について島田歌穂、鈴木壮麻、壷阪健登、五戸真理枝、有賀沙織に語り合ってもらった。
長く続いてきたレールのその先を敷く役目
──今回上演する2作品ですが、有賀さんが主催するKASSAYでは、『ジョルジュ&ミッシェル ショパンを創った、ふたり』を、2年前に一度上演しています。一方、この 『アメリカン・ラプソディ ガーシュイン・オン・ガーシュイン』は、今回初めての取り組みとなります。まず有賀さんに今回『アメリカン・ラプソディ』を取り上げた意図を話していただけますか?
有賀 2024年に『ジョルジュ』(三越劇場Verでは、タイトルを『ジョルジュ&ミッシェル ショパンを創った、ふたり』と改めました)だけ上演させていただきましたが、私としては、できれば2本一緒に上演したいという気持ちがありました。ただ演奏と朗読という上演形式は初めてでしたので、まずは 私の力でできる範囲でと1本だけになりました。その上演がたいへん手応えがあったことと、今回は三越劇場さんと河合楽器さんの100周年記念という特別の年ということで、思い切って2作品上演という企画に挑みたいと思いました。また座・高円寺さんが今年度から指定管理者の切り替えとなり、この2作品については、これからの上演は未定ということで、私がたまたま『ジョルジュ』を手がけさせていただいたので、その流れで、この作品を受け継ぐご縁をいただいたという思いで、『アメリカン・ラプソディ』にも関わらせていただきました。斎藤憐さんが書かれ、佐藤信さんが演出され、長年にわたって大切に育てられてきた作品ですので、その歴史を尊重しながら、次の世代、次の場所へと繋いでいきたいと思いました。
そして今回は2作とも演出を五戸真理枝さんにお願いすることにしました。また佐藤允彦さんが初演からずっと担当されていたピアニスト役と音楽監修も、壷阪健登さんという若い音楽家に託しました。そしてキャストには私がずっと憧れていた島田歌穂さんと鈴木壮麻さんというミュージカル界の至宝のお二人にお願いできたことで、今はもう素晴らしい作品になるにちがいないという思いしかありません。
──五戸さんも、この2作についてはご存知だったと思いますが、ご自分が演出されることになっていかがですか。
五戸 やはり長く上演され続けてきたものを受け継ぐというのは、まず責任というか、それだけ長く続いてきたレールのその先を敷く役目なので、ちゃんと走れるレールを敷かなくてはいけない。それが嬉しくもあり、怖くもありというところです。でも作品に刻み込まれている歴史に触れたり、出演された歌穂さんのお話を伺ったりしながら、2027年のバージョンを考えるのは、私にとってもすごく楽しいことです。
──有賀さんにとっても、この作品に二度も出演された島田歌穂さんがいらっしゃるのは大きな力になりますね。
有賀 今日も脚本をもとにディスカッションをさせていただいたのですが、当時はこうでしたとか、こういう感情でこの時は演じましたが、今回はこうしましょうとか、これまでとこれからについて、歌穂さんが表現を考えてくださっているのに感銘を受けました。また歌穂さんも壮麻さんも知識がすごく豊富で、その豊かな経験をもとに一生懸命向き合ってくださっているので有り難いです。

何このグルーヴ!何このフレージング!と
──島田さんにとって、この作品にまた出演されることになっていかがですか。
島田 元々この作品は、いつか立たせていただけたらなと思っていた舞台でしたから、2022年に初めてお声がけいただいたときは、とても嬉しかったです。そして出演してまた改めて、「ああ、やっぱり素敵な世界だな」と感激していたら、続けて次の年も出演させていただき、本当に大好きな作品の1つになりました。でもそこで一区切りとなってしまい、とても寂しかったのですが、今回また新たな形でお話をいただけて、本当に嬉しかったです。有賀さんと初めてお会いしたとき、とても熱く思いを語ってくださって。
有賀 はい。
島田 五戸さんとも初めてになりますが、演出された作品を拝見させていただいたこともあり、今回ご一緒させていただけることがすごく楽しみです。そして壮麻さんは『レ・ミゼラブル』をはじめ、何度もミュージカルでがっつりご一緒させていただいて、もう家族ぐるみのお付き合いという感じで(笑)。
鈴木 街中でもばったりとかね。あの交差点で会うか?!みたいなところで会ったり(笑)。
島田 そうそう!(笑) ですからまたご一緒できる機会をいただけたことに感謝しています。そして何よりもこの素晴らしい作品を、また新たな形で蘇らせるという作業ができるのが嬉しいです。今日もいろいろディスカッションさせていただいたのですが、以前出演したときのイメージも大事にしつつ、皆さんのお話を聞いていたら、また新たな発見がありそうですごくワクワクしました。
──鈴木さんは今回の出演のお話を受けていかがでしたか。
鈴木 大丈夫かなってまず思ったんです。実は僕、座・高円寺で前回上演されたときに拝見しているんです。わりと観る前にタイトルとか聞くと何かが浮かんできてしまう作品もありますけど、でもこの作品はそうじゃなくて、「高円寺で朗読?歌穂ちゃんと(福井)晶一くんでやるの? え、どんな作品だろう?」と。よくわからないから逆に観てみたいなと思ったんです。それでちょっとワクワクしながら観に行ったんです。 そうしたらヨーロッパのサロンコンサートもできるような、家のリビングみたいなところにピアノがボンとあって、そして歌穂ちゃんが出てきて、晶一くんが出てきて…。なんて怖い難しいことをやっているんだろう、これは大変だ!と思ったんです。でもそれをいとも何気なく、普通に呼吸するようにふわーっとやっていく2人に、ちょっと僕は開いた口が塞がらなかった。もうびっくりしちゃって。
島田 (笑)。
鈴木 すごいかっこよかった。それでその時は、まさかこんなことになるとは思ってなくて、「すごい素敵だった」と楽屋で会って写真を撮ったりして(笑)。すごい楽しい時間だったし、「サマータイム」とかもすごかった。「何このグルーヴ!何このフレージング!」とか思いながらずっと聴いていたんです。だからこのお話をいただいたときに、あの映像がなんとなく自分の中に蘇ってきて、大丈夫かなと。でもガーシュインというのが、自分の中で手繰り寄せたい要素の一つで。 ガーシュインの音楽が僕の部屋にはいっぱいあって、ニューヨークに行ったときも、アイラとかジョージのこんな分厚い楽譜とかいっぱい買って帰ってきたんです。まだあの頃は今みたいに気軽に物を送れるような時代じゃないから、スーツケースを半分空にして行って、楽譜をいっぱい買って詰め込んで。
全員 すごい!
鈴木 そんな時代だったから、歌穂ちゃんもやっぱり宝物として持っている楽譜がいっぱいあるでしょう?
島田 あるある!
鈴木 とくにガーシュインとコール・ポーターはいっぱい持っているんです。「これはやらせていただくべき作品だよね」と、歌穂ちゃんも言ってくれるから、おんぶに抱っこでよろしくみたいな(笑)、そういうつもりです。
「今は壷阪さんでしょう」という推薦で
──この素晴らしいお二人と息を合わせてピアノを弾いて、劇中でも台詞を言わなくてはならない壷阪さんはいかがですか。
壷阪 (笑)お話をいただいたときは本当に驚きました。ジャズピアニストとして活動していますので、こういう舞台の仕事も初めてですし、もちろん台詞を言うなんて考えたこともなかったのですが、こういう機会をいただけてすごく光栄に思っています。ガーシュインの曲は、僕らはジャムセッションなどで弾く機会はあるのですが、作曲家としてのガーシュインはすごく違う側面を持っていると思っていて。 僕が最初に「ラプソディ・イン・ブルー」をオーケストラで弾くことになったとき、ガーシュイン自身がセッションで使うようなメロディとコードだけ書いてあるリードシートではなく、ガーシュインが全部の譜面を書いたものを丁寧に見ていったんです。そのときに、ものすごくオリジナリティがそこにあること、そしてそのガーシュインという作曲家が、自分はただの流行作家じゃなくて、自分の表現するものをここに書くんだという、野心と執念と、何かそういったものを感じたんです。ですから僕も演奏した後に、これはもうちょっと勉強したほうがいいし、その時代を勉強することがジャズを勉強することになると思って、ガーシュインのトリビュートコンサートを今年の末に企画していたところに、このお話が来たんです。
全員 えー!
有賀 壷阪さんについては、『ジョルジュ』のピアニストの平尾有衣さんが、「今は壷阪さんでしょう」と推薦してくださったんです。私はそういう意味では素人ですから、専門家のことをよくご存知の平尾さんのアドバイスに従おうと。そこには多少の知り合いではあっても、平尾さんの本当の感性でのピュアなアドバイスだったので、それをそのまま受けて正面からお願いしました。
壷阪 この皆さんとご一緒できるのは本当に光栄です。
──五戸さんは、この出演者のお三方に期待するものは?
五戸 普段はほとんど台詞だけと向き合っているので、音楽が入ったとき、台詞にならない感情みたいなものが音で直接表現できてしまうことに、いつも感動するんです。とくに最近になって、音楽のほうが膨らみが大きいし、響きも大きい、そこはすごいなと憧れていたところに、今日初めてこうしてお話しするなかで、お三方が話されるその言葉の奥にある感情の解釈みたいなものが、大きな海のように広くて深いなと。お三方ともそんな感じなので、音楽家というのはこうなんだ!と改めて感じているところです。
──音楽はすごくセンスが必要な気がします。感性というか天性のものがないと難しい世界ですね。
五戸 本当にそう思います。そういうものを持っていらっしゃる方ばかりなので、すごく楽しみです。

ケイ・スウィフトとヤッシャ・ハイフェッツ
──それぞれの役のことを伺いますが、島田さんは三度目のケイ・スウィフトで、ケイはジョージの公私のパートナーと言われていますが、どんなところが魅力ですか?
島田 今回は五戸さんの演出になることで、またさまざまな新しい発見をさせてくださるのではないかと思っているのですが。ケイは、子供もいて、妻として母としてそれなりにきちんと生きていた人でありながら、ジョージという、それまで出会ったことのない人に出会ってしまった。それでもなんとか大人としてブレーキを一生懸命にかけながら、でもどんどん彼に惹かれていく。その過程とか、それが見え隠れする様子が何とも素敵なんです。ヤッシャとの会話の中で、言葉にしてはいないのですが懸命に隠している部分とか、そのあたりの見せ方を考えるのが前回もすごく楽しかったので、今回はそこもさらに繊細に考えていきたいですし、たぶん五戸さんと女性同士としての発見もあると思いますので、すごく楽しみです。
──ケイはジョージの才能を含めて丸ごと愛してしまったというか、放っておけなくなってしまったのでしょうか。
島田 あまりにも運命の出会いだったということですよね。そのあたりも、今回三度目になるので、さらに深く表現していけたらと思っています。
──鈴木さんのヤッシャ・ハイフェッツはヴァイオリニストですね。
鈴木 小さい頃から天才と言われた人で、映像を見たらすごい超絶技巧でした。この作品では彼がケイと会話する中で、ジョージについていろいろなことを客席に伝えていくわけですが、作者がなぜその役割にヤッシャを選んだのか、その理由なども考えながら演じたいと思っています。僕はピアノは弾けると言えるほどではないのですが好きで、子どもの頃、自分の家にはなかったのですが、隣の家にはピアノがあったので、その音でいつの間にか覚えて、ピアノを持っている友達の家に行って、思いだしながら弾いてみたんです。そうだ、こうだったなと。
全員 すごい!
鈴木 なんかそのへんはジョージの幼少期と似ているかなと。いや、全然違いますけどね(笑)。でもすごい親近感というのかな。音に対して親しみがあるというか、音との距離感が他の人より多分近かったんでしょうね。そういうところとか、いろいろなことを自分と重ね合わせながら作品に取り組むのが楽しい。なんか変なやり方かもしれないけど、でも俳優ってそんなもんですよね。ジョージが独学で曲を作っていくところも、僕も曲を作ることが作業としてあるので、すごい親近感を覚えるし。もちろんガーシュインの楽曲が好きなことで、全然知らない人のことを読んでいるとかではないし、ヤッシャがジョージのことを語っていくというのがとても楽しい。それに台本を読みながら曲が鳴ってくるじゃない?勝手に。それでOh yeahみたいになったり(笑)。
全員 (笑)。
鈴木 本当に楽しい作業だなと思います。
──ケイやヤッシャの言葉の中にジョージ・ガーシュインがまざまざと立ち上がってくるのが素敵ですね。
五戸 本当にそうです。この作品を通してガーシュインという存在が、彼の音楽だけでなくどんな精神で生きたのかということまで見えてきたら素敵だなと思うんですよね。周りの人はどんなふうに彼に惹かれたのか、どう見ていたのか、そのなかにガーシュインの魂みたいなものまで見えたらいいなと思っています。
鈴木 ジョージは早く死んじゃうんですよね。それがちょっと残念で。
──39歳ですね。
鈴木 もうちょっと長く生きていてくれたら、もっともっといろんな曲が、宝物がと思いますね。

ガーシュインの持っていた底なしの精神力と明るさ
──皆さんはガーシュインの曲ではどの曲がお好きですか。
鈴木 僕は「イズント・イット・ア・ピティ?」が大好きなんです。ロマンチックなスタンダードジャズですね。
島田 私はいっぱいあって絞れないのですが(笑)。ミュージカルに出演し始めた頃、同時に新人ジャズシンガーとして活動を始めたのですが、実はガーシュインの曲をいっぱい歌っていたんです。今回もポピュラーな曲がいろいろ出てきますが、「バット・ノット・フォー・ミー」とか好きですね。でもやはり一番好きなのは「サマータイム」で、ガーシュインは1935年にオペラ『ポーギーとベス』を作るわけですが、あの大変な時代に抗うように深い思いを込めてあの歌を書いた。そのことが素晴らしいと思います。それからもう1曲、ジョージの曲ではないのですが、この作品で初めて歌わせていただき大好きになった「マイ・シップ」という曲があります。兄のアイラが作詞してクルト・ヴァイルが作曲した曲で、ジョージが亡くなったあと、アイラが失意の中からやっと復活したときの曲で、その曲を今回もまた歌わせていただけることになり、すごく嬉しいです。
有賀 今回は「本に立ち返りましょう」ということで、出版されたジョージ・ガーシュインに関する本を読み直したんです。その中で「マイ・シップ」も大事な曲なので気になっていたのですが、物語にうまく嵌まらないかなとあきらめたんです。でもディスカッションの中で歌穂さんが「マイ・シップ」について話されたので、やはり入れましょうと。訳詞を佐藤信さんが書かれているので、日本語で歌穂さんに歌っていただきます。
──今回から新しく入る曲もいくつかあるそうですね。
有賀 壷阪さんと五戸さんに、基本的な流れを作っていただいて、そこに歌穂さんや壮麻さんのご意見もいただいて、変えたりアレンジしていこうと思っています。
──壷阪さんのお好きな曲は?
壷阪 僕はもちろん歌モノも好きなんですけど、ガーシュインはやはりクラシックの作曲家になりたかった人でもあると思っていて。それでいうと「3つのプレリュード」はクラシックの方式をとって、その中にブルースの要素を入れたりしていて、すごく彼らしい曲だなと思います。演奏していても楽しい曲です。
五戸 私もちょっと選ぶのが難しいのですが、今回この台本をどうしようかと考えながら、斎藤憐さん書かれた最初の台本を読んで、そこにあった曲を調べていたとき、「ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット」という曲を知ったんです。そしてその曲が作られた経緯やガーシュインが置かれていた状況を知ったとき、こんな明るい曲をどん底の時期に書いたんだと。ガーシュインの持っていた底なしの精神力というか、明るさみたいなものを感じたんですね。それは他の曲からも感じるものなんですが、とくにそれがすごく印象に残る曲で、歩いているとふとメロディが出てきてしまう、そんな感じで心に残っています。
有賀 私もいろいろな資料を読みながら学んでいるところなのですが、やはり好きな曲は「ラプソディ・イン・ブルー」ですね。クラシックとジャズの歴史とか技法などを包括して、ある到達点に届いている曲で、やはり素晴らしいなと思っています。今回壷阪さんがどんなふうに弾いてくださるのか本当に楽しみです。
壷阪 一気にプレッシャーが(笑)。
有賀 そんな壷阪さんをはじめ、ミュージカル界を牽引する島田歌穂さんと鈴木壮麻さん、演出は文学座の精鋭の五戸真理枝さんというメンバーで、座・高円寺さんがずっと守り続けてきたこの作品をいい形で上演し、未来に託していきたいと思っています。ぜひ今回の上演を楽しみにしていただければ嬉しいです。

【プロフィール】
あるがさおり○脚本家・プロデューサー。KASSAY合同会社代表。幼少期より演劇、ミュージカルに親しみ、学業と医療機関や事業会社勤務を継続しながら、東宝演劇部の活動の中で脚本執筆の手ほどきを受け、東京大学大学院人文社会学研究科文化資源学教室修士課程では、文化経営学を学び、これまでにないプロデューサーのあり方を打ち出している。2007年10月、石川県小松市での小学校の朗読劇の上演を機会にKASSAY(カッサイ)を立ち上げ、地域発の作品づくりを行い、その後、伝統芸能・新劇・商業演劇・宝塚歌劇・大衆演劇・舞踊など、多様な芸のエッセンスを生かしながら、多様な演劇人とのコラボレーションを行っている。過去の脚本・プロデュ−ス作品は『やすな』『直実』『吉良きらきら』『振り返れば、道』『うらみ葛の葉』『面影小町伝』『ふたりの老女』『ジョルジュ&ミッシェル ショパンを創った、ふたり』『五瓣の椿』『蔦屋重三郎最後の賭け〜からくり写楽』。
ごのへまりえ○兵庫県出身。劇作家・演出家、文学座所属。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。2005年文学座付属演劇研究所入所、10年座員昇格。16年文学座アトリエの会『かどで/舵』の『舵』が文学座初演出作品。演出の他、戯曲や童話の執筆も手掛ける。19年、新国立劇場においてゴーリキー作『どん底』を演出。23年『コーヒーと恋愛』(アトリエの会)『貴婦人の来訪』(新国立劇場)『毛皮のヴィーナス』(世田谷パブリックシアター)での演出で第30回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。
しまだかほ○東京都出身。1974年、子役デビュー。87年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』初演で脚光を浴び、出演回数は1,000回を超えた。同作の世界ベストキャストに選ばれ、英国王室主催のコンサートに出演。参加したアルバムが米国にてグラミー賞を受賞。『メリー・ポピンズ』『Endless SHOCK』『ナイツ・テイル』『ビリー・エリオット』『飢餓海峡』『ウエストサイド・ストーリー』などの舞台や、コンサート、アルバムリリース、映画の吹替など女優、歌手として幅広く活躍。芸術選奨文部大臣新人賞、紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞優秀女優賞など受賞多数。大阪芸術大学教授。2024年、デビュー50周年を迎え、ディズニー公式カバーアルバム『島田歌穂・シングス・ディズニー』をリリース。
すずきそうま○東京都出身。1982~1998年、劇団四季に所属し『オペラ座の怪人』『美女と野獣』等の大作に出演。退団後『エリザベート』『レ・ミゼラブル』『タイタニック』など数々の舞台へ出演。『サンセット大通り』『End of the RAINBOW』では第23回読売演劇大賞の優秀男優賞を受賞。また、テレビ出演も多数。ナレーションでも活躍するほか自ら作詞、作曲した楽曲によるCD・DVD発売や、単独ライブ「音一会」の開催など幅広い音楽活動も行なっている
つぼさかけんと○神奈川県出身。慶應義塾大学を経てバークリー音楽大学を首席で卒業。演奏家としてのみならず、作曲・編曲家としても多くのアーティストとのコラボレーションを重ねる。2022年、小曽根真が主宰するプロジェクト「From OZONE till Dawn」に参加。24年以降は「ラプソディ・イン・ブルー」を東京フィル、東京シティフィル、神奈川フィルなどと共演。海外でもサン・セバスティアン国際ジャズフェスティバル、ナントと東京で開催されたラ・フォル・ジュルネに招待されるなど活躍の場を広げる。現在、小曽根真とのデュオや、トランペットの松井秀太郎とタッグを組んだツアーを重ね、新世代ジャズを体現するアーティストとして注目を集めている

【公演情報】
三越劇場100周年×河合楽器100周年
『アメリカン・ラプソディ ガーシュイン・オン・ガーシュイン』
作:斎藤憐
演出:五戸真理枝
出演:島田歌穂 鈴木壮麻 壷阪健登
●2027/7/9〜11◎三越劇場
〈チケット取扱〉三越劇場 0120-03-9354(10時~18時)
〈KASSAY 公式サイト〉https://kassay-stage.com/
【取材・文/榊原和子 撮影/田中亜紀】



