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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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多様な共生のあり方を問いかける! プリエールプロデュース『あわいの乙女ちゃん』

プリエールプロデュースによる『あわいの乙女ちゃん』が、11月26日~12月3日に座・高円寺にて上演される。
関口アナン 田中真弓 増子倭文江 加納幸和

新作書き下ろしとなる本作の作家は、竹田モモコ。2020年に関西演劇祭ベスト脚本賞と劇作家協会新人戯曲賞、2022年「日本の劇」戯曲賞最優秀賞、2024年大阪文化祭奨励賞、2025年OMS戯曲賞佳作を受賞するなど、この数年で頭角を現し、いま注目の劇作家である。
本作は、喪失を抱えた人々がそれぞれの孤独や依存と向き合いながら、新たな人間関係と人生を選び直していく物語。大切な人を失うことへの恐れと危うい共依存を、ユーモアあふれる会話劇で描く。人間の弱さを肯定しながら、喪失を受け入れ他者と新たな関係を築いていく希望を提示し、血縁や制度にとらわれない家族のかたちや、多様な共生のあり方を問いかける。
演出は土田英生。出演は田中真弓、増子倭文江、加納幸和(花組芝居)、関口アナンと実力と華のある顔ぶれが揃った。

作者・竹田モモコからのメッセージ

「居心地がいいけどいつまでもいられない」そういう場所や時間が人生にはぽっかりと与えられます。
あと5分だけの布団の中、教室のカーテンの中、ダルい飲み会の居酒屋のトイレ。
この作品はいつかは戻らなくてはいけない、そう思いながらもエスケープが長引いてしまった女たちの物語です。
勝手なもんで、女性の友人にはいつまでも変わらないでいてほしいなんて思います。
あの頃のままイケイケであってほしい、あの頃のままおしゃれであってほしい。
つまり女友達には歳を取らないでいてほしい。
もしかしたら自分のこと以上にそう思うかも。自分のことは見れないけど、相手のことは目に入りますからね。
この作品の女たちも自分はさておき相手のことばかりが気になり、色々と口を出します。
そこには愛があり、だからうっとうしいし滑稽で力強い。
かつての乙女ちゃんたち、今の乙女ちゃんたち、周りの乙女ちゃんに困っている人。
つまり、全人類に見ていただきたい作品です。

《あらすじ》
幼なじみのさくらと八重子。
八重子の夫の海外赴任をきっかけに疎遠になっていたが、ある日久しぶりに帰国した八重子がさくらの家を訪ねる。部屋には寝間着姿の見知らぬ若い男。驚く八重子だったが、杖を突いて歩く八重子の姿や以前とは違う夫との関係にさくらも言いようのない違和感を抱く。
「びんぼう だいじん おおだいじん」 なんて指遊びをしていた頃は、まるで二人の区別はなく、ぴったりと一緒だった。
あれから私たちはずいぶん遠くまで来てしまったみたい。
さくらと八重子は互いを取り戻す決心をするのだった──

公演情報
プリエールプロデュース『あわいの乙女ちゃん』
作◇竹田モモコ
演出◇土田英生
出演◇田中真弓 増子倭文江 加納幸和 関口アナン
11/26〜12/3◎座・高円寺1
https://priere.jp/performance/2611/