
シス・カンパニー公演に蓬莱竜太が初めて書き下ろした新作『果てない~甦る母篇~』が、11月7日よりシアタートラムにて開幕した。12月6日まで東京で上演、そののち大阪・愛知・福岡を巡演する。
作・演出を担う蓬莱竜太と言えば、何気ない日常のやり取りからあぶり出される登場人物たちの微妙な関係性に鋭い視線を注ぎ、そこに生まれるリアルな感情の機微や、背後にある時代性を浮き彫りにすることで、高く評価されてきた劇作家・演出家。もちろん作品によってカラーの違いこそあっても、人間関係に見え隠れする些細な違和感を、絶妙な可笑しみで包み込みながら、胸に迫ってくる独自の手触りが人気を集めている。
その最新作であり、初めてシス・カンパニー公演に書き下ろした本作『果てない~甦る母篇~』。



《Introduction》
22年前、脳出血で寝たきり生活になってしまった母(大竹しのぶ)。
自宅介護を選択した夫(高橋克実)、長女(江口のりこ)、次女(伊藤沙莉)だったが、そこに介護士(井上芳雄)や家族の一員となったケンシロウ(名村辰)も加わって、長きに亘る介護生活パターンが出来上がっていた。
そんな母が、ある日突然甦った。何のきっかけも、何の理由もなく・・・。
もちろん喜ぶべき奇跡には違いないのだが、そこには手放しでは喜べない、それぞれの事情と思惑が・・・。
さて、失われてしまった22年という母の歳月・・・。
しかし、突然、タイムワープのように空白の時間を飛び越えて覚醒してしまった母の側にも、介護と自分たちの人生の諸事情を抱えながら、22年の歳月と折り合いを付けながら生きてきた側にも、全員に「過ぎ去った22年」は圧し掛かってくる。
そして、それでも人生は続き、大人たちの事情は終わることはない。果たして、この家族の行く末は??

【公演情報】
シス・カンパニー『果てない~甦る母篇~』
作・演出:蓬莱竜太
出演:大竹しのぶ 井上芳雄 伊藤沙莉 名村辰 江口のりこ 高橋克実
●11/7〜12/6◎東京公演 シアタートラム
●12/10〜14◎大阪公演 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
●12/18〜20◎愛知公演 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
●12/24〜29◎福岡公演 クラフティア劇場( 旧キャナルシティ劇場)
〈公式サイト〉https://www.siscompany.com/hatenai/
【撮影:宮川舞子 写真提供:シス・カンパニー】



