劇団青年座70周年第4弾『穏やかな人と機(ひととき)』12月に上演!

本年、創立70周年を迎えた劇団青年座が記念公演第4弾として上演する作品は、新進劇作家・池内風(いけうち・ふう)の新作書き下ろし『穏やかな人と機(ひととき)』。

劇団青年座は、70年前に10名の俳優たちによって青年座は結成した。創立理念に掲げた「創作劇の上演」への希求は色あせることなく、現在でも青年座の創造活動に引き継がれている。
特に次代の演劇界を担う若手劇作家との共同作業は劇団にとって重要な取り組みであり、積極的に新作を委嘱し続けている。近年では、岩瀬顕子『シェアの法則』(2021年)、ピンク地底人3号『燐光のイルカたち』(2022年)、竹田モモコ『ぼっちりばぁの世界』(2024年)が青年座に初めて登場し、確かな評価を得た。

そして今回、若い演劇ファンから絶大な支持を誇り注目を集める池内風と共に新作を立ち上げる。作者は演劇ユニット「かわいいコンビニ店員飯田さん」を主宰し、全公演の作・演出を務めている。「1秒でも多く心が動く瞬間を」をテーマに、日常にあふれている何気ない会話から「人間」を丁寧且つリアルに描く作風に定評があり、緻密な会話劇から生まれる心理描写は、多くの観客たちの心を揺さぶってきた。最近では「ハラスメント」、「いじめと自殺」、「貧困」をテーマに取り上げ、現代社会に蔓延するストレスを正面から描き、大きな話題を呼んだ。

『穏やかな人と機』は、AI(人工知能)を搭載した新型探知機などを販売する介護用品製造販売会社が舞台となっている。これから超高齢化社会を迎えるなかで訪れる介護業界の人材不足。すでに介護現場では、移動介助、身体機能補助、コミュニケーションロボットなどが導入され、AI技術が負担軽減に大きな役割を果たしている。しかし一方で、安全に対する信頼性や介護に対する倫理観が問われている。本作では、人と機械(AI)は果たして共存できるのか、そして人は、穏やかな人生を過ごすためにどういう選択をしていくのか。介護業界に携わる人たちの心の揺れを描いていく。

これまで数々の若手劇作家と新作を生み出してきた磯村純が演出を務め、石母田史朗、綱島郷太郎をはじめとした9名の俳優たちで上演に臨む。「創作劇の青年座」がおくる70周年記念公演『穏やかな人と機』は12月12日~22日、新宿シアタートップスにて上演される。

【公演情報】
劇団青年座創立70周年記念第4弾
劇団青年座 第259回公演『穏やかな人と機(ひととき)』
作:池内風
演出:磯村純
出演:石母田史朗 綱島郷太郎 鹿野宗健 本田清佳 賀久泰嗣 五十嵐明 尾島春香 五味多恵子 小豆畑雅一
●12/12〜22◎新宿シアタートップス
〈チケット取扱〉劇団青年座 0120-291-481(チケット専用11:00~18:00、土日祝日除く)
青年座オンラインチケットストア https://p-ticket.jp/seinenza
〈公式サイト〉https://www.seinenza.com/information/detail/id=567

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