【みょんふぁの気になるわぁ〜】第8回 韓国のザ・スズナリ? 大学路の劇場『恵化洞1番地』
先月は日本の夏をお届けしました。
それにしても……いやぁ、暑かったですね。
9月の終わり、
秋の空を見上げながら、エアコンで涼んでいる私です。
ではでは、
ちょっと韓国演劇界に戻りましょw
韓国大学路には登録されているだけで、現在150以上の劇場がひしめき合ってることはご紹介しました。
そしてその劇場群の多くは劇団が運営している場合が多いこともお伝えしましたね。
今日ご紹介するのは、
大学路の北の端、恵化洞(へファドン)というロータリー近くに位置する、
『恵化洞1番地(へファドンイルボンチ)』という老舗劇場です。
ここは、1993年に韓国を代表する演出家、金亜羅(キム・アラ)氏が、自劇団の小劇場として開場。
何より興味深いのは、その後、1996年以降現在に至るまで、
この劇場は、同人制で運営されていることです。
ん?同人制?
どういうことかと言うとですね…、
この劇場を立ち上げた金亜羅氏は、ここで実験的な公演を重ね、そのうちソウルの外部地方へとその活動の幅を拡散して行きました。
前衛的かつ実験的公演のメッカとして名を馳せていたこの劇場をどう存続するか。
そこで立ち上がったのが、7人の40代前後の脂の乗った演出家たちでした。
つまり、7人の演出家たちが、必要な経費は自分たちで出し合い、売り上げは分かち合い、
自らの実験的な公演活動の拠点としつつ、劇場を運営したのです。
同人メンバーの条件は、演出家であることと自分の劇団を持っていることの2つでした。
この同人システムは、演劇人同士、切磋琢磨の刺激となり、
この劇場から、韓国演劇界の現在を創る多くの著名演出家、また、歴史に残る名作が生まれています。
現在、第8期同人会が運営するこの劇場は、
建物こそ古くなりましたが、
演劇実験室『恵化洞1番地』として、演劇人の登竜門劇場として一目置かれています。
下北沢でいうザ・スズナリ?
運営システムこそ違いますが、演劇人の憧れの老舗劇場。
テハンノにお越しの際は、ぜひ見学に行ってみてくださいませ〜。
みょんふぁ出演情報
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著者プロフィール
みょんふぁ
女優やナレーション・司会業を中心に、日韓の通訳翻訳や戯曲の紹介など公演のプロデュースも行う。
在外研修で韓国国立劇団に留学、韓国デビューし、小田島雄志翻訳戯曲賞受賞。
現在、日韓演劇交流センター副会長。
映画・舞台・ドラマなど多数出演。昨今は日韓合同制作作品にも多数出演。
日韓交流の拡大化のために母体となるSORIFAを設立し、代表を務める。
●Youtubeチャンネル みょんふぁ(SORIFA)チャンネル
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