
劇団民藝の俳優・印南唯と文学座の演出家・西本由香が、「所属劇団の枠を超えた芝居を創ろう」と、 演劇ユニット「PLAYIN-be playful people IN-」(ぷれいん/遊び心のある人たち/略称:PLAYIN)を結成。本年8月26日~9月1日に、新宿の雑遊にて旗揚げ公演『十五番街のマリー』を上演する。
印南と西本は2020年からユニット結成の準備をスタート。山﨑元晴の書下ろし戯曲を得て、今回、6年がかりでの旗揚げが実現した。
ヒッチハイクでとある街に逃げてきた男・蒼井。万引き衝動に悩む主婦・マリー。2人の生きる世界は共鳴し合い、どこかつながっているようなのだが…地元の警察官や、コンビニ店長を巻き込み、徐々に問題は膨らんでいき……。
劇壇ガルバなどで活躍する山崎ならではの、ユニークな不条理劇となる。
《メッセージ》
論理だけではこの世界は見通せません。不条理劇とは、まさに条理では説明できない世界の裏側を覗き込む顕微鏡、あるいは天体望遠鏡です。世界の裏側を滑稽に、賑やかに、豊かに覗き込もうとこの物語を企画しました。
同じ新劇系の劇団とはいえ一見、相容れないように見える文学座と民藝のメンバーがタッグを組むことで生まれる新たな不条理劇にご期待ください。
印南唯・西本由香(PLAYIN-be playful people IN)
出演は劇団民藝から印南唯と飯野遠、東京芸術座から樋川人美、文学座から小石川桃子と河野顕斗が参加する。

山﨑元晴 小石川桃子 河野顕斗 西本由香
【コメント】
印南唯(出演)
今回「どうしても西本由香さんと芝居がしたい」という動機からラボ的なユニットを立ち上げました。山崎元晴さんの台本というキッチンで、西本由香さんの演出というシェフのもと、文学座、民藝、東京芸術座の役者という食材たちがどんな料理になるのか、ぜひ、劇場にて目劇(もくげき)、体感、召し上がっていただけましたら幸いです。新劇の老舗と言われる劇団出身者たちが織りなす「ナンセンス」ぜひお楽しみください。
西本由香(演出)
先日量子力学を扱った芝居を見たあと、三島由紀夫の『豊饒の海』を読んでいたら、なんだか両者はどうも近しいことを言っている気がする、と思えてきました。大乗仏教に由来するらしい観念的な世界認識と、この世のもっとももっとも小さい世界まで分け入って、その仕組みを解き明かそうとする物理学の世界がこうもつながって見えるとは。「存在」というものの危うさと確かさ、と言ってもいい、「ある」ことと「ない」ことが同居している、それは同居し得るということ。「ナンセンス」からスタートしてそんなところにいけるといいなぁ、と先日元晴さんには夢を語ってみました。
山崎元晴(作)
印南さんと西本さんの声のもと、文学座と民藝と東京芸術座からとても頼もしい俳優さん達が集まりました。このしっかりとした座組で、突拍子もないナンセンスをやってみようというのが今回の企画です。
しかし、「ナンセンス」とは何かと聞かれても、僕も正直あまりよくわかっていません。
ひとまず、いまは下記のようなことを考えながら書き進めています。
登場人物たちが、自分たちでも説明つかない状況に陥り、なんとかそこから脱却するために、またよく分からない方向に進んでいく。
こうして見ると、大変リアリティのあることのようにも感じられてきます。今の時代そのままじゃないかという気もします。しかしやはりナンセンスなので、風刺にするつもりはありません。ただ、なんの意味もないシチュエーションに放り込まれて右往左往する人々を見て、彼らもどうやら我々と同じ人間のようだぞ、と笑って頂けたら幸いです
【公演情報】
PLAYIN 結成 旗揚げ公演『十五番街のマリー』
作:山﨑元晴
演出:西本由香
出演:印南唯(民藝) 樋川人美(東京芸術座) 飯野遠(民藝) 小石川桃子(文学座) 河野顕斗(文学座)
●8/26〜9/1◎雑遊(新宿区新宿3-8-8 新宿O・Tビル 地下1F)
〈チケット取扱い〉https://playin.corich.co/juugobanngainomari/common



