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株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
公演情報、宝塚レビュー、人気作優のコラム・エッセイ、インタビューなど、楽しくコアな情報記事が満載!
ミュージカルなどの大きな公演から小劇場の旬の公演までジャンルにとらわれない内容で、随時更新中です。

(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.161「手の手術」

左手の人差し指と親指の間のあたりに、ポツリと、小さな脂肪の塊のようなものが、数年前から登場し始めて、それが徐々に大きくなってきて、不意に強めに当たったりすると、んん!とかなり痛くなってきていたので、皮膚科に相談に行ったら、大学病院を紹介されて、切除しちゃいましょうとなった。
出演舞台が一通り終わったタイミングで手術となった。
手術台に寝て、局所麻酔を打って、いざ先生がメスで切り始めるわけだが、局所麻酔なので、意識はギンギンにあるので、切るのをみようとまでは思わなかったが、話は普通に聞こえる。
なにやら先生が逡巡している。どう切るべきか?を決めかねているようで、先輩らしき人がアドバイスしていたりする。
え、今?
そういえば若い先生だったし、あまりないタイプの手術なのかもしれない。
大丈夫かいな・・と不安が募るも、なんとか切除して、切った箇所を5針縫って終わった。
先生に、切除したもの見ますかあ?と聞かれたが、遠慮しといた。血を見るのはあまり得意ではない。
しばらく左手があまり使えない生活になって、まあまあ不便で、一週間ほどで2糸ほど抜糸。もう5日ほどで、残りを抜糸。
全てを抜糸した直後、先生が少々狼狽したように見えた。
傷口を寄せて、テープを貼って、一月後にまた経過観察となったわけだが、
翌朝、傷口が開いて出血した。
早かったか・・抜糸・・先生の一瞬の狼狽はそういうことだったのか・・。
まいいか。もう舞台も始まるし、また診てもらってもややこしそうだから、今は、自分で傷口を寄せて、テープを貼って、という感じで本番を過ごしている。

というわけで、K A A Tにて、キッズ向けの舞台が開幕しております。
急遽、少し出演することにもなりまして。
ENBUゼミに一期生として通っていた時、事務でバイトしていた池谷のぶえさんにも出演していただいているのもなんだか感慨深い。
子供達はもちろん、大人たちも楽しんでくださっているようで、是非是非でございます。

著者プロフィール

ノゾエ征爾
のぞえせいじ○1975年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の1999年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。2011年の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。

今後の活動

・脚本・演出
KAAT キッズ・プログラム2026
「子どものための美しい国」
原作:ヤヌシュ・コルチャック(訳:中村妙子)
作・演出:ノゾエ征爾
音楽・演奏:田中馨 振付:熊谷拓明
出演:小日向星一、佐々木春香、串田十二夜、熊谷拓明、池谷のぶえ
2026年8月16日(日)〜23日(日)

▼▼前回の連載はこちら▼▼
https://enbutown.com/joho/2026/07/15/nozoe-160/