劇団印象-indian elephant-の『ベルト・モリゾ 〜光の庭〜』が、11月7日〜15日に吉祥寺シアターにて上演される。

“印象”と書いて“いんぞう”と読む劇団印象-indian elephant-は、劇作家・演出家の鈴木アツトを中心に2003年に設立。これまで『国家と芸術家』シリーズをはじめ、『犬と独裁者』『天井を打ち破ろうとする女』シリーズなどで、6作の評伝劇を発表してきた。その7作目となる本作では、女性画家のパイオニアとして「最も正統的な印象派画家」と称されるまでに成功した、フランスの画家ベルト・モリゾを取り上げる。
画家でもあり、マネのモデルでもあった、ベルト・モリゾ。当時の女性に厳しい社会制度の壁と、彼女がどのように闘ったのか? そして、画家エドゥアール・マネのモデルとして知られた彼女が、マネの絵の中の女性ではなく、一人の芸術家としての自分自身とどう向き合ったのか? 彼女の半生を通して、社会を見る存在と社会に見られる存在の間に潜む権力関係をあぶり出し、現代の観客に問いかける。
出演は佐乃美千子、斉藤淳(俳優座)、川田希、岩崎正寛(演劇集団円)、早海亜衣理、ひのあらた、名越志保(文学座)という実力派たちで送る。

川田希(エドマ・ポンティヨン役)からのメッセージ
ベルトの姉・エドマを演じます。妹と共に絵を学び、画家として同じ道を歩んでいたエドマは、結婚を機にその道を離れます。妻となり、母となることに幸せを感じながらも、描き続ける妹への羨望や嫉妬、心配や期待が複雑に入り混じっていく。自分の人生を選び取って進むムーランとは対照的に、時代の価値観の中で生きることを選んだエドマ。その選択の中にある幸福と、手放したものへの思いを丁寧に演じたいと思っています。
早海亜衣理(ヴィクトリーヌ・ムーラン役)からのメッセージ
モデルであり、のちに画家となるムーランを演じます。ムーランは、誰かに決められた幸せではなく、自分自身で選んだ人生を生きようとする女性です。「女はこうあるべき」という時代の価値観にも臆することなく、周囲に疑問を投げかけ、既存の価値観を揺さぶっていきます。そんな彼女の行動が、ベルトやエドマたちと交わることで、どんな化学反応が生まれるのか。それぞれの生き方にもぜひ注目していただき、劇場で見届けていただけたら嬉しいです。
《あらすじ》
1872年のある日、ベルト・モリゾの家を訪ねる者がいた。マネの《オランピア》のモデル、ヴィクトリーヌ・ムーランだ。ムーランは、「モデルを辞め、画家に転身したい。あなたのヌードモデルをするから、絵を教えてほしい」とベルトに頼む。当時、女性画家がヌードを描くことはタブーで、学ぶことさえ許されていなかった。ムーランに触発され、ベルトの心の中に、許されていなかった「男性のヌードを描いてみたい」という思いが芽生えてしまうのだが──。
公演情報

劇団印象『ベルト・モリゾ 〜光の庭〜』
作・演出◇鈴木アツト
出演◇佐乃美千子 斉藤淳 川田希 岩崎正寛 早海亜衣理 ひのあらた 名越志保
11/7〜15◎吉祥寺シアター
https://inzou.com/works/theater_company/works34/




