『ルードヴィヒ』『BLUE RAIN』などでお馴染みのチュ・ジョンファ&ホ・スヒョンコンビの情熱的な名作ミュージカル『SMOKE』が、来年1月~3月に浅草九劇で、95回のロングラン上演される。 

今回より、演出がオリジナル演出家のチュ・ジョンファ、訳詞が森雪之丞バージョンとなる。新たなキャストとスタッフと共に、新しく構築する『SMOKE』となる。

『SMOKE』は、天才詩人といわれながら27歳の若さで異国の地・東京で亡くなった韓国人詩人、李箱(イ・サン))の作品「烏瞰図 詩第15号」にインスパイアされ、2016年に誕生した韓国発のミュージカル。情熱的な作品を産み出しているチュ・ジョンファと、煽情的なメロディーが魅力的なホ・スヒョンの代表作。

登場人物は、詩を書く男「超(チョ)」、海を描く者「海(ヘ)」、心を覗く者「紅(ホン)」の3人。“超”と“海”が女性“紅”を拉致するところから始まる物語は、話が進むほどに、扇情的なメロディとまるで謎解きをするような展開で、観客を陶酔の世界へ引き込んでいく。サスペンスのように始まった物語は、中盤で衝撃の真実が明かされ、そしてラストでは生命力のきらめきが描かれる──。

観客は冒頭とラストで物語のまったく違う顔を見ることになる、衝撃的かつ重厚な作品。日本では2018年に浅草九劇にて初演。客席を四方囲みした演出は、もともと九劇の持つ密室的な劇場空間とも相まって、舞台上と客席がまるで共犯関係になるかのような濃密な世界が展開し、中毒者が続出。口コミで評判が広がり、1か月近いセミロングラン公演は、後半になるに従いリピーターがどんどん増え、大盛況となった。

翌2019年は、劇場・キャストを替えた2バージョンで上演。6月には“NEW CAST ver.”として東京芸術劇場シアターウエストで、そして7・8月には2018年キャストを中心とした“ORIGINAL CAST ver.”として再び浅草九劇で上演。作品をまた違う角度から味わうことができ、さらに『SMOKE』ファン=“愛煙家”を増やした。さらに2021年には、with コロナ となり、「密」である作品を逆手にとり、新たな表現方法で作品をさらに昇華させた。上演を重ねるたびに「愛煙家」と呼ばれる中毒者を増やしている熱狂のミュージカル。

今回は2024年1月~3月のロングラン上演で、ついにオリジナルの作家であり演出家であるチュ・ジョンファを日本版の演出に、さらに訳詞に森雪之丞を迎え、日本での第二章が始まる。全役オーディションも実施し、待望の公演詳細が発表となった。

オリジナルキャストである大山真志・日野真一郎(LE VELVETS)が出演、大山真志が超役、日野真一郎が海役となる。大山真志は初演から浅草九劇シリーズは全シーズン出演しているMr.SMOKE。また日野真一郎が海役としてカムバックが決定。初演時とは異なる役で再共演する2人にも注目。
そして、超役には戸井勝海、石井一彰、山田元、秋沢健太朗が決定。戸井、石井、秋沢は初登板で、山田は再び超に挑む。
難役である海は風間由次郎、石川新太、LEI’OHというフレッシュな顔ぶれ。
ジョンファ氏の化身のような役柄である紅役は、加藤梨里香、入絵加奈子、MARIA-Eという多彩な俳優が挑戦する。
様々な組み合わせにより、ミュージカル『SMOKE』第二章がいよいよ開幕する。
 
【あらすじ】
誰かの部屋。
家具、調度品はどれも古びているが、趣味がよく、戦前のモダニズムを象徴している。
たくさんの本、原稿の束。絵具、パレット、たくさんの絵筆。病院用のベッド。
そこにふたりの青年が、目隠しをされた女性を連れてやってくる。 
〈超(チョ)〉、27歳。実年齢よりずっと大人びて見える。世の中の全ての生を見透かしているような目。彼は絶えず詩を書いているが、誰も彼の詩を理解することができない。 
〈海(ヘ)〉、27歳。だが知性は14歳で止まっており、年齢よりずっと幼く見える。彼は絶えず絵を描いていて、海を描きたいと思っているが、一度も海を見たことがない。 ふたりは三越デパートの令嬢だという女性〈紅(ホン)〉を誘拐してきたのだ。身代金で、海に行くために。
だが目隠しを外された〈紅〉は、〈海〉を見ると懐かしさの入り混じったような複雑な表情を浮かべ、「私よ、判りませんか?」と言った……。

【コメント】
森雪之丞
この度、新たな訳詞を担当することになりました森雪之丞です。
昨年『ルードヴィヒ』を訳詞した折、チュ・ジョンファさんとホ・スヒョンさんの素晴らしさは体験済みなので、今回もミステリアスな物語と音楽に魅了されながら絶賛訳詞中です。
『SMOKE』は‟詩人“が大きな意味を持つ作品。実は僕も詩人の端くれで、年明けに「感情の配線」という6冊目の詩集を上梓するのですが、と、巧みに宣伝を交えながら(笑)、お陰様で詩人独特の我儘な孤独や複雑な焦燥感を持ち合わせているのです。普段は邪魔なその感性が今回は役に立つと信じています。
でも、やっと「S6~煙のように」を書き終えたばかりの『SMOKE』初心者は、不遇なアーティスト2人の男と1人の女がこれからどんな展開を迎えるのか、まだ知りません。…わざとです(笑)。それは初めて御覧になるあなたと同じように、ドキドキしながら次の曲へ進んでいきたいからです。
「おい、おい」と愛煙家の皆さんは御心配かも知れませんが、同じメロディーで同じテーマの曲が歌詞によって変化する、今回その醍醐味を味わっていただけたらと思います。
話は尽きませんが、僕は急ぎ「S7~愛しい人 愛しいあなた」へ突入します。 

【公演情報】
ミュージカル『SMOKE』 
PRODUCED BY SOO RO KIM & MIN JONG KIM
MUSIC BY SOO HYUN HUH
BOOK & DIRECTED BY JUNG HWA CHOO
演出:JUNG HWA CHOO
訳詞:森雪之丞
振付:BYUNG JIN KIM
出演:大山真志・日野真一郎(LE VELVETS) /
戸井勝海・石井一彰・山田元・秋沢健太朗
風間由次郎・石川新太・LEI’OH
加藤梨里香・入絵加奈子・MARIA-E
●1/23~3/31◎浅草九劇
〈料金〉平日9,800円 土日祝10,800円[※但し1/27は平日料金](全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※本公演は当日券・当日引換券を価格変動制にて実施予定。販売スケジュールを含めた詳細は後日発表。
〈一般発売日〉2023年12月23日(土)~
〈チケット取扱〉チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/smoke/
〈公式サイト〉http://musical-smoke.com/    
〈公式X〉@musicalSMOKE
〈SMOKE公演に関する問い合わせ〉info@musical-smoke.com 050-3116-0625(平日12時~17時)