山本一慶・井澤勇貴・大湖せしる・ルー大柴、ロマンティックコメディ『さよなら、チャーリー』開幕!
ロマンティックコメディ『さよなら、チャーリー』が、2月16日に池袋・あうるすぽっとで開幕した。(25日まで)
本作はブロードウェイにて1959年に初演、その後映画化もされ、日本初演の1969年から現在まで上演を重ねている。
物語は、人妻との浮気現場をその亭主に見つかりピストルで撃ち殺されたチャーリーが、数々の女性と浮名を流してきた天罰で、この世に女として転生したことで始まる、おかしくも切ないファンタジックコメディ。 」女性に転生してしまうチャーリー役は山本一慶、チャーリーの親友ジョージ役の井澤勇貴、そしてチャーリーを銃殺してしまう大物プロデューサー/アレキサンダー役にルー大柴、その夫人ラスティ役は大湖せしる。
人気ジャンルとして定着している『転生』ファンタジー作品のルーツのひとつともいえる本作。実力派俳優たちで描くロマンティックコメディだ。
【物語】
ここはハリウッドに近いカリフォルニアの海浜住宅地、チャーリー・ソレルの家。
今日はシナリオライターのチャーリーのお葬式。
取り仕切っているのは親友で映画監督のジョージ・トレイシーである。
しかし参列者は、チャーリーのマネージャーだったアーヴィングと、チャーリーが働いていたスタジオの社長夫人・フラニイのたった二人。
それもそのはず、チャーリーは数々の女性と浮名を流し、挙げ句の果てに人妻と浮気現場をその亭主に見つかり、ピストルで撃ち殺されたのだ。
その人妻・ラスティによると、チャーリーの体が海に落ちる音が聞こえたが、死体もそれきり見つからないらしい。
葬儀も散会となり、ジョージが一人で片付けていると、突然トレンチコートを着た人物が窓から入って来る。
姿は女だがその動作と言葉遣いは男…しかもコートの下は裸の様子。
「どうしたんだ、俺だよ!チャーリーだよ」とその人物は言う。
どうやらチャーリーは数々の女性を泣かせてきた天罰で、この世に女として転生してしまったのだ!
パニックになりながらも女性として出直そうとするチャーリーだったが…。
【取材会】
この作品の初日を前に公開ゲネと取材会が開催された。
──初日を迎えた心境をお願いいたします。
チャーリー役/山本一慶
稽古が始まってから、あっという間にここにいる感じです。井澤さん演じるジョージとの友情から、チャーリーが女の子になったが故の想いの変化を繊細に演じていけたらと思っています。皆さんにいっぱい想いが届くといいなと思って演じさせていただきます。
ジョージ役/井澤勇貴
一慶くんも言っていた通り、稽古期間から今日に至るまで、本当にあっという間の日数でしたが、作品上、一慶くん演じるチャーリーと絡むことが非常に多いので、やっと公開イチャイチャをお客様に届けられます。そこをお楽しみに。
ラスティ役/大湖せしる
この素敵な作品を素晴らしいカンパニーで作り上げて初日を迎えられたことを、とても嬉しく思います。『さよなら、チャーリー』の世界観を、存分に楽しんでいただけましたら幸いです。
アレキサンダー・メイヤリング役/ルー大柴
私はメイヤリングというプロデューサーの役で、(大湖)せしるちゃんとは夫婦という役どころです。短期間で作った作品なんですけど、私がべらぼうに(出番が)多いんですよね、そんなことはない(笑)。ワンポイントで出ているんで、じっくり見ていただければ、ありがたいです。 今年古稀になりまして、70歳でステージをまさかやるとは思っていませんでした。とてもいい作品で、アクの強い役をいただきました。思い出になる舞台にしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
──共演者の見どころポイントをお聞かせください。
山本 この作品は、見終わった後に1番感じていただけるんじゃないかなと。僕が個人的に好きなところは、井澤さんの独り言みたいなセリフです。セリフにないところでもボソボソって言ったりするんですけど、かっこいい! いたるところに井澤さんのかっこいいボヤキがかくれているので探してもらえたら。
井澤 これで一慶くんの見どころポイントを言ってしまうとイチャイチャしすぎちゃうので、ルーさんのポイントを。やはりルーさんと言えば、あの名セリフをご存知と思いますが、代名詞のあのセリフももしかしたら聞けるかもしれません。
ルー そうね、時々イングリッシュをちょっと入れたり、もしかしたらあるかもしれない。
大湖 本当にルーさんのシーンは素敵で、私も大好きでいつも稽古を見ていました。そこも1番ですが、共演の枝元さん、柳内さん、神屋敷さんは、役者さんとして方々が出す雰囲気もとても素敵なので、そこもぜひぜひ見ていただきたいなと思います。
ルー 井澤さんと一慶ちゃんの2人のファイティングシーンがあるんですけど、あそこすごく好きなの。あと2人で踊るシーンがあるんですが、息が非常に合っています。この作品は1950年代のストーリーですが全然古くなくて、2人が日本人なのかな?ていうくらいかっこいい。そこも見どころだと思いますよ。
──最後にメッセージをお願いします。
山本 こうして無事に初日を迎えられたこと嬉しく思います。この作品は“愛とはなんだろう”と、呼びかけになっているとすごく感じています。60年程前の作品ですが、今も愛されている転生ものと言われるジャンルの先駆けであり、男の子が女の子になった故の葛藤が、すごくリアルに描かれていて、本当に日常にこういう現象が起きたら、みんなどう戸惑い、どう自分の感情と向き合っていくのか。 そこは非現実ですが、この現実世界に生きる我々にとってもすごく考えさせられ、そしてこれを観てから、より人を大切に思う気持ちや、一緒に過ごす時間の大切さを感じることができる作品だと思っています。と言いつつ、ロマンティックコメディ(恋愛をテーマにしたコメディ)というジャンルなので、笑いの部分もあり、昔ながらのロマンスもあります。何も予習する必要はないので、気軽に劇場へ楽しみに来ていただけたらと思います。
【公演情報】
ロマンティックコメディ『さよなら、チャーリー』
作:ジョージ・アクセルロッド
訳:小田島恒志
演出:岡本さとる
出演:山本一慶、井澤勇貴/大湖せしる、神谷敷樹麗、枝元萌、柳内佑介/ルー大柴
●2/16〜25◎池袋あうるすぽっと
〈お問い合わせ〉アーティストジャパン 03-6820-3500 https://artistjapan.co.jp/
〈公式サイト〉https://artistjapan.co.jp/goodbye-charlie2024/
〈公式X〉https://twitter.com/aj_gbc2024
撮影・山副圭吾
(C) 2024.ロマンティックコメディ「さよなら、チャーリー」