小津安二郎監督・六代目尾上菊五郎『鏡獅子』4K デジタル修復版が「東京国際映画祭」にて上映!

松竹大谷図書館が、昨年令和 4(2022)年に実施したクラウドファンディング事業により、4K デジタル修復された小津安二郎監督の歌舞伎記録映画『鏡獅子』が、10月23日から11月1日の10日間、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催される「東京国際映画祭」にて上映されることが決定した。

本年は、世界的な映画監督・小津安二郎の生誕 120 年にあたることから、「東京国際映画祭」では小津安二郎特集が組まれる。その特集のなかで、小津監督唯一の記録映画であり、また初めてのトーキー映画でもある歌舞伎記録映画『鏡獅子』(1935・1936 年撮影/1950年再編集版)を 4K デジタル修復版として初めて上映する。

名匠・小津安二郎監督(1903-1963)が撮影し、名優・六代目尾上菊五郎(1885-1949)が踊った『鏡獅子』の当館所蔵フィルムを 4K デジタル修復し、鮮明な映像と音声で蘇らせたこのプロジェクトは、平成 25(2013)年より毎年、クラウドファンディングで貴重資料のデジタル化や保存プロジェクトに取り組み成果を上げてきた松竹大谷図書館が、小津安二郎生誕 120 年を機に、日本の映画・演劇界にとっても貴重な映画『鏡獅子』を次世代まで大切に遺し、より多くの方に観てもらいたいとの思いから令和 4(2022)年に実施、多くの支援を得て成立した。

【上映情報】
第36回東京国際映画祭 
期間:10月23日〜11月1日
開催:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区。
〈公式サイト〉https://2023.tiff-jp.net/news/ja/?p=61333

【映画『鏡獅子』4K デジタル修復版/2022 年】
■4K デジタル修復版製作:松竹大谷図書館
■画調監修:近森眞史
■音響技術監修:清水和法
■修復プロデューサー:五十嵐真
■制作:株式会社 松竹映像センター
■技術協力:株式会社IMAGICA:エンタテインメントメディアサービス 株式会社 東京現像所

【映画『鏡獅子』】
■撮影
舞踊部分:昭和 10(1935)年 6 月 25 日~26 日
楽屋部分:昭和 11(1936)年 5 月
冒頭歌舞伎座外観:昭和 11(1936)年 1 月
■撮影場所:歌舞伎座
■監督:小津安二郎

【令和 4(2022)年度 第 11 弾プロジェクト概要】※現在は終了
■プロジェクト名:「【第 11 弾】蘇る六代目の舞台、小津安二郎『鏡獅子』を次世代へ。」
■募集期間:令和 4 年 9 月 6 日 11 時より 10 月 26 日 23 時まで【50 日間】
■目標金額:400 万円(『鏡獅子』4Kデジタル修復費:350 万円、利用手数料:50 万円)
■支援額:449 万 4 千円(290 名の支援)

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