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情報☆キック
株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
公演情報、宝塚レビュー、人気作優のコラム・エッセイ、インタビューなど、楽しくコアな情報記事が満載!
ミュージカルなどの大きな公演から小劇場の旬の公演までジャンルにとらわれない内容で、随時更新中です。

(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.132「ありがとうございました」

小学2年でアメリカから帰ってきた時、一気に日本に近寄らせてくれたのがドクタースランプだった。兄と一緒におしっこちびる勢いで笑い転げたもので、日本最高だぜ!と思ったのをよく覚えている。
コミック最終巻を数年遅れでようやく中古で手に入れて(まだ小学生ゆえなかなかコミックを買う資金がなかったのだ)、その最後のページを見た時は、初めて笑いと感涙の同居を実感した瞬間だったかも知れない。
トレーシングペーパーで、数多の鳥山明漫画の絵を写し描きしたもので、様々な車や乗り物などは本当に格好良かった。ピッコロなどは今でもちょっとうまく描ける自信はあるのだが、悟空の髪型は結局ものにできずに断念したものだ。漫画家になる夢を一瞬だけ抱いていたその頃は、鳥山明の漫画講座イベントにも参加したっけ。
時が経ち、やがて演劇を始めたノゾエ青年は、何を思ったか、島くんという新劇団員の芸名を考える際に、鳥山明さんのように世界的にビッグになって欲しいとの願いから鳥島明と名付けたのだったが、名付けられた本人も、よくそのビッグすぎるネームのもじりを受け入れたなあと、今更になって鳥島くんのハートのビッグさに驚愕しているのだった。
 
そして今、5歳の息子が、1話目しか観たことのない初期アニメのテーマソングをよく歌っている。
♪つかもうぜ ドラゴンボール♪
最高にノリノリで歌う。
♪さがそうぜ ドラゴンボール 世界でいっとー ユカイな奇跡〜♪
いい調子だ。そして、問題の箇所にくる。
♪この世―はー でっかいタカマンさ!
「たからじま!」がどうしたって「タカマンさ!」になってしまう5歳児でなのである。
と、無意識にちびまる子ちゃんのナレーションのような気持ちで書いてしまったりする。
計り知れないほどの楽しい時間と影響をいただいた鳥山明さんとちびまる子TARAKOさんに、ただただ、ありがとうございましたなのである。

著者プロフィール

ノゾエ征爾
のぞえせいじ○1975年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の1999年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。2011年の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。

【次回予定】
・新国立劇場「デカローグ」
デカローグ1への出演。
2024年4月13日より、新国立劇場・小劇場にて
https://www.nntt.jac.go.jp/play/dekalog/

▼▼前回の連載はこちら▼▼
https://enbutown.com/joho/2024/02/14/nozoe131/

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