【松永玲子の「今夜もネットショッピング」】「梅沢富美男のテレビの！」

2024-11-14

三人芝居『片づけたい女たち』＠新宿シアタートップス、無事に終了しました。ご来場の皆様、宣伝して下さった皆様、感謝！
暫くは、映像の仕事をちょこちょこしながら、ボディケアと観劇の日々です。
せっかく時間があるので、散らかり切った部屋の片付けや、粗大ゴミ出しや、語学のお勉強や、習い事や、写経とか宿坊行ったりとか、バイトもやれる、と思うのですが、なんせ極度の面倒臭がり《ズボラ》なので、結局お家でじーっとしてしまってます。気付けば年が明けてるんじゃないかと恐ろしいです。

ついに自分で買ったコレ。

美味いもの市“ねこぶだし”450ml×2本、2,390円（送料無料）。

コロナ禍で自炊に勤しむ某俳優から「まとめ買いした。1本要るか？」と電話がありました。
「何を？」
「ネコブダシ」
「何？？？」
「梅沢富美男の」
「？」
「夜中にやってる」
「？」
我が脳内では、「猫部男子」とか「neck of Dassie」と変換されてしまい、梅沢富美男さんは夜中に何をやっているのか？　というところで思考停止しました。
「だし！　料理の出汁！　こんぶ！　こぶ出汁！　梅沢富美男のテレビのやつ！」
昆布出汁までは理解できたが、やっぱり梅沢富美男で思考停止してしまう。梅沢富美男の料理番組があるのか？
「観たこと無い」
「いや絶対観てるって」
そんな押し問答の末、
【夜中のテレビショッピングで梅沢富美男さんが紹介している人気の根昆布出汁がとても美味そうだったので6本まとめ買いしたから1本差し上げましょうか？】
という有り難いお申し出だということが判明した。要領を得ない私で申し訳なかったが、私は食べ物のテレビショッピングを観ないので、分かる人には一発で分かるキーワードが全く伝わらなかったのである。
なぜ食べ物のテレビショッピングを観ないのか？
どれも美味しそうではあるが、独居で家に人も招かない私、大型の冷蔵庫を持たない私には、食べたいと思っても買いにくい物たちだからだ。

《丁寧な暮らし》というものに強い憧れがある。
統一感のあるシンプルな家具や服や食器や雑貨。ベランダ菜園。梅を漬けたり、野菜を干したり、自家製味噌、シルク製品で冷え取り、環境にやさしいシャンプーや洗剤類、オーガニックの野菜と化粧品。
出汁は、昆布屋で買った昆布と、自分で削った鰹節で、都度取る。出汁かすも無駄にすることなくふりかけに再利用。
54歳現在どれもこれも無理だし、もう残りの人生ずっと無理だと思う。
出汁を取っていた時期もあるが、お気に入りのあご出汁パックに出会い、ズボラ発動。
そこに持ってきて、「根昆布出汁要る？」だ。
「梅沢富美男があんまり美味い美味い言うから買ってみたら本当に美味かったからやる」

くれると言うから貰ってはみたけれど、そんなに興味もなかったし、こんな量が使い切れるわけもなく、中途半端に廃棄かな……
と思ってたが、こりゃ美味い！　そして便利！　もう手放せない！
一本使い切り、くれた某俳優に「また買う時は、お金払うから1本分けて」とお願いしてみたら、またくれた。返礼品はお渡しした。
そんなことを数度繰り返した折、2本売りを発見した。
1本1,200円。6本まとめ買いなら865円/本。12本まとめ買いなら782円/本。いや、計算してはならない。独居なのだから、割高でも使い切れる分だけ買うのだ。この濃縮出汁はとてもとても濃いので少量で事足りるのだもの。
独居の栄養補給＆ズボラ飯と言えば、具沢山味噌汁。要は、何でもかんでも放り込む味噌汁。この“ねこぶだし”の登場により、どんなに稽古や本番で慌ただしくても疲れてても、この味噌汁だけは作れている。
コレさえあれば、年越しそばも正月の筑前煮も、あっという間に美味い。
教えてくれた某俳優、そしてその某俳優の心を打った梅沢富美男さんの宣伝力に感謝感謝です！

街で、コレとは別の“ねこんぶだし”が自販機で売られていました。いつか買ってみたい。

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