田村孝裕の劇団ONEOR8が、2026年1月に新宿紀伊國屋ホールにて『ママごと』を上演する。
初演は2022年4月に田村孝裕が劇団テアトルエコーに書き下ろしたもので、エコー劇場の30周年記念公演ということで盛大に行われ好評だった作品。浮気、不倫、略奪愛などさまざまな“秘め事”のある4人の母親と、彼女たちを巡る人間模様を描いた田村ならではのセリフと演出が光る。
出演は金八先生で女優デビュー、舞台経験も豊富な福田沙紀、様々な舞台で活躍し自身でも舞台の演出を手がける須賀健太、そして劇団ヴォードヴィルショー主宰で、昭和から現在までノンストップで活躍中の佐藤B作を迎えて、今回は劇団ONEOR8バージョンとして『ママごと』が新しく生まれ変わる。
《あらすじ》
都内の高級料理店。拓実とはなの結納という名の食事会である。若い二人には手の届きそうもない店だが、拓実の叔母である由紀子が強引に予約してしまったらしい。拓実の母美佐枝は夫と死別し、貧しくも拓実を女手一つで育てた苦労人、高級店の雰囲気に落ち着かない様子。反対にこなれた様子でいるはなの父嘉郎、会社経営者で羽振りもいい。妻の幸は継母だが、愛情一杯はなを育ててくれた。
食事会が始まろうとした矢先、一人の女が現れる。それははなの生みの親あゆみ。店の従業員を巻き込んで、美佐枝と由紀子、あゆみと幸、4人の母親の思惑がぶつかる。ママごと、それぞれの本心と本音…。
【コメント】
作・演出：田村孝裕
『ママごと』は結納の席に４人の母親が奇しくも顔を揃えたことから始まる、ふた家族のてんやわんやを描いた物語。その母親の一人を劇団員の冨田直美が演じます。
劇団創立29年。これまでは娘息子目線の物語が多かったのですが、ようやく親世代の葛藤も描ける。劇団員が親として説得力のある年齢になるこの瞬間を、私はずっと待ち焦がれていました。
劇場も、これまた待ち焦がれていた紀伊國屋ホール。
強力な客演陣の力を借り、ONEOR8らしい濃密な家族劇をお届けします。
【公演情報】
ONEOR8公演
『ママごと』
作・演出：田村孝裕
出演：福田沙紀、須賀健太
冨田直美 恩田隆一 山口森広
重田千穂子 安達忍 岡のりこ 関口アナン 小口ふみか
佐藤B作
●1/21〜27◎東京公演 紀伊國屋ホール
〈公式サイト〉https://wp.oneor8.net
【地方公演】
●1/31◎松本公演 まつもと市民芸術館小ホール
●2/6～8◎大阪公演 ABCホール
●2/11◎大空公演 大空町教育文化会館
●2/13◎士別公演 あさひサンライズホール
●2/15◎湧別公演 湧別町文化センターさざ波
●2/17◎深川公演 深川市文化交流ホール み・らい
●2/18◎北広島公演 北広島市芸術文化ホール
●2/22・23◎能登公演 能登演劇堂
●3/9◎鹿児島公演 鹿児島県文化センター宝山ホール