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情報☆キック
株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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【池谷のぶえの「人生相談の館」】第82回 神谷圭介さん (※肩書き検証中)

むしろこっちが人生相談したい気持ち満々のコラム、「池谷のぶえの人生相談の館」です。

2024年がはじまりました。
年末ごろからなぜか、「ひとりで生きて行くという覚悟と責任を持ちたい」という思いが急に沸き起こり、現在に至ります。

人と深く関わりあうことにやはりどうしてもうまく立ち向かえなかったり、時々珍しくモテたとて未来がないようなモテ方だったりと、いままでもひとりで生きて行こうとは何度も思ったり、試したりもしましたが、やはり寂しいものだな…、やはり伴侶が欲しいな…などと踵を返す繰り返しでした。

いままでは、ひとりで生きていくということがマイナスの選択に思えていたのに対して、今回はとてもプラスな選択に思えます。
自分が勝手にイメージしていた人生の負けを完全に認めた清々しさのような。

それからというもの、みんなひとり一人なのだなぁ…ということが急にくっきりしてきて、自分にないものを羨んだり、深く落ち込んだりしない日々が続いています。まだ一ヶ月も経ってませんけど。

しかし不思議なもので、そう実行し始めてからの方が人と交わる機会がなぜか増えて行く…もうよくわからないので、完全に流れに身を任せています。

このまま穏やかにひとりで生きて行きたいものですが、いつまで続きますかね…。きっとまたブーブー言い始めるのでしょうね。

さて今回のご相談は、もうすぐ初日の「寸劇の館」からこの方です。

*****

池谷のぶえさんこんにちは。
神谷圭介です。
ブルー&スカイさんを通じて池谷さんとも何度かお会いさせて頂いています。この度はご相談をさせて頂けるということで、私自身ずっと悩んでいたことをご相談させて頂きます。
私は自分の肩書きを聞かれた際にどのように答えるべきなのか悩んでいます。
私はこれまでテニスコートというユニットでコントをしてきたり、イラストを描いたりエッセイを書いたり映像を作ったりデザインをしたり脚本を書いたり番組の構成をしたりときどきお笑いライブに出たり大学の非常勤講師をしたり一度だけ大河ドラマに出させてもらったりしてきました。
このままでは自分がなにかしら事件を起こした際にどう自称〇〇と書かれるのか不安です。「そもそもこの方はなにをされてる方なの?」と和田アキ子さんに言われてどう答えるべきかわかりません。
あと最近変な咳が止まりません。
どうすればいいでしょうか。

神谷圭介さん (※肩書き検証中)

*****

肩書とは…「その人を特徴づける社会的な地位や称号のこと」とありますが、神谷さんのお仕事ぶりをみていると、確かにひとつふたつに絞り切れないほどの才能の数々です。

そう、その多才こそが肩書きを決めかねている原因なのだと思います。

「その人を特徴づける」という意味では、神谷さんの場合「いろいろなことができてしまっている」ということが特徴になりますので、「いろいろなことをやっている」という肩書きが必要なのかもしれません。

土の時代から風の時代になったといわれる昨今です。
「代表取締役」のような、不動の地位をあらわす肩書きより、もっと自由で余白のある肩書きの時代がやってくるのではないでしょうか。

とはいえ、突飛な肩書きへの移行は信用を得づらいかもしれませんので、だんだんぼやかしていく必要があると思います。

ちなみに、「フリーの人が使うかっこいい肩書き」を調べたところ、

コンサルタント
コーディネーター
マイスター

と出てきました。
これらの肩書きは、「おっ、なんだか凄そうだぞ」と思える一方、「いったいどんな仕事なのだ?」という余白も含んでいる、新しい肩書き時代への移行にとても適している肩書きだと思います。

しかし、これらの肩書きはいままでも多く使用されているので、新たな自由さを加える必要があります。

そこで、「アニメやゲームでかっこいい肩書き」を調べたところ、
大元師
元師
聖職者
臨界者
闘士
騎士
魔術師

と出てきました。
いや、なんでアニメやゲームなんだよ! と言われそうですが、「おっ、なんだか凄そうだぞ」と思わせてこその肩書きですし、そこに限りない事由を与えてくれるのがアニメやゲームの世界です。

さまざまな創作という魔法を使い、さまざまなことを具体化させてきた、これまでの神谷さんのご経験に一番近い肩書きを、上記の中から選ぶとすると、

神谷圭介(魔術コンサルタント)

というのが一番しっくりきます。
しっくりくるのと同時に、「何してる人やねん!」と、関西出身でもないのに、関西の言葉が出てきてしまいます。
もう、いままでの肩書きに寄り添うのはやめましょう。

■肩書きPVを作成する
神谷さんの肩書きを示す際、名刺だったらQRコード、ネットだったらリンクを貼って、ごく短い神谷さんのお仕事PVを見られるようにします。
俺はこんなことをやっている、肩書はおまえらが決めろ! というスタイルです。もし犯罪を犯した際も、肩書きなんて勝手に決めさせたらいいです。犯罪を犯しているくせに、なぜか上から目線でいきましょう。

■肩書き師になる
いっそのこと、神谷圭介(肩書き師)と名乗ってしまえば、肩書きについてとやかく言われることもなくなります。

■総合的に…
神谷圭介(私にできることを)
という肩書きでいっていただきたいです。
ご家族から見たら、神谷さんは旦那さんやお父さんという肩書きかもしれませんし、私にとっては「テニスコート」の神谷さんという肩書きがしっくりきますし、相手にとってどういう神谷さんかは相手に決めてもらったらいいと思います。

でもとにかく、いろいろな才能があるということを、知ってもらえる提示ができたらいいですね。毎年どこかで、神谷圭介フェスをしたらいいと思います。

神谷圭介(フェス)

にしましょう。

■ラッキー待ち受け

仮名刺を作成してみました。
いよいよ何者だかわかりません。
しかし、全てが詰め込まれています。
名刺なんか必要ありません。
「俺の生きざまが名刺だ!」そうやって生きていってほしいと、無責任に思います。

神谷圭介さんの今後の予定


MOOSIC LAB2024
[PLAY BACK CINEMA 2023]
画餅 第三回公演『モーニング』上映
日程:2024年1月21日(日) 
会場:吉祥寺アップリンク
詳細 → https://joji.uplink.co.jp/movie/2023/19940

テアトロコント special「寸劇の館」
作・演出:ブルー&スカイ
脚本協力:テニスコート

日程:2024年1月23日(火)~28日(日)
会場:ユーロライブ
詳細 →http://eurolive.jp/conte/

テアトロコントspecial/ひくねとコントサークル主宰「後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ」
日程:2024年3月29日(金)〜30日(土)
29日(金)19:00開演
30日(土)14:00開演、18:00開演★生配信会場:東京・ユーロライブ
企画・脚本:福井俊太郎(GAG)
演出:塚本直毅(ラブレターズ)出演者:福井俊太郎(GAG)/児玉智洋(サルゴリラ) / 神谷圭介(テニスコート、画餅) / 浅野千鶴 /アタック西本(ジェラードン) / 西出結
詳細 → http://eurolive.jp

神谷圭介ソロユニット
画餅 
2024年5月 第四回公演 開催予定
詳細 → https://emochi.info

著者プロフィール

池谷のぶえ
いけたにのぶえ94年より04年の解散まで劇団「猫ニャー」の劇団員として活動。解散後は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品、NODA・MAP、蜷川幸雄演出作品など数多くの舞台に出演。

出演情報

【舞台】
テアトロコント special「寸劇の館」
作・演出:ブルー&スカイ
脚本協力:テニスコート
2024年1月23日(火)~28日(日)
会場:ユーロライブ
渋谷コントセンター
eurolive.jp

【舞台公演上映】
「寸劇の館」上演記念 ブルー&スカイ過去作品上映会
2024年1月24日(水)〜26日(金) ユーロライブ
作・演出:ブルー&スカイ
2024年1月24日(水)〜26日(金)
会場:ユーロライブ
1月24日(水)14:00開映
上映作品:「この世界から消える魔球」(107分・DVD・2009年 下北沢 ザ・スズナリ 上演)
※池谷のぶえ/粕谷吉洋/喜安浩平/小村裕次郎/高田郁恵/原金太郎/松浦羽伽子/三浦俊輔/安澤千草/吉増裕士 出演作品
1月25日(木)14:00開映 上映作品:「音楽家のベートーベン」(103分・DVD・2013年 こまばアゴラ劇場 上演)
※池谷のぶえ/小村裕次郎/金子岳憲/延増静美/村上寿子/田村健太郎 出演作品
1月26日(金)14:00開映 上映作品:「重要物語」(110分・ブルーレイ・2023年 赤坂レッドシアター 上演)
※池谷のぶえ/大堀こういち/小林歌穂(私立恵比寿中学)/加藤啓/吉田亮/レ・ロマネスクTOBI 出演作品
http://eurolive.jp/conte/

【テレビ】
Eテレ アニメ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」
毎週金曜 18:40~ / 再放送 毎週土曜 17:45〜
声:銭天堂の店主・紅子役
https://www.toei-anim.co.jp/tv/zenitendo/

【テレビ】
テレビ東京「孤独のグルメ全話イッキ見!過去作一挙放送 Season8」#4 再放送
2024年1月22日(月) 17:45~18:25

【映画】
「52ヘルツのクジラたち」
監督:成島出
2024年3月1日(金) 全国公開
https://gaga.ne.jp/52hz-movie/

【Podcast】
ホワイエ Podcast「池谷のぶえとブルー&スカイのきっとフォーエバー」
毎週金曜日17時より配信
配信アプリ:Podcastアプリ(Apple Podcast、Spotify、amazon music、Google Podcasts、Castbox) https://podcasts.apple.com/jp/channel/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%A8-podcast/id6470627311

【コラム】
福岡のエンタメ情報誌 シアタービューフクオカ「めずらしく体調のいい日に」
https://tvf-web.com

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