【ふれあい動物電気】森戸宏明の「立ち喰い蕎麦探訪記」第47回 〜優しさを食べられたなら、たぶんこんな味?大宮駅前の老舗、登場〜
今日は、森戸です。
二月ですよ、二月。2024年、もうひと月が過ぎてしまいましたよ。
そして二月は寒いですね〜。そんな二月に産まれた私、このコラムが載る頃には51歳になっているのでしょうか。
まあ、それはさておき、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私はと言いますと、先月の下旬のある日、この地に降り立ちました。
埼玉県の大宮駅です。
写真は東口ですが、大宮駅はこんな画角では収まらないくらいのビッグステーションです。
知らない方もいらっしゃると思いますが、東北新幹線が開業した当時、始発駅はここ大宮だったんですよ?・・あ、違ってたらすみません。
そんな大宮駅東口を背にして振り向くと
こんな、吸い込まれたくなるようなアーケード商店街があります。
思いっきり吉野家が写ってますが、まさにその裏あたりにあるのが今回訪れたこのお店
「つくば本店」さんです。
「つくば」の支店を見たことが無いのですが、とりあえず近づいてみると
いいですね〜。おにぎりのラインナップが豊富!
小さくて見づらいですが「おかか」を「かつぶし」って書いてるのもいいですね〜。
中に入るとやはり狭いです。
カウンターのみ、6人入れば満席かな。
私が入店したのは平日の15時半頃。にも関わらずひっきりなしにお客さんは入ってきます。
調理は若い女性がお一人でやっておられました。
券売機は無く、私はその店員さんに
「コロッケそばください」
と告げ、待っていると出てきたのがこちら
なんでもこのお店ではコロッケをわざわざお店で作っているそうです。あ、だからちょっと歪なのかな?
まず汁は、ちょっと甘めで優しいお味。トゲトゲしさは少しも感じません。
そばは茹で置きかな?トレーに入った湯がくだけの麺かな?フワッとした食感。
そしてコロッケを一口齧ると、いかにも手作りな、芋のゴロっとした食感が残ってていい!でもってこのコロッケ自体にしっかり味が付いてて美味い!
もうそこからはコロッケ・汁・そば、の無限ループです。
なんだろう、ここのそばは半分「優しさ」で出来てるんじゃなかろうか。
と食べ終わりそうな時、店の入り口から「ただいまー!」と腰の曲がった小柄なおばあちゃんが入ってきて、そのまま厨房に入っていきました。
その途中、おばあちゃん、私の顔を見るなり
「今日は風が強いねえ」
と私に優しく話しかけてくれました。
どうやら私を一目で常連と思ったようです。
・・って、ひょっとして、このおばあちゃん、店長さん?わかんないけど。
ああ、もしかしたらこの人が、この方がこの店の「優しさ」を作っているのかもしれない。そして客はそれを求めてこの店に集まるのかもしれない。チェーン店ひしめくこの街で
なんて思ってしまいました。・・なんかここいると全てがメッセージに見えてきます。
永く続いてほしいお店です。
皆様も是非!
著者プロフィール
森戸宏明
もりとひろあき〇埼玉県出身、1973年生まれ。俳優。93年旗揚げより動物電気全作品に参加。的確なつっこみと多彩なキャラを演じるセンスは劇団の中枢ポジション。ブログの猫日記では意外な一面も。外部活動も意欲的に行う。
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